初登板から快投を続け、6月23日の埼玉西武ライオンズ戦で22試合連続無失点のプロ野球最多タイ記録をマークした古田島成龍投手。記録は途切れたものの、球史に名を刻んだルーキーにファンから惜しみない賛辞の声が寄せられています。開幕からブルペンを支える古田島投手に6月30日の試合前、石岡諒太広報が直撃インタビューしました。

　―デビューから22試合連続無失点でプロ野球最多タイ記録、遅ればせながらおめでとうございます！ この偉業を振り返ってみてどう感じていますか？

　最初の方はただ必死にやっていただけだったんですけど、気付いたらどんどん無失点が続いて…。実は自分では今でもあんまり実感がわかないんです。毎日毎日必死にやっていたらその結果になっただけだと思ってます。

　―シーズン前にはこの記録を想像できていましたか？

　いや、もう全くできていなかったですね。まず開幕一軍に入れるとも思ってませんでしたし。キャンプの時点では色々見えてこなくて悩んだりもしていました。

　―古田島投手は先日お嬢さんがご誕生されたばかり。ご家族の皆さんはどのような反応でしたか？

　娘にはちゃんと「日本記録保持者のパパだよ！」って言いました（笑）。奥さんもすごく喜んでくれました。23試合目で打たれた時には「あと一つだったのにね～」なんて言われました。

　―ホールドポイントもしっかり積み重ねてて今12です（7月1日現在）。パ・リーグでもトップ10に入っています。好調の理由はなんだと思いますか？

　まず、ルーキーなので僕のデータがあまり無いからというのもあると思います。
あとは、今とてもいいマインドでマウンドに上がれているというのは大きいです。マイナス思考にならず、「対自分」ではなく「対バッター」で勝負できています。

　―良いピッチングをするためにマウンドで心掛けていることはありますか？

　投げる日も投げない日もブルペンでの準備は絶対に怠らないようにしています。その後、マウンドに上がったら開き直ってバッターと勝負します。もしも思ったところに球がいかなかったとしても打ち取れればOKですし、自分を追い込まず投げることに集中しています。

　―シーズンが始まってからずっと１軍に帯同しています。プロ１年目でさっそくチームに溶け込んでいますね。

　色んな選手と積極的にコミュニケーションをとるようにしています。野球って個人じゃなくてチームスポーツなんで。コミュニケーションってすごく大事です。

　―古田島投手から見たバファローズはどんなチームですか？

　みんなほんといい人ばかりですよね。上の方たちもやりやすい環境を作ってくれていると思います。指導者、首脳陣と僕らの距離感もすごく心地よいです。
それに、負けたとしても次に向けてしっかり切り替えられるので、チームの雰囲気も良いです。

　―チームの中では普段誰とよく話しますか？

　中継ぎのピッチャーの人達とはいっぱいしゃべりますね。吉田輝星、井口さん（井口和朋投手）、阿部さん（阿部翔太投手）とかにはよくしてもらっています。

　―吉田投手は古田島投手の１学年下なんですね。最近だとどんなことを話しました？

　この前の試合（6月29日 千葉ロッテマリーンズ戦）、「１球で勝ち投手か！」とかですね。「僕ら二人合わせて３球しか投げてないよ！すごいな！」。なんて話をしました（笑）。球団公式Instagramでも写真を撮ってもらいました！

　―古田島投手といえば、抑えた時の熱いリアクションです。気持ちが入っているからこそ自然と大きな雄叫びが出てしまうんでしょうか？

　そうですね。勝手になっちゃいます！ 喜怒哀楽がはっきり出ちゃうんですよ。ひょっとしたらプロ入ってからの方が、リアクションもでかくなってるかもしれないですね。アドレナリン出まくっていると思います。

　―「古田島優勝」の言葉はファンの皆さんの中ですっかり浸透していて、トレンドワードにもよく上がってきます。自分ではこの言葉をどう思っていますか？

　注目してもらえてすごく嬉しいです！　抑えた時とか勝ってる時とかは、もうジャンジャン皆さんに使ってほしいですね。

　―「古田島優勝タオル」が近日中に発売されるそうです。

　はい！デザインがもうできています！ 自分のグッズができて嬉しいですし、発売されるのが楽しみです。

　―登場曲は水戸黄門の主題歌。改めてなぜこの曲をチョイスしたのか教えてください。

　自分が茨城県出身ですので。それに、やっぱりクセを出したくて（笑）。実は「男はつらいよ」も候補にあったんですよ。でも、水戸黄門の主題歌の「人生楽ありゃ苦もあるさ」って歌詞はインパクトがあるじゃないですか。「人生山あり谷あり」的なね。まさにその通りだし、グッときますよね。

　―プライベートで聴いたり、カラオケで歌ったりもするんですか？

　カラオケはないですね（笑）。あ、でも、髙島（髙島泰都投手）と車に乗ってる時なんかに流しましたよ！

　―今シーズンの目標を教えてください。

　まずは、中継ぎとしてケガせずに一年間投げぬくのが一番大事だと思っています。50試合以上投げると中継ぎとしてすごいと言われるので、目指していきたいです。そして、防御率０点台でいきたいです！

　―「いずれはこんな選手になりたい！」といった目標は何かありますか？

　ゆくゆくは、「球団の顔」じゃないですけど「オリックスに古田島あり」と認知されるような選手になりたいと思っています。

　―最後にファンの皆さんにメッセージをお願いいたします。

　まだまだ、ルーキーでわからないこともたくさんありますが、１試合1試合精一杯腕を振っていこうと思います！ これからも応援の程よろしくお願いいたします！

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　大記録を自信に、シーズンフル稼働を誓う古田島投手でした。これからも古田島投手の熱いリアクションと雄叫びにご期待ください。