【B1CS SF 見どころ】琉球vs千葉Jは前年決勝の再戦…名古屋Dと広島が初舞台かけて激突

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セミファイナルに駒を進めた千葉J、琉球、名古屋D、広島 【(C) B.LEAGUE】

「日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2023-24」クォーターファイナルの余韻が冷めやらぬまま、5月18日からは横浜アリーナ行きをかけた戦いがスタートする。

 セミファイナルの対戦カードは、琉球ゴールデンキングスvs千葉ジェッツ、名古屋ダイヤモンドドルフィンズvs広島ドラゴンフライズに決定した。前者はともに優勝経験を持ち、前回大会のファイナルで顔合わせたチーム同士。後者は初のベスト4進出を果たしたチーム同士の対戦となった。出場順位1位と2位がクォーターファイナルで姿を消すという、未だかつてない波乱の展開のなか、今回はどんなドラマが待っているのか。

 琉球と千葉Jは敵地で第3戦までもつれ込む壮絶な死闘をくぐり抜けた。クォーターファイナルの結果により、琉球は沖縄アリーナでの開催権を獲得。クォーターファイナル以上の“団結の力”で、未だセミファイナルでは負け知らずの難敵を迎え撃つ。

 A東京との第3戦では、今村佳太が負傷するアクシデントに見舞われた。セミファイナルでは松脇圭志と牧隼利の奮起が必須であり、調子を上げてきたヴィック・ローの得点力にも期待がかかる。守備のキーマンは小野寺祥太だ。2年連続ファイナル進出へは、背番号34が、最も乗せてはいけない富樫勇樹を終始苦しめることが重要になる。

クォーターファイナルを制してホームに戻ってきた琉球 【(C) B.LEAGUE】

 最初の山場で短期決戦の強さを示した千葉Jは、東アジアスーパーリーグ、天皇杯との3冠へ前進。再びアウェーでの戦いを強いられるなか、強みである3ポイントシュートをいかに効果的に射抜くことができるか。守備ではジャック・クーリー、アレン・ダーラム、アレックス・カークといったフィジカル自慢のビッグマンたちを封じなければならない。まずはアイラ・ブラウンがどこまで体を張れるかがカギになるだろう。エースの岸本隆一封じには、千葉Jの“新たな壁”内尾聡理を指名したい。

 名古屋Dと広島はともに2連勝でクォーターファイナルを突破。試合は名古屋Dのオフェンスと広島のディフェンス、どちらが上回るかという構図になりそうだ。

 初戦でシーホース三河を撃破した名古屋Dは、齋藤拓実が第1戦で21得点7アシスト、第2戦で23得点8アシストの大活躍を見せ、チームを初のベスト4へ導いた。一方で、キャプテンの須田侑太郎が2日間で5得点にとどまり、第2戦では得意の3ポイントが10本すべて失敗と精細を欠いた。広島のシューターを担う山崎稜はクォーターファイナルで輝きを放っただけに、須田と山崎によるシューター対決も結果に大きく影響しそうだ。

レギュラーシーズン終盤の好調を維持する齋藤拓実 【(C) B.LEAGUE】

 齋藤を自由にさせたくない広島は、まずは同じポイントガードのポジションを担う中村拓人の守備力が問われる。カイル・ミリングヘッドコーチがどのタイミングでゾーンディフェンスを敷いたり、アイザイア・マーフィー、船生誠也などに齋藤のマークマンを託したりするかも注目。インサイドではオールラウンダーのドウェイン・エバンスに加え、河田チリジの奮闘に期待。ティム・ソアレスの3ポイントにも警戒が必要だ。

文=小沼克年
構成=バスケットボールキング

■日本生命 B.LEAGUE SEMIFINALS 2023-24 試合日程
・琉球ゴールデンキングスvs千葉ジェッツ(@沖縄アリーナ)
GAME1:5月18日(土)16時5分~ GAME2:5月19日(日)16時5分~ GAME3:5月21日(火)19時5分~

・名古屋ダイヤモンドドルフィンズvs広島ドラゴンフライズ(@ドルフィンズアリーナ)
GAME1:5月18日(土)14時5分~ GAME2:5月19日(日)13時10分~ GAME3:5月20日(月)19時5分~

※いずれも2戦先勝方式
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