【FC東京】勝利に導く「新たな風」は俺たちだ！在学中でもプロとして挑む、安斎颯馬の覚悟！
どこだったら自分が一番成長できるか
これまで生きてきた21年の人生で、自分で“初めて”下した決断だ。安斎颯馬が、今シーズンからひと足早くプロの世界に飛び込み、勝負をかける。その決断の背景には、強い覚悟とじっくりと考えた想いがある。「自分で決めた人生一番の決断ですね」。プロになりたての21歳は白い歯を見せ、高揚感を隠し切れていなかった。
一瞬でもあの雰囲気と興奮を味わってしまったことでその想いは加速した。在学中の早稲田大学への想いはあるし、早稲田大学でしか得られないものがあるとも理解はしていた。それでも、安斎が道を選ぶ時に指標になるのは、“どこだったら自分が一番成長できるか”。昨シーズン、特別指定選手ながらリーグ戦とカップ戦それぞれで2試合ずつに出場したことで答えはすでに決まっていた。
「間違いなくあの4試合がなければこの決断をしていなかったと思います。学生ながらプロのピッチに立たせてもらい、何にも代えられない経験をさせてもらいました。サッカー人生を考えると、やれても残り十数年。その内の22歳の1年間をどう過ごすかはすごく重要だと思っています。もちろん先のことなんて誰にも分らないですけど、ダメだったらダメでしょうがない。それよりも自分は挑戦したいと強く思い、この決断を認めてもらいました」
リスペクトするべき選手たちとの競争
弱肉強食の世界に自分から身を投じた以上、求められるのは結果である。「とにかく試合に絡むこと」をプロ1シーズン目の目標に掲げる男は、プロ契約発表から3日後の練習試合では早速ゴールをマーク。右ウイングと右サイドバックの二つのポジションで懸命にアピールを続けている。
「（右サイドには）すごくリスペクトするべき選手たちが揃っていますけど、自分にしかできない、出せないプレーもあると思うので、そこの差別化をしっかりと図ってアピールすることが一番大事だと思っています。あとはフレッシュな力ですね。自分はチームのために走って戦えるので、周りがきつい時こそ走ってカバーしていきたいです」
「（右サイドには）すごくリスペクトするべき選手たちが揃っていますけど、自分にしかできない、出せないプレーもあると思うので、そこの差別化をしっかりと図ってアピールすることが一番大事だと思っています。あとはフレッシュな力ですね。自分はチームのために走って戦えるので、周りがきつい時こそ走ってカバーしていきたいです」
「人生で断トツ一番」の決断
FC東京U-15深川からFC東京U-18に昇格できず、青森山田高校に進学する時も、その後、早稲田大学に進む時も、その道を“選んだ”のは自分であったが、それはまだ“決断”ではなかった。「普段は何も決められないです（笑）。上にお姉ちゃんとお兄ちゃんがいて、甘やかされて育ってきたので（笑）」と冗談交じりに笑う、育ってきた環境もこれまでの選択には影響しているのかもしれない。そんな男がサッカー人生を懸け、「人生で断トツ一番」の決断を下したのだ。
「（青森）山田にも早稲田にも自分で行くと決めたけど、ここまでの決断ではなかったですね。これまでの道に反対意見はなかったですし、自分で覚悟を決めれば終わっていたけど、今回はFC東京を巻き込んでしまっているし、もちろん、早稲田大学ア式蹴球部を途中で退部することで迷惑をかけてしまう人もいる。なかには反対してくる人もいましたし、反対意見もたくさんありました。でも僕に迷いはなかったです。そういう人たちにもこの決断、選択をして良かったと証明しないといけない。見返せるように頑張らないといけないですね」
正解の道を選ぶのではなく、選んだ道を正解にする。安斎颯馬の覚悟は決まっている。
Text by 須賀大輔（エル・ゴラッソ）
「（青森）山田にも早稲田にも自分で行くと決めたけど、ここまでの決断ではなかったですね。これまでの道に反対意見はなかったですし、自分で覚悟を決めれば終わっていたけど、今回はFC東京を巻き込んでしまっているし、もちろん、早稲田大学ア式蹴球部を途中で退部することで迷惑をかけてしまう人もいる。なかには反対してくる人もいましたし、反対意見もたくさんありました。でも僕に迷いはなかったです。そういう人たちにもこの決断、選択をして良かったと証明しないといけない。見返せるように頑張らないといけないですね」
正解の道を選ぶのではなく、選んだ道を正解にする。安斎颯馬の覚悟は決まっている。
Text by 須賀大輔（エル・ゴラッソ）
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