【名古屋グランパス】勝利に導く「新たな風」は俺たちだ!吉田温紀、チームの中心“理想のボランチ”を目指して!

名古屋グランパス
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 吉田 温紀(よしだ はるき)、今シーズンプロ3年目を迎える三重県出身の20歳。中学生の時から名古屋グランパスのアカデミーに所属。高校3年時には日本クラブユース選手権で優勝。トップチーム昇格を勝ちとった。
 
 昇格内定時の記者会見では、山口素弘GMから「技術的にしっかりしていて、戦術眼、長短のパスの正確さは眼を見張るものがある」と紹介された吉田。自身も「武器であるロングボールとスルーパスの精度をアピールし、プロ一年目から活躍したい」と目標を語るとともに「ボランチで勝負したい」という意思も明確にした。

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 吉田はプロ1年目となる2022シーズンのYBCルヴァンカップグループステージ第3節(3/26)徳島ヴォルティス戦でプロ初出場を果たすと、続くYBCルヴァンカップグループステージ第6節(5/18)徳島ヴォルティス戦でプロ初ゴールを記録した。しかし、その後はカップ戦、リーグ戦共に出場機会をなかなか得ることができず、プロ1年目の挑戦は終わった。

プロ初ゴールを決めた吉田:YBCルヴァンカップグループステージ第6節(5/18)徳島ヴォルティス戦 【©N.G.E.】

 アカデミー同期で共にトップチームに昇格し切磋琢磨してきた豊田晃大と甲田英將は、プロ2年目となった昨シーズン途中から育成型期限付き移籍し、それぞれ別のチームで成長する道を選んだが、吉田は名古屋グランパスに残りレギュラー争いの道を歩み続けている。

 トップチーム昇格当初はクラブハウスで同期や若手選手と過ごす姿が多くみられたが、昨シーズンからはベテラン選手らとも話す姿がよくみられるようになってきた。プロ選手としての向上心や意識が高まり、成長への意欲もより一層強く感じられるようになった。

 そんな吉田には今シーズンから背番号5が与えられるなどクラブの期待も高い。

 アカデミー出身の彼がこの先クラブを支える存在になることを多くのサポーター、そして、これまで彼を育ててきたクラブの関係者も願っている。

自らの足で切り開くレギュラーへの道

 名古屋グランパスは、吉田がプロになった2022シーズンから長谷川健太監督がチームの指揮をとっている。攻守ともにアグレッシブなサッカーを標榜し、縦に早い攻撃的な戦いを展開する。

 昨シーズンは結果的には無冠に終わったが、リーグ戦ではシーズン中盤まで首位争いに加わり、ルヴァンカップでは準決勝に進出。観る者にタイトル獲得の可能性を感じさせた。

 ボランチのポジションには、チームの絶対的な存在である稲垣祥が君臨。さらに、Jリーグ通算350試合出場の米本拓司、様々なポジションでハイレベルなプレーを見せる内田宅哉の存在もあった。

 永井謙佑らベテランの選手から「光るものがある」と才能を認められる吉田であるが、試合に出場するのは容易ではなかった。しかし、ルヴァンカップ準々決勝。準決勝進出をかけた第2戦鹿島アントラーズとの試合。アウェイの地で吉田は延長後半4分から途中出場し、試合終了間際にペナルティエリア手前からミドルシュートを放ち決勝ゴールを決め、自らの足で210分に渡る大一番の決着をつけた。

 ゴールし、すぐさまゴール裏のサポーターへ向かい駆けていく姿はとても眩しく輝いていた。

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 試合後に「去年からベンチに入っても出られないという試合が続いていて、今日も延長戦まで出られませんでした。ただ、こうやって延長戦で1−1の状況で自分が試合に入って点を決められたのは、今後につながる得点だったかなと思います。」と本人が語ったように、大きなきっかけをつかんだように感じられ、彼の今後が楽しみになる活躍であった。 ただ、その後も吉田は思うように試合出場機会を得られず、プロ2年目のシーズンは、リーグ戦2試合・カップ戦4試合の出場にとどまった。

背番号5で臨む“勝負の年”

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 本人も“勝負の年”と認識するプロ3年目の今シーズン、チームは“リーグチャンピオン”をはじめ、全ての大会でタイトルを目標に掲げている。9選手が新たにチームに加わり、選手層は一段と厚くなった。そのうちの一人は、J1リーグで30試合以上の出場を4シーズン連続で記録するボランチの椎橋慧也だ。守備面での強度、攻撃面での縦パスやサイドチェンジを武器にする選手だ。中盤のポジション争いはさらに激化した。

 しかし、吉田は前を向いている。「強みであるパスで先輩たちに食らいつく」と。

 沖縄キャンプ中の練習試合では、レギュラー組のボランチとして出場することもあった。

チャンスを掴むための自身の課題に“守備”と“走力”を挙げる。

「自分に足りないと感じているのはやはり守備の部分。ヨネくん(米本拓司)や(稲垣)祥くんは広い範囲で守備をして、そこでボールを奪ってカウンターにつなげられる選手です。自分にはその部分がまだ足りていないと思いますし、そこがないと継続して試合に出られないと感じています。走れたらなんでもできるのにな、と思いますし、もっと走れるようになったら守備も楽しくできるのかなと思います」と話す。

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 昨年6月にA契約を締結した際には「今まで自分に携わってくださった方々に感謝し、恩返しできるように名古屋グランパスの一員として活躍していきたいと思います!また、多くの試合に出場し、グランパスの勝利に貢献できるように頑張ります!」とクラブへの愛ある抱負で喜びを語った。

 「攻撃もできて、守備もできて、この選手がいるのといないのとでは全然違うと思われるようなチームの中心」を理想のボランチ像と定め、吉田は研鑽を積んでいる最中だ。

 ピッチで多くの勝利に貢献し、クラブからの大きな期待の表れ“背番号5”が似合う選手になっていくのか注目だ。
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著者プロフィール

名古屋市・豊田市・みよし市を中心とする愛知県全域をホームタウンとする、日本プロサッカーリーグに加盟するプロサッカークラブ。

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