【ラグビー/NTTリーグワン】二人の偉大なフランカーを目標に。 中尾泰星のタックルで連勝街道を伸ばせるか<クリタウォーターガッシュ昭島>

クリタウォーターガッシュ昭島 中尾選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

クリタウォーターガッシュ昭島(以下、WG昭島)は、今季6戦全勝でディビジョン3の首位を走る日野レッドドルフィンズ(以下、日野RD)をAGFフィールドに迎える。WG昭島が、ジャパンラグビー リーグワン初年度から続くAGFフィールドでの連勝記録を伸ばすか、それとも日野RDが今季の連勝を継続するか。両チームのファンにとっては見どころの多い一戦だ。

その大事な試合で活躍が期待されるのは、WG昭島の中尾泰星。太田市運動公園陸上競技場で行われた第2節の前回対戦を振り返って、「スワーブ(外側に回り込むような動き)で相手を抜くことができたのは良かったのですが、その後の1対1で、(相手に)当たることしかできませんでした。それで、いまはチップキックの練習もしています」と中尾。控えからの出場機会も増える中で、「与えられた時間で、自分に何ができるかを考えてプレーするようになりました」と、新たなチャレンジに意欲を燃やす。

中尾には、「尊敬している」という同じポジションの選手が二人いる。一人は、東京サントリーサンゴリアスのサム・ケイン。言わずと知れた、ニュージーランド代表“オールブラックス”のキャプテンを務める世界的なプレーヤーだ。そしてもう一人は、同志社大学ラグビー部の総監督を務める中尾晃。何も隠すことはない、中尾泰星の“親父”だ。「実家には同志社大学の6番のジャージーが飾ってあって。(体が大きくないために)フッカーをやらないかという誘いもありましたが、絶対にフランカーしかやらない、と(笑)」。父親の背中を見て育った中尾らしい、誇りとこだわりであり、ラグビーの花形ポジションとも言われる「フランカー」には、それだけの魅力がある。

「厳しい試合が続いていますが、WG昭島は勢いに乗ったら強い。僕の仕事は、チームに勢いをつけることだと思っています」。強敵を前にして、それでもなお同スタジアムでの連勝街道を突き進むことができるか。AGFフィールドのジンクスも思わず味方するような、気持ちのこもった中尾のタックルが見たい。

(匂坂俊之/Rugby Cafe)
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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