小倉ダート1700mのプロキオンSは波乱必至!?
【データ分析】
1番人気の成績が平凡
■表1 【小倉ダート1700mで行われた重賞・オープン特別の人気別成績、過去10年)】
一方、8~10番人気の単勝回収値が100%を超えていた。特に10番人気【3.1.0.11】は勝率20.0%、連対率・複勝率26.7%と好成績。21年プロキオンSは9→14→12番人気の順、22年プロキオンSは4→14→12番人気の順で決着したが、たまたま大波乱になった、というわけではなさそうだ。小倉ダート1700mの重賞・オープン特別という条件自体が荒れやすい、と言っていいだろう。
前走1着の1番人気が不振
■表2 【1番人気の前走着順別成績、過去10年】
2番人気も前走1着は好走例なし
■表3 【2番人気の前走着順別成績、過去10年】
前走JRA重賞で10着以下の馬が穴
■表4 【前走10着以下の前走クラス別成績、過去10年】
21年プロキオンS1着(9番人気)メイショウカズサは前走アンタレスS15着、22年プロキオンS2着(14番人気)ヒストリーメイカーは前走平安Sで15着と惨敗していたが、一変した。その他の好走馬も含めて成績を調べてみると、過去にダート1400m以上の重賞・OP特別で好走経験があった馬が多かった。前走大敗の影響で大きく人気を落としていたが、ある程度実績・実力が備わっていた馬が巻き返したと言える。
【結論】
前走平安S10着以下の馬をマーク
上位人気に支持されそうな注目馬としては、前走重賞・OP特別で3着以内のハピやデシエルトあたりの方が狙いやすいか。
そして穴候補となる前走JRA重賞10着以下の出走予定馬はスレイマン、テンカハル、リキサントライ。スレイマンは上位人気になりそうなので、テンカハルやリキサントライの方が穴馬にはふさわしそう。中でも23年日本テレビ盃2着、浦和記念3着の実績があるテンカハルの巻き返しに注目したい。
ライタープロフィール
小田原智大(おだわら ともひろ)
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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