輝かずにはいられないお祭り男のオールスターレポート【B MY HERO!】

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生粋のお祭り男、辻直人のオールスターゲームをフィーチャー 【(C) me】

「What is not “fake” in this world anymore?」

 この一文とともに国際バスケットボール連盟(FIBA)のX(旧ツイッター)に、2024年1月14日に沖縄アリーナで開催されたBリーグオールスターゲームでの、ある一場面の動画が投稿された。

「ついに世界に見つかった!」と思った方も多かったであろう。

 かなりの反響がついたその投稿の動画は、オールスターゲームの第3クオーターに辻直人選手が得意のスリーポイントシュートを狙いシュートフェイクをしたところ、元チームメイトの藤井祐眞選手、篠山竜青選手が立て続けにシュートディフェンスに跳んだのを皮切りに、四方八方から他の選手もぴょんぴょんと跳び続け辻のシュートを阻んだところから始まる。対する辻はシュートフェイクで何度もディフェンスをかわし続けたが(謎のレイアップ風シュートフェイクも含む)、さぁシュートというところでディフェンス側からの訴えもあったおかげか、無情にも審判の笛が鳴ることとなり、あえなく5秒バイオレーションのターンオーバーとなった。

 実際には9秒以上だったという話もあるが、こちらは球宴ならではのナイス判断として審判には賞賛を送りたい。余談だが、このバイオレーションの笛を吹いた東祐二レフェリーは今シーズンでS級の定年を迎えるそうだ。一ファンからで恐縮ではあるが、長年に渡るバスケ界への貢献に深く感謝を申し上げさせていただく。
 遅ればせながら、B MY HERO!特派員のmeです。

 今回は辻直人ファンの私視点からの辻直人のオールスターレポートをお届けしたいと思う。見どころ盛りだくさんで観客を魅了したオールスターゲームの中でも、個人的に特に盛り上げに貢献したと思うのが辻直人だからだ(異論は認める)。お付き合いの程よろしくお願いいたします。なお辻選手に関しては敬称略で失礼いたします。

今回のBリーグオールスターは初めて3日間開催

 DAY1の前夜祭では、PARK会場にて行われたライブの合間に琉球ゴールデンキングスの選手らとトークショーを行い、入場シーンでの期待を問われると「まだまだ内緒だぞっ!当日をお楽しみに!」とゲーム本戦への期待を募らせる回答をし、前夜祭から集った観客を盛り上げた。また巨大ゴールに挑む20 FEET SHOOTチャレンジにも挑戦をしたようだ。

 残念ながら私はこの日現地に行けなかったので実際には見れていないが、SNSに投稿された動画や現地からのレポートで知ることができた。現地に行けなくても、球団やメディア、ファン等が共有してくれるのは本当に有難い限りである。

 DAY2にはアジア・ライジングスターゲームの後、前日会見がメインアリーナで開催され、各選手への質問やオールスターへ向けた公約などが発表された。

 辻は今季限りでの引退を表明している桜井良太選手と同級生の山内盛久選手に挟まれ、終始笑顔で楽しく過ごしていたところ、オーバー30のベテラン選手としていぶし銀の活躍期待を振られると、急に「では、ここで一曲」と立ち上がり、満員のアリーナで島人の宝を披露する場面も見られた。さすが辻、期待を裏切らないといったところで会場や選手たちも楽しんだことと思う。また今後も美声を響かせる機会があることをファンとして切に願う。

記者会見でいきなり立ち上がり「ここで一曲」 【(C) B.LEAGUE】

 会見後はスキルズチャレンジやダンクコンテスト、スリーポイントコンテストが行われ、辻はスリーポイントコンテストに参加した。このコンテストは、コロナの影響で中止となり遠隔での開催となった2021年水戸以来の出場となった。

 辻は新設されたボーナスシュート、岸本隆一選手の代名詞ココナッツスリーチャレンジもあえなく失敗(制限時間に間に合っていないようであったが)し、14ポイントという悔しい結果となった。この悔しさを晴らすべく、来シーズンもチャンスが与えられれば全力で頑張ってほしい。

スリーポイントコンテストとではまさかの失速 【(C) B.LEAGUE】

エンターテイナー辻直人が本領発揮したDYA3がスタート

今季限りで引退する桜井良太選手と洛南高の先輩、竹内譲次選手と笑顔でおしゃべり 【(C) me】

 そして迎えたDAY3は、オールスターゲームの本戦が行われた。

 辻は本戦前にまたしても、PARK会場でのオールスターゲーム出場選手によるクロストークイベントに参加。MVP候補を問われ、昨年に続き同チームとなったペリン・ビュフォード選手を挙げ、前回はMVPの賞金があることをビュフォード選手は知らなかったとのことだが今回は把握しているから本気を出すのではないかと、よく辻本人が金の話をするように思うが今回も金に絡めたコメントで笑いを誘った。

 今回、辻が出場選手に選ばれてから、期待されていたのは入場シーンではないだろうか。
というのも、昨シーズンの水戸でのオールスターではピンクの全身タイツで登場しただけではなく、注目度の高い比江島慎選手に色違いの蛍光黄色の全身タイツを着用させ入場させたのだ。さらに辻は入場シーンで着用した2人分以外にも全身タイツを用意しており、同チームの選手たちにも着てもらった集合写真がSNSに投稿された。その中にはまさかこの選手が着るなんてとファンに思わせるような選手も含まれており、試合後もファンを賑わせることに成功した。

 前回があったからこそ今回もという期待は高かったに違いない。

 試合前のスペシャルパフォーマンスで、シークレットゲストとして登場した10-FEETが「第ゼロ感」を披露し、アリーナのボルテージが上がったところで選手の入場が始まった。沖縄アリーナでは例年組まれていたようなステージの設置はなく、順番に選手がコート中央へ歩いていきコールされるスタイルであった。

 しかし、辻や他の何人かの選手は呼ばれるべきだろう順番で呼ばれない。おやおやと会場がざわつく中、沖縄民謡とともに民族衣装を着た人々がコートに登場すると、例年入場シーンを騒がせてきた篠山選手が民族衣装に身を包みカチャーシーを踊りながら登場し、事前にSNSで入場シーンの盛り上げを匂わせた沖縄出身の山内選手も民族衣装で踊りに参加し始めた。

 辻はどこかと私が見ていると、シーサーの中から辻と藤井選手が姿を現し、その後は4選手でカチャーシーを披露し、開催地の沖縄にちなんだ入場シーンとなった。

シーサーから登場するとカチャーシーを披露 【(C) me】

 冒頭に書いた無限ポンプフェイク以外での辻の活躍についても振り返りたい。

 スタッツから見ると、辻はスリーポイントシュート4本を決めて12ポイントを記録した。
スリーポイントシュートを入れた後は、しっかりとカメラを確認してからお馴染みのポーズを披露したり、4本目のシュートではボールを放つと入ることを確信したのかすぐ後ろを振り返り歩き出したのちにシュートが入ると投げキッスを振りまいたり、シュート後のパフォーマンスを毎度楽しみにしているファンを大変喜ばせてくれた。

スリーポイントを沈めて得意のパフォーマンス 【(C) me】

 他にも面白かったシーンは豊富にある。

 藤井選手とマッチアップした辻が必死にディフェンスにつくが、藤井選手と比江島選手との間でパスが何度も行き交う。そのたびに両選手間をシャトルランするはめになった辻が疲れてふらふらした隙を藤井選手が逃さずスリーポイントシュートを決めると、辻に向かって比江島選手と一緒にあのセレブレーションポーズをにこにことやってのけた。なお、辻は本当に疲れ切っていたのか、そのやられたポーズを見ていないようであった。こちらはぜひポーズを見てもらい、その反応を見てみたかったので残念でもあったが、それがなくとも面白いシーンを作り上げてくれた。

藤井選手と比江島選手のパスの間をシャトルラン(?) 【(C) me】

 ベンチでもビュフォード選手の電話ポーズをしたり、普段以上にはしゃぐ姿が見られ、いつどこを見ても面白いオールスターであった。

 その他にもトーク収録があったようなので、これからも出てくる辻のオールスター録がとても楽しみだ。

 事前の期待値が高かったにもかかわらず、今回のオールスターにおいても期待以上の注目を集め、辻はまた大きな爪痕を残すことができたのではないだろうか。

 今回のオールスターでは面白枠として注目を集めた感のある辻直人だが、すぐ再開されたレギュラーシーズンの試合では真剣で気迫溢れる姿を魅せてくれている。少しでも気になった方は一度、真剣試合での辻を見てみてほしい。その面白さとかっこよさのギャップで好きになってしまうはずだ。

 オールスターを見て、辻に興味がわいた方、沼に一歩踏み出しかけている方も、まだ辻のオンラインサロン『TEAMNAOTO』に入っていないのであれば、是非入会をお勧めしたい。更なる辻の魅力に近づけるはずだ、と宣伝をさせてもらい締めさせていただく。

me(B MY HERO!特派員)

【(C) me】

辻選手の3Pポーズを撮ることに全力を尽くす、カメラとお酒が好きなバスケ素人。前回のコラムで『TEAMNAOTO』に入会して彼氏ができたと書いたが、昨年の辻選手の誕生日に入籍し、『TEAMNAOTO』に入会すると彼氏ができて結婚できますという胡散臭い宣伝文句を今のところ唯一使える人物(夫婦)となった。

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