【JMCシリーズ 大阪国際女子マラソン】日本人1位 前田穂南コメント:19年ぶりに日本記録を更新しパリ五輪最後の一枠に大きく近づく

日本陸上競技連盟
チーム・協会

【アフロスポーツ】

2024年1月28日(日)大阪市のヤンマースタジアム長居を発着するコースにて「ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズ」 GS「第43回大阪国際女子マラソン」が開催されました。

日本人1位に輝き、19年ぶりに女子マラソン日本記録を更新した前田穂南(天満屋)のコメント、天満屋 武冨豊監督のコメントをお届けいたします。

前田穂南(天満屋)コメント

2時間18分59秒 2位(日本人1位)
アジア新記録、日本新記録
MGCファイナルチャレンジ設定記録突破

【アフロスポーツ】

自己ベストを更新できたことと、日本新記録を達成できて、すごく嬉しいです。昨年のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)は自分の力を出し切ることができず、悔しい思いがあったので、今回の大会は力を出し切りたいという思いがありました。

練習もしっかりと継続してやることができていたので、自信を持ってスタートラインに立つことができ、力を出し切ることができました。(20km過ぎのスパートは)日本記録を出したい思いがあったので、身体が動いたら行こうと決めていました。最後は風も強くなり、雨も降ってきて足が止まりそうな感覚があったのですが、練習でやってきたことを信じて最後まで走ろうという思いでした。
沿道からのたくさんの声援が力になりました。トラックに入ったときはギリギリでしたが、最後は絶対に(日本記録を)切ろうという思いで走りました。

(日本新記録を達成できたのは)継続して練習をやれたことが一番だと思います。今回は高地合宿で、速いペースで距離を踏んだり、変化走を中心にやったことが自信になりました。気持ちの面でもリラックスして、ゆとりを持って走ることができました。
(パリ五輪は)まだどうなるか分からないですが、今の力は出し切れたので、待つのみだと思います。ケガもあり、思うように走れず、嫌になった時期もありましたが、しっかりと走って結果を出せたことに達成感というか、走っていて良かったという思いです。(代表内定したら)東京五輪では悔しい思いがあったので、パリではもう一度しっかりと世界と勝負して、自分の走りで走り切りたいと思います。

天満屋 武冨豊監督コメント

【アフロスポーツ】

応援ありがとうございました。MGC前も良い練習が積めていたのですが、それでも足りなかったということで、今回はもっと設定タイムを上げて練習をしてきました。その練習をしっかりと消化できたので、今大会はかなりの(高い)確率で2時間20分は切るだろうと自信を持って送り出すことができました。

MGCに比べるとリラックスして、自分らしい準備ができたんじゃないかと思います。それが結果につながったのだと思います。
(レース前に)15kmまでは我慢をして、後は自分が行けるタイミングで動かすように伝えていました。(20km過ぎのスパートは)無理矢理にペースをチェンジしたのではなく、自然と体が反応していたので、これで行けるのだろう思いながら見ていました。最後までいけるのか、という心配はありましたが、無理なペースチェンジではないという感覚でした。

(高地トレーニングの)詳しい練習内容はここで言うべきではないと思いますが、今回は野口みずきさんがやっていた練習を岩谷産業(陸上競技部)の広瀬(永和)監督に聞いて、そこを目標にペース設定していました。その内容で40km走とか、30kmの変化走などを高地でできたということで、(日本記録に)近いところまではいけるだろうと思っていました。今回のようなタイム設定は初めての挑戦で、今回は勢いで消化できたと思いますが、これを何度も繰り返して、本当の意味で自分のものにしたとき、もっと上を目指せるんじゃないかと思います。

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