早大米式蹴球部 フレッシュなメンバーが躍動! 春季オープン戦最終節を大勝で飾る

チーム・協会
春季オープン戦 6月22日 アミノバイタルフィールド
【早稲田スポーツ新聞会】記事 富澤奈央、写真 植村皓大、田島凜星、西本和宏

 風が吹き荒れる中、早大BIG BEARSは東海大TRITONSとの春季オープン戦最終節に臨んだ。フレッシュなメンバーを多く起用した早大は、第1クォーター(Q)に先制TD。第2Q以降はRB後藤領太(スポ3=愛知・南山)とRB田中大晴(社3=埼玉・川越東)の活躍もあり、早大は合計7個のタッチダウン(TD)を奪った。ディフェンス陣は東海大をなかなか止められず、連続で1stダウン更新を許す場面もあったが、結果としてTDは1つも許さず。49-5で試合を締めくくった。

先制TDを決めたWR髙橋 【早稲田スポーツ新聞会】

 早大はディフェンスからのスタートとなった。しっかりと東海大のオフェンスを抑え込み、RB安藤慶太郎(社3=東京・早大学院)の好パントリターンで敵陣35ヤードからの攻撃となる。相手の隙を見逃さなかったQB船橋怜(政経3=東京・早大学院)からFB小郷智暉(政経2=埼玉・早大本庄)へのパスとRB田中のランにより1stダウンを更新。試合の流れをつかんだ早大は、そのままQB船橋からWR髙橋晟希(商4=東京・早大学院)へのパスが通り、先制TDをつかみとった。その後の攻撃ではQB船橋からWR髙橋へ36ヤードのパスがつながり、わずか1プレーで追加点を挙げた。続くディフェンス。ここで5度にわたり1stダウンを更新され苦しい展開に。しかし相手のホールディングもあり、諦めずに粘り続けた早大は得点を許さなかった。

この試合3TDのRB田中 【早稲田スポーツ新聞会】

 第2Qは攻守ともに立ち上がりで苦しんだ。オフェンス時にセーフティをとられた後、今度はディフェンス時に隙をつかれて大幅ゲインを許してしまう。TDこそ許さなかったが、フィールドゴール(FG)を決められ14-5となった。黙ってはいられない早大。QB船橋からWR野上拓馬(法2=東京・早大学院)、WR坂井瑞生(政経4=東京・早大学院)へのパスを連続成功させ敵陣10ヤードまで攻め入ると、最後はRB田中がエンドゾーンまで運び、21-5で前半を折り返した。

鋭いタックルを決めるDB鈴木副将 【早稲田スポーツ新聞会】

 後半は早大のキックオフリターンで開始となる。敵陣16ヤードからの攻撃となり追加点のチャンスをつくると、RB後藤のTDランが飛び出す。RB福嶋俊(文2=東京・早実)がPAT(ポイントアフタータッチダウン)のキックも決め、第3Q開始わずか28秒での得点となった。勢いにのった早大はディフェンスでDB鈴木晴貴副将(基理4=神奈川・鎌倉学園)とDB宮下拓(創理2=神奈川・鎌倉学園)が魅せる。キックオフカバーでDB鈴木副将のハードタックルにより東海大は自陣21ヤードからの攻撃に。早大は4連続で1stダウンを更新されるが、DB宮下のインターセプトでピンチを凌いだ。完全に試合の主導権を握ると、RB田中がランでTD。さらに自陣10ヤードからの攻撃開始となった場面では、RB後藤の46ヤードのロングゲインやWR鳴島煌斗(政経2=東京・早大学院)のパス成功もあり、敵陣8ヤードまで攻め込む。WR北川大智(スポ4=東京・佼成学園)へのパスが通りTDが決まったかのように思えたが、アウトオブバウンスの判定になり認められず。しかしすぐさまRB田中が取り返し、42-5とした。第4Qも早大は留まるところを知らず、DB宮下がロスタックル、DL北村玲應音(文構2=東京・早実)のQBサックを決める。オフェンスではRB後藤がこの試合2つ目のTD。早大は東海大を突き放し続け、49-5で試合を終えた。

ボールを運ぶRB後藤 【早稲田スポーツ新聞会】

 一度もリードを許すことなく快勝したBIG BEARS。惜しいところで零封とまではいかなかったが、フレッシュなメンバーでも十二分に戦えることを証明した。今回見つかった課題点とともに、秋季リーグに向けて鍛錬の夏を迎えることだろう。さらにパワーアップしたBIG BEARSに期待したい。

コメント

WR高橋晟希(商4=東京・早大学院)

――本日の試合にはどのような気持ちで臨みましたか

 春の最後の試合だったので良い締めくくりができればなと思い、基本に忠実なプレーを心掛けました。

――ご自身の2つのTDを振り返っていかがですか

 自分に来るかなと思っていたので、しっかりキャッチできて良かったです。

――7つのTDが生まれたオフェンス全体に関してはいかがでしたか

 ランもパスも両方出ていて、色々なプレーでオフェンスできたので良かったと思います。

――秋に向けて意気込みをお願いします

 秋も今まで以上に努力して、ちゃんと結果を残せるように頑張りたいです。

DB宮下拓(創理2=神奈川・鎌倉学園)

――今日の試合に向けて、ディフェンスでのテーマはありましたか

 やはり4年生がすごいので、そこに実力差が負けないように下級生は頑張っていこうと話していました。その中で今日の試合は結構2、3年生中心に活躍できたので、自分の中ですごく嬉しく思っています。

――チームとしてTDを奪われることはありませんでしたが、ディフェンスの出来栄えはどのように感じていますか

 時々ランプレーなどで抜けられることはあったのですが、そこでみんなで声を出し合って、コミュニケーションし合って、ギリギリで止められたということは、下級生の中で自信になった試合でした。

――個人としては第3Qにインターセプトを決めましたが、振り返ってみていかがですか

 少しラッキーインターセプトのようなところがあったのですが、日々パート内でいろいろ鍛えられたことが試合で出せたのかなと思ったので、嬉しかったです。

――第4Qにはロスタックルもありましたが、ランプレーに対してはどのようなことを意識していますか

 ランプレーに関してはあまり得意ではないので、直属の先輩の鈴木さん(晴貴副将、基理4=神奈川・鎌倉学園)や藤澤さん(好輔、政経4=東京・早大学院)にいろいろ質問しています。その結果が今回のプレーにつながったと思っているので、本当に先輩に感謝です。

――秋に向けての意気込みをお願いします

 今年のBIG BEARSはすごくいいチームだと思っているので、4年生はもちろん、2、3年生からどんどん上げて日本一になれるようなチームにこれからしていきたいと思っています。
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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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