AKATSUKI JAPANに続け! パリを目指す車いすバスケットボール女子日本代表が国際親善大会で得た収穫
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会場となったAsueアリーナ大阪は、パリ2024パラリンピックの世界最終予選(4月)の舞台にもなる。
客席には、大阪府内の小中学生、AKATSUKI JAPANの選手、車いすバスケットボールファン……さまざまな人たちが駆けつけ、世界最終予選に出場する日本代表選手らに熱い声援を送った。
3日間でのべ8063人が試合の行方を見守った 【photo by X-1】
強化が実を結ぶとき
男子日本代表としてパラリンピックに出場した選手出身の岩野HC 【photo by X-1】
「チーム発足時から積み上げてきた走って速攻のスタイルが実を結んできたかな」
その日本とイギリス、タイ、オーストラリアの4チームが総当たりの予選を行った大阪カップ。
日本は初戦のオーストラリア戦を72-28の大量スコアで制して波に乗ると、すでにパリパラリンピック切符を手にしているイギリスに完敗。格下のタイにはしっかり勝ち、予選2位で決勝に駒を進めた。
準優勝の日本から萩野真世(写真)と北田が個人賞に選出された 【photo by X-1】
「最後まであきらめずにやろうという姿勢で挑めた」(岩野HC)
「ディフェンスで削ることができて(勝利チームのオンコートインタビューで)相手が苦しかったと言ってくれた」(柳本あまね)
「昨日はボコスカにやられたけど、今日は3発殴られているうち1発は殴り返せた感覚」(北田千尋)
日本のスターティング5を担う網本麻里、北田千尋、柳本あまね、萩野真世、財満いずみ 【photo by X-1】
最終予選に向けた収穫と課題
3度目のパラリンピック出場を目指す網本 【photo by X-1】
岩野HCは、起用理由を「追いかけている場面で経験させる」ことと「柳本と萩野のファウル・トラブルが混んできたので、最後までコートにいられるように(やむなく交代した)」ことだと明かしたが、最後まで粘り強くプレーし、若手の突き上げを図った。
シュート力も高い小島はチーム最年少で日本代表を目指す 【photo by X-1】
「ハーフタイムで個々のシュートタッチを確認する時間を増やすとか、走って心拍を上げておくとかをしていけたらなと思います」(柳本)
「(インサイドでプレーするチーム対策として)最終予選までに、アウトサイドシュートも確率を良くしていきたいと思います」(網本)
走力の面で自信を深めた柳本 【photo by X-1】
プレータイムを伸ばしている清水千浪は、オーストラリア戦でトップスコアラーに 【photo by X-1】
そんな全4試合を戦い終え、多くの収穫を手にした日本代表は2ヵ月後の最終予選、そしてパリ本番に向けて準備を続けるのみだ。
コート外でも強いリーダーシップを発揮しているというキャプテンの北田 【photo by X-1】
「車いすバスケ界の今後を左右するような大会になると思います」と北田は力を込める。
パリパラリンピック出場権獲得を目指す女子日本代表 【photo by X-1】
最後は気持ちの強いものが勝つ。2ヵ月後、同会場で日本の歓喜が見られることを期待したい。
3位のタイ、4位のオーストラリアも最終予選に出場する 【photo by X-1】
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※本記事はパラサポWEBに2024年2月に掲載されたものです。
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