【Jリーグ第9節】FC東京 1-2 町田

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チーム・協会
【これはnoteに投稿されたSilverboyさんによる記事です。】
■ 2024年4月21日(日) 15:00キックオフ
■ 味の素スタジアム

思っていたより天気がよくなく曇り空の日曜日。ヴェスパで味スタに乗りつけた。

週央にルヴァンカップでYSCCに完勝したものの、リーグ戦は前節東京Vにギリ追いついての引き分けた次の試合となる。ホームでしっかり勝ち点を積み上げられるか、勝つことに特化、最適化したクラブとのむずかしい試合になる。

ターンオーバーしたYSCC戦からリーグ戦仕様にメンバーを戻した。安斎が前節二度の警告で退場となり出場停止、この試合では右サイドに遠藤を先発させた。佐藤がベンチ入り。

布陣

波多野
白井 土肥 トレヴィザン バングーナガンデ
高 小泉
遠藤 小柏 俵積田
仲川

前半

東京は左サイド中心に攻撃を構築。6分、仲川からスルーパスを受けた小柏がシュートをはなったが敵GKがキャッチ。積極的にゴールをねらいに行く。

しかし14分、右CKからファーに飛んだボールをダイレクトボレーでたたきこまれ失点、0-1と早い時間帯にビハインドを背負ってしまう。守備はゾーンだと思うが、大外をフリーにしてしまい誰も競れなかった。試合の難易度を上げてしまった。

しかし東京はその後もボールを保持して試合を進める。20分、バングーナガンデがエリア内に送ったボールが敵DFの手に当たりハンドの判定。東京がPKを得る。VARによるチェックでも判定は覆らず、21分、このPKを小柏がゴール右下隅に決め1-1と同点に追いつく。敵GKにさわられたがシュートの勢いが優った。

ところが直後の25分、左サイド放りこまれたボールをゴールラインいっぱいのところから折り返され、中央に走りこんだ敵FWが頭で流しこんでゴール。1-2と再び勝ち越しを許してしまう。追いついたところから間もない失点でダメージが大きい。

その後はリスクを取る必要がなくなった町田が割りきって守ってくるのをなんどかこじ開けようとする戦い。39分、俵積田が左サイド深いところからドリブルでエリアに進入、マイナスのパスを中央に送ると小柏が低い体勢でヘディングするがDFにクリアされる。

ここでVARが介入、敵にハンドがあった可能性が検証されたがPKにはならず。結局1-2のまま前半を終えた。

形は作れておりシュートも放っているが町田の守りも固い。勝ち筋は十分あり焦れずにチャンスを丁寧に拾って行きたい。隙を見せるとつけこまれる怖さはあり、自陣でのリスクマネジメントはしっかりやりながら集中を切らさず戦わなければならない。

後半

後半に入っても流れは変わらず。追いかける東京が主導権を握りボールを動かすがゴール前が厚い。62分、左サイドから俵積田がドリブルでエリアに進入、ゴール前に入れたボールに遠藤がダイレクトで合わせるがシュートはバーをヒット。

65分、小柏が傷みそのままシルバと交代。シルバがトップに入り仲川が下がり目の2トップに。小柏は担架で運ばれて退場しておりケガの状態が心配だ。シルバは66分、左サイドから切れこんでシュートを放ったがGKにセーブされる。

73分、高と俵積田に代えて原川と佐藤を投入。佐藤はトップ下に入り遠藤が左、仲川が右のウィングに。その後も東京が攻撃をしかける流れは変わらないが、最後のところで敵の壁に阻まれている。

88分、バングーナガンデに代えて長友を投入、なんとかゴールをねらいに行くがこじ開けることができず。最後は攻撃も散漫になり、結局そのまま1-2で試合終了。悔しい敗戦となった。

戦評

早い時間帯に先制を許し、PKでいったん追いついたものの直後に突きはなされ、あとは守備を固めてくる町田を崩すことができなかった。ボールを握りシュートも放ったが、町田の勝ちパターンに最後までつきあわされた。

シュート数16-6、CK6-3、ポゼッション61-39と数字的には東京が優位だったことがわかるが、先行されて追いかける形になったことがすべてで、特に追いついた直後の失点が大きかった。

失点はいずれもマークの甘さやセルフジャッジなど、本来やっておくべきことをやりきれていないことが原因になっており、こうした相手との対戦ではミスや気の抜けたプレーには高い対価を支払わされることになるという認識が足りなかったと言われてもしかたがない。

攻撃は水もので、いくらいい形を作ってもゴールが遠いときというのはあり、特に相手が割りきってゴール前を固めてくれば、ボールは持てても決められないのは珍しいことではない。それでもPKから1点は取れているのだから、安い失点で自ら試合をむずかしくしたということだ。

小柏と仲川、俵積田と遠藤を併用する戦術は機能しており、小柏はようやく本領を発揮することができていただけに、ケガでの退場が残念。重傷でないことを祈るばかりだ。俵積田、シルバのような個でしかけるタイプは明らかにイヤがられており、チャンスがあるとすればそこだったと思うが、刺しきれないうちにタイムアップとなってしまった。

今できることの限界を思い知らされた試合で、なにもできなかったわけではないだけに悔しい敗戦だが、やっていること自体が間違っているわけではないので課題を見つけて修正して行くサイクルをしっかり機能させるしかない。町田とのアウェイゲームは国立での開催になるのでそのときに我々の進歩を見せなければならない。

これで9試合を終了して3勝3敗3分となり勝ち点12(1試合あたり1.33)で順位は10位で変わらず。上位との対戦で勝てば上に食いこめたはずだったが最低限の勝ち点も取れなかったのはもったいない。これ以上の足踏みは許されない。

評点

[評点はドイツ式(最高1~最低5)(http://www.silverboy.com/silverboy/point.htm)]:
波多野(4.5) ハイボールはしっかり処理したが2失点は残念。
白井(4.5) 攻撃ではセンス見せた。遠藤との息も合った。
土肥(5) たまにわちゃわちゃするが成長はしている。
トレヴィザン(5) 対人の強さで頼りにはなった。
バングーナガンデ(5.5) 裏を使われ失点に関与。守備をもっと。
小泉(4.5) 中央からはチャンス作らせず。もう一人ほしい。
高(4.5) パス一本で局面を変える。退いて勢いなくなった。
遠藤(5) 本人的には右サイドはどうなのか。
仲川(5) 攻守でよく姿を見た。抜群の存在感。
俵積田(4.5) 効いていただけにゴールがほしかった。
小柏(5) 使い方、使われ方がわかってきたがケガが心配。
===
シルバ(4.5) 効いていた。特徴がわかってきた。
原川(5) プレイスキックでは存在感見せた。
佐藤(5) しっかりボールは受けたが。使い続けたい。
長友(-) 時間短し。

あやしい雲行きだったが最後まで雨が降らなかったのは助かった。

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