セレッソ大阪【J1リーグ第22節 C大阪vs.東京V】入りがポイント。先制して主導権を握り、今季2度目の3連勝でさらなる上位を目指す

セレッソ大阪
チーム・協会

【CEREZO OSAKA】

後半戦を連勝でスタートした前々節のサガン鳥栖戦、前節の名古屋グランパス戦を経て、今節、セレッソ大阪は後半戦としては最初のアウェイゲーム、東京ヴェルディとの明治安田J1リーグ第22節に臨む。

前節の名古屋戦は、前半最初のピンチをしのぐと、26分にレオ セアラが独力で持ち込んで先制。前半はそのまま相手を押し込んで終えると、後半の立ち上がりも相手の攻勢を受ける展開となったが、ここを無失点で耐えて、65分にルーカス フェルナンデスが追加点。その後、1失点こそ喫したが、最後は全員で粘り強くプレーして2-1で勝利。後半戦のスタートを連勝で飾り、リーグ戦の負けなしも7試合に伸ばした。「毎試合、対戦相手のストロングポイント、ウィークポイントは違う中で、しっかり我慢するところ、攻め切るところ、選手たちが時間帯を共有できていることが、7試合負けなしにつながっている」と小菊昭雄監督も話すように、ピッチに立つ選手たちが試合の流れを把握し、しっかりとゲームコントロールできていることが結果につながっている。また、連勝した2試合はいずれも前半に先制点を奪い、主導権を握ることに成功。相手の反撃をしのぎつつ、カウンターから何度もチャンスを作れている。そこで2点、3点と重ねていく力が付いてくれば、より確実に勝点3を得ていけるだけに、フィニッシュの精度は引き続き高めていきたい。今節も先手を取って試合を進めていくことが何より重要であり、「入り」(小菊監督)の部分を意識しながら、複数得点にもこだわりたい。

【CEREZO OSAKA】

東京Vとは、前半戦は第3節にホームで戦い、2-1で勝利した。もっとも、決勝点は後半アディショナルタイムにレオ セアラが決めたPKであり、途中から1人少なくなった相手に苦しめられた印象も残っている。全員でハードワークして粘り強く戦うことがチーム全体に浸透しており、前線を中心に若手選手の成長も著しい東京V。「前回対戦時からシステムや戦い方は少し異なるところはありますが、ベースになる、全員がハードワークする、自己犠牲する、攻撃、守備の規律を全うする。そういったところは、より強固になっている」と小菊監督も印象を語る。東京Vは前節、ホームで横浜F・マリノスに2-1で勝利したが、試合開始から前への圧力が強く、入りで相手を圧倒。前半22分で2点を奪った。今節に関しても、「ハードワークを前面に出して、強い矢印で我々に襲い掛かってくる」(小菊監督)ことが予想されるだけに、その矢印をいかにかいくぐって攻撃の形を作るかがポイントになる。前節はレオ セアラ、ルーカス フェルナンデス、カピシャーバのブラジル籍選手トリオの活躍が光ったが、その3選手を攻守で操る上門知樹、田中駿汰、奥埜博亮ら日本人選手の貢献も見逃せない。上門は守備でのスイッチやプレスバックだけではなく、攻撃でも間受けと背後を使い分け、強力3トップがプレーしやすいスペースを作っている。ダブルボランチの2人も高い位置を取ってパスを差し込むだけではなく、自身もフィニッシュに出ていくなど、得点の匂いは増している。今節は、この3選手のゴールに関わるプレーにも期待したい。

前節の結果、2位との勝点差は『3』に縮まった。首位・FC町田ゼルビアとの勝点差こそ『8』のままだが、再び優勝争いのグループに戻ってきたことは間違いない。今節を含め、中断期間までの3試合の結果次第で見える景色はさらに変わっていく。「チーム全員で今年は優勝を目指して戦っている中で、アウェイでも勝てればさらに勢いは出る」と上門。攻守に成熟度が増してきた現在のチーム力を遺憾なく発揮すれば、勝点3は見えてくる。今季2度目の3連勝を達成し、さらなる上位を目指す。
(文=小田尚史)
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

Jリーグ所属のセレッソ大阪の公式アカウントです。 クラブの最新ニュースやイベント、チケット、オフィシャルグッズなど様々な情報をお届けします。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント