「責任を持って、俺が獲り返してきますよ」IWGP世界ヘビー級王座奪還へ!“王者”ジョン・モクスリーに挑む内藤哲也選手に直撃インタビュー!

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【新日本プロレスリング株式会社】

日本時間・7月1日(月)『AEW x NJPW: Forbidden Door』で、ジョン・モクスリーの持つIWGP 世界ヘビー級王座に挑戦する内藤哲也選手に直撃インタビュー!

ベルト奪還への想いを激語り!そして今後の展望についても言及!

撮影/タイコウクニヨシ

■『AEW x NJPW: Forbidden Door』
開催日:日本時間 7月1日(月)朝9時 ※現地時間 6月30日8時(ET)
会場:UBSアリーナ(ニューヨーク州エルモント)
販売価格:4,980円(税込)
日本語実況ライブをPPVで国内独占配信!(※日本国外からは購入できません)
※月額見放題サービス会員以外も購入可能

※リンク先は外部サイトの場合があります

■ジョン・モクスリーがチャンピオンである以上、そのベルトをどう扱おうがジョン・モクスリーの自由だなと。それを阻止したいのであれば、一刻も早くベルトを獲ることだなと思うので、だからこそ俺は行動に出たっすかね

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――さて、内藤選手。6.9大阪城ホール大会でIWGP 世界ヘビー級王者のジョン・モクスリー選手に挑戦表明をしましたが、あらためてどういった想いで挑戦表明に至ったのでしょうか?

内藤 対ジョン・モクスリー戦で2連敗してますし、今回ベルトを海外に流出させてしまったのは俺であると。だからって「負けたからもう1回、俺にやらせろよ」みたいなのはイヤだったのでちょっと様子を見てましたけど、どんどん新日本の選手が敗れ、なかなかジョン・モクスリーからベルトを獲り返せないと。

――たしかに成田蓮選手、海野翔太選手、EVIL選手と次々にベルトに挑戦するも敗戦を喫しました。

内藤 そんな中、大阪城ホールでEVILに勝利したジョン・モクスリーの姿を見て、「これは俺が責任を持って、ジョン・モクスリーを止めなきゃいけないんじゃないかな」と思って花道を歩きました。

――今回の挑戦に関して、“ベルト流出”という言葉を多く発言されていますが、ベルト流出という部分をどう捉えていますか?

内藤 まずは強い選手がチャンピオンでいるべきだと。まあ、今回に関してはジョン・モクスリーがチャンピオンなわけで、彼は新日本の選手じゃないですからいろいろな団体で、いろいろなリングで試合をするでしょう。でも、IWGP 世界ヘビー級王座っていうのは新日本プロレスのベルトなわけで、新日本プロレスの会場にチケットを買って見に来られたお客様が「あれっ、今日はチャンピオンいないの?」「チャンピオンって誰だっけ?」っていう状況はあまりよろしくないんじゃないかなと。

――チャンピオン不在のシリーズに思うものがあるわけですね。

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内藤 新日本プロレスの会場にちゃんとチャンピオンが出ていることが理想であり、それがベストだと思うので、だからこそ新日本プロレスに普段出場してる選手がチャンピオンでなきゃいけないんじゃないかと。やはりチャンピオン不在のシリーズっていうのは寂しいですよ。

――チャンピオン不在の中で、モクスリー選手はAEWで突発的なIWGP 世界ヘビー級王座戦や、エリミネーターマッチなどをおこなっていますが、こういったベルトの扱いについてはいかがですか?

内藤 それは非常におもしろくないですね。ただ、流出させてしまったのは俺ですし、基本的にチャンピオンベルトをどう扱うか決めるのはチャンピオンであるべきだと俺は思っているので、ジョン・モクスリーがチャンピオンである以上、そのベルトをどう扱おうがジョン・モクスリーの自由だなと。

――ベルトの扱いに関しても思う部分はあるが、そこはチャンピオンの意志も尊重されるべきということですね。

内藤 だからおもしろくないと思う反面、チャンピオンがやることだからそれは黙って見てなきゃいけないなと。それを阻止したいのであれば、一刻も早くジョン・モクスリーからベルトを獲ることだなと思うので、だからこそ俺は行動に出たっすかね。

――ファンからもAEWでのIWGP 世界ヘビー級王座の扱いに関して不満の声もありますが。

内藤 いろいろな意見があるのは当然であって、なんなら俺は自分がチャンピオンの時、ベルトを放り投げてましたからね(笑)。鉄柱にぶつけたりもしたし、階段に投げつけたりもしたし、色々な意見があっていいんじゃないですか。

――たしかにそんな時代もありましたね(苦笑)。

内藤 だって、批判的な意見をしてる人もみんなその人の行動を見てるわけですからね。だから、ベルトをどう扱おうがそれはチャンピオンの自由ですよ。文句があるなら、そのチャンピオンを止めること。ベルトを奪うこと。口だけじゃ何も変わらないっすよ。

■ジョン・モクスリーに関しては対内藤戦2連勝中ですからね。きっと本人も「今回も問題なく防衛できるだろう」と思ってると思うので、試合後にリング上でジョン・モクスリーに言ってやりますよ「カブロン!」ってね

【新日本プロレスリング株式会社】

――ではここからは、対戦相手であるジョン・モクスリー選手について話を伺っていきたいのですが、過去の対戦を踏まえてモクスリー選手の強さとは?

内藤 正直、ジョン・モクスリーっていう選手のことをあんまり知らないんですよ。だから、初対戦の『G1 CLIMAX』(2019年7.28愛知大会)の時、知らない状態で試合をして敗れました。で、2回目のタイトルマッチ(4.12シカゴ大会)に関しては初対戦の時よりもある程度、ジョン・モクスリーっていう選手のことを知ったうえで試合をしたんですが、なんか攻撃しても攻撃してもムクッと立ち上がってくるような不気味さを感じましたし、普通の試合もデスマッチもできる幅の広さが彼のレスラーとしての一番の武器なんじゃないかなと思いましたね。

――あらためて、先日のタイトルマッチを振り返っての敗因はいかがですか?

内藤 しいて挙げるとするならば、会場全体が完全にジョン・モクスリーの空気になってたことですかね。

――アウェーという感じですか?

内藤 そうですね。べつにそれがやりにくいとかじゃなくて、むしろどんな状況であれ、俺がリング上で見せるものは変わりないので、そこはアウェーの空気だろうとホームの空気だろうとあまり変わらないんですけど、ジョン・モクスリーに関してはホームの空気が凄く追い風になったんじゃないかなと。なんか会場の雰囲気がジョン・モクスリーをいつもよりも力強くさせてたんじゃないかなって。しいて挙げるならそこですかね。

――今回の一戦は『Forbidden Door』が舞台となります。

内藤 今回は『Forbidden Door』っていうことで、前回のタイトルマッチよりもさらにジョン・モクスリーのホーム感が強まるんじゃないですか。逆に言えば、俺のアウェー感が前回の対戦よりもさらに大きくなるんじゃないかなと。だから、そこが若干不安な部分もあるんですが、前回以上にアウェーになるんじゃないかなっていう状況が逆に楽しみでもあったりするんですよね(ニヤリ)。

――まさに逆境の内藤哲也ですね。

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内藤 そういう状況でジョン・モクスリーと闘って、そしてジョン・モクスリーを倒したらどんだけ気持ちいいんだろうなと。だから、前回以上にもの凄くアウェーな状況で試合をしたいですし、そのうえでジョン・モクスリーを倒したいですね。

――アウェーで勝てば、手のひら返しにも繋がるのかなと思いますが。

内藤 まあ、観てるお客様がどう思ってるか知らないですけど、ジョン・モクスリーに関しては対内藤戦2連勝中ですからね。きっと本人も「今回も問題なく防衛できるだろう」と思ってると思うので、試合後にリング上でジョン・モクスリーに言ってやりますよ「カブロン!」ってね。

――そして、今回の舞台である『Forbidden Door』という興行はどう捉えていますか?

内藤 大会名は何度か聞いたことあります。でも出場したのは1回だけですし、海外の情報に疎いっていう部分も含めて、どういう大会なのかってあまりよくわかってないですけど、ただ名前はよく聞くなと。だから、大きな大会なのかなぐらいの認識です。

――『Forbidden Door』は世界のプロレスファンが注目する大会であり、その舞台でおこなわれるIWGP 世界ヘビー級選手権は大きな意味を持つ一戦になると思います。

内藤 ってことはその舞台で大いに内藤哲也であり、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを宣伝できるってことですよね?

――相当な宣伝効果でしょうね。

内藤 じゃあ、その舞台を大いに利用したいと思います。

■新日本プロレスの主力選手であったり、新日本以外の団体の主力選手がAEWのリングに立っていたり、それだけ魅力があるんじゃないですか。ただ、いまだに俺の目に一番魅力的に映るのは新日本プロレスのリングですね

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――また、『Forbidden Door』はAEWとの合同興行であり、AEWは創立5年の団体ですが、世界中から注目を集める勢いの団体です。このAEWという団体についての印象はいかがですか?

内藤 まだ創立5年なのに世界中からいろいろなレスラーがAEWのリングに集まり、そしてAEWっていう言葉も凄いよく耳にするようになったので、魅力的な団体なんだろうなと思いますよ。ただ、俺はこの新日本プロレスのレスラーであることに誇りを持っているので、「AEW? そういう団体があるんだ?」っていうぐらいですね。

――ちなみに、外国人選手を筆頭に最近ではオカダ・カズチカ選手など新日本の主力レスラーがAEWに移籍してしまっている現状に関してはいかがですか?

内藤 新日本プロレスの主力選手であったり、新日本以外の団体の主力選手がAEWのリングに立っていたり、それだけ魅力があるんじゃないですか。で、新日本プロレスもこうやってAEWと関わってるわけですから、魅力的な団体なんでしょうね。

――この点に関してファンからは「新日本プロレスはAEWのファームなんじゃないか」というような疑問が出ることもありますが、新日本一筋の内藤選手はこういった言葉をどう受け止めますか?

内藤 その言葉は「ああ、なるほどな」と思ってしまいましたよ。実際、新日本プロレスからAEWに何人も選手が流れているわけですし、その言葉も若干頷けますよね。でも、結局レスラーは個人個人ですから、その選手がどこに行こうがあまり気にならないというか。

――たしかにそこはレスラーそれぞれの考え方ですよね。

内藤 やっぱり一番大事なのは自分がどこで試合をするか。どこの団体の選手になるかってことだと思うので、そりゃAEWを選ぶ選手もいるだろうし、他の団体を選ぶ選手もいるだろうし。ただ間違いなく言えるのは、俺は新日本プロレスでしょうね(キッパリ)。

――内藤選手の中で新日本プロレスが世界でナンバーワンであると。

内藤 現在がどうなのかわからないですよ。ただ、いまだに俺の目に一番魅力的に映るのは新日本プロレスのリングですね。

――となると、今回の『Forbidden Door』は世界に新日本プロレスの魅力を伝えるチャンスにもなりますが、今回のモクスリー戦で世界へ向けてどんな闘いを見せたいですか?

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内藤 もちろんいま持ってるものをすべてリングで出すことは当然のこととして、内藤哲也であり、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを知らない世界中のお客様もまだまだいっぱいいると思うので、「エッ、こんな選手がいるの?」「こんなチームがあるんだ?」って観戦してくれたお客様、そしてPPVでご覧になってくれた世界中のお客様に一人でも多く、内藤哲也、そしてロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを覚えてもらいたいですね。

――そして、勝てば2019年11月以来、4年7か月ぶりのアメリカでの大合唱という可能性もあります。

内藤 そうですね。ただ、まだ試合順が発表されてないですからどうなるかわからないですけど、メインイベントで開催されるのであれば、俺が勝って大合唱ということになるでしょう。

――それはファンが楽しみな部分でもあると思います。

内藤 ただ、それをするにあたって一番大事なのは……俺が英語をしゃべれるかどうかと。俺の英語力が試されると。そこが一番大事になってくると思うので、あと数日しかないですけど、この数日間で一生懸命英語を勉強しますよ。

■最高峰の王座を持ってる選手が不在っていうのは、お客様的にも見にくいでしょうし、やってるこっちとしてもチャンピオン不在の大会を行わなきゃいけないっていう状況は苦しいので、今回、俺が獲り返して日本に持ち帰ってきたい

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――ベルトを奪還できれば、日本のファンには7月3日後楽園大会でIWGP 世界ヘビー級王者・内藤哲也をお披露目することができます。あらためて今後のビジョンに関してはいかがですか?

内藤 4月の両国大会で辻陽太とタイトルマッチをしたんですけど、あの一戦がキッカケでちょっと“新世代”と呼ばれている選手たちに興味が湧いてきたんで、他にも新世代と呼ばれている選手たちがいる中で、そういう選手たちともベルトを持ってシングルマッチをしたいな、タイトルマッチをやりたいなと思ってた矢先にジョン・モクスリーにベルトを獲られてしまったので、取り返して日本に持ち帰ってきたら“あの続き”をやるのもありかなって。あと、どうしてもやりたい相手もいるんでね。

――今後の内藤選手の動向にも注目ですね。

内藤 この最高峰のベルトを持って新世代の選手であったり、やりたい選手とタイトルマッチをやっていきたいですし、それを日本のお客様、テレビ、インターネットを通じて世界中のお客様にチャンピオン・内藤哲也のプロレスをお見せしたいと思います。

――ちなみにチャンピオンとして『G1』へというお気持ちはいかがですか?

内藤 やはりこの新日本プロレスの大会を見に行った時に、その団体で一番強い選手、最高峰の王座を持ってる選手が不在っていうのは、お客様的にも見にくいでしょうし、やってるこっちとしてもチャンピオン不在の大会を行わなきゃいけないっていう状況は苦しいので、今回、俺が獲り返して日本に持ち帰ってきたい。そして、『G1 CLIMAX』に突入したいと。チャンピオンとして『G1 CLIMAX』を優勝した選手ってほんの数人しかいないですよね?

――シングル王者として優勝したのは武藤敬司さん、佐々木健介さんの2人だけですね。

内藤 俺も『G1 CLIMAX』に何度も出場してますが、チャンピオンとして優勝を目指せる状況ってほんの数回しかなかったわけで、だからこそ今年はチャンピオンとしての優勝を目指したいし、もう皆様忘れてると思いますけど、俺は去年の『G1 CLIMAX』優勝者ですからね。2連覇も懸かってるのでいつも以上のテンションで今年の『G1 CLIMAX』には臨めるかなと思ってます。

――内藤選手、長時間のインタビューありがとうございました!最後に『Forbidden Door』でのジョン・モクスリーとのIWGP 世界ヘビー級王座戦へ向けて意気込みをお願いします。

内藤 このIWGP 世界ヘビー級王座を海外に流出させてしまったのは俺なわけで、責任を持って俺が獲り返してきますよ。ジョン・モクスリーに勝利し、そしてIWGP 世界ヘビー級王座をここ日本へ、ハポンへ持ち帰ってくるその日まで……トランキーロ、あっせんなよ。アディオス!

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■『AEW x NJPW: Forbidden Door』
開催日:日本時間 7月1日(月)朝9時 ※現地時間 6月30日8時(ET)
会場:UBSアリーナ(ニューヨーク州エルモント)
販売価格:4,980円(税込)
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著者プロフィール

1972年3月6日に創業者のアントニオ猪木が旗揚げ。「キング・オブ・スポーツ」を旗頭にストロングスタイルを掲げ、1980年代-1990年代と一大ブームを巻き起こして、数多くの名選手を輩出した。2010年代以降は、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカらの台頭で再び隆盛を迎えて、現在は日本だけでなく海外からも多くのファンの支持を集めている。

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