UFCのデイナ・ホワイトCEOが、日本時間4月14日（日）にラスベガスで行われるUFC 300のさらなる大型マッチアップを発表した。女子ストロー級王者のジャン・ウェイリーがヤン・シャオナンを相手にタイトル防衛戦に臨む。

ジャンが2019年8月に第1ラウンドでジェシカ・アンドラージをノックアウトして初の中国人チャンピオンになってからほぼ5年が経過し、史上初めて中国人ファイター同士がUFCのタイトルを賭けて戦うことになった。

2022年11月にカーラ・エスパルザからベルトを奪還したジャンは、ボストンで開催されたUFC 292でアマンダ・レモスを完全に圧倒して防衛に成功。ユナニマス判定を勝ち取る過程でジャンはレモスより270発以上多く打撃を命中させた。

一方のヤンもまた歴史を作っている。2017年11月にデビューしたヤンは史上初の中国人UFC女性ファイターとなった。これまで10試合で戦績は8勝2敗、直近のUFC 288ではアンドラージを第1ラウンドでノックアウトした。2連敗を断ち切ったヤンは現在2連勝中だ。

この試合はアクション満載の大バトルになりそうだ。ジャンはタイトル戦で4勝2敗をマークしており、勝利した試合のすべてでパフォーマンスボーナスを受け取っている。その中の1試合が、2020年のファイト・オブ・ザ・イヤーに選ばれた、UFC 248でのヨアンナ・イェンドジェイチェク戦だ。また、ジャンはプロ24勝中、19勝でフィニッシュを決めてきた。対するヤンにもジャンとの応酬を受けて立つだけの力があり、これまでに8回のノックアウト勝ちを飾っている。

34歳の2人が相まみえるこのイベントには、他にも魅力的なカードが組まれている。先日には、同じイベントで元ライト級王者のチャールズ・オリベイラが、注目のコンテンダーであるアルマン・ツァルキヤンと激突することが発表された。ホワイトCEOはこの試合を“ナンバー1コンテンダー対決”と評しており、この試合の勝者がいずれ、イスラム・マカチェフとのライト級タイトルマッチに臨むだろう。

ホワイトCEOは、UFC 300のその他のカードも近いうちに発表するとしている。今後の動きに注目だ。