【スキー】アルペンスキーW杯女子、年内最終戦に安藤麻と前田知沙樹が挑む!

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【スキー】アルペンスキーW杯女子、年内最終戦に安藤麻と前田知沙樹が挑む!

12月21日夜、フランス・クーシュベルで行われたアルペンスキーFISワールドカップ女子スラローム第4戦は、1回目、トップのミカエラ・シフリン(アメリカ)に0.17秒差の2位につけたペトラ・ブルフォバ(スロバキア)が2回目に逆転、W杯通算30勝目を挙げました。
47番スタートの安藤麻選手(日清医療食品)と63番スタートの前田知沙樹選手は(株式会社村瀬組)共に1回目でポールをまたぎ、途中棄権に終わりました。

1回目47番スタートの安藤麻、コース中盤でポールをまたぎ、途中棄権に終わりました 【写真/Marco Trovati】

「クーシュベルは雪の状態も良く、滑りやすかったのですが、『パッカーん』と(見事に)またいでしまいました。第一中間計時までは良い感じだったので悔しさが残ります」と振り返ります。
レースの翌22日はフランスからイタリアの北東部、クロンプラッツ近くまで移動し、23日の休養明けはクリスマス休暇返上で4日間の練習を行なってリエンツに乗り込みます。
「リエンツは急斜面が少なく、どの選手もガツガツ(攻めて)くるので、思い切っていくことが必要で、練習の良い感覚をレースでより多く再現できるようにしていきたいです」と年内最後のレースへの抱負を語ります。

「もう少し、1ターン1ターンの質を上げていきたい」と語る前田知沙樹 【写真/Marco Trovati】

前田知沙樹もコース終盤でポールをまたいで途中棄権に終わりましたが、
「クーシュベルは観客も多く、雰囲気も良かったので集中して臨めました。(スタートから)出だし思い切って(攻めて)いけたので、内容的にはいい感じだったと思いますが、細かい失敗も多く、(滑りが)バラバラとしているので、もう少しターンの質を上げていきたいです」と話します。
練習期間のアパートでは、今季からアシスタントコーチを務める蓮見小奈津さんが、お手製のスペアリブを振る舞ってくれ、ささやかなクリスマス気分に浸れたそうで、
「(昨季、選手を引退したばかりの)小奈津さんはいつも励ましてくれるのでありがたく心強いです」と、「一戦一戦、成長できるように、悔いのないように滑りたい」とコーチスタッフの期待にも応えたいという思いです。

なお、当初、水谷美穂選手(日体大)が28日のリエンツGSに出場予定でしたが、腰の状態が思わしくなく、出場を回避、年明けのクラニスカ・ゴラのGSに向けて調整段階です。
オーストリア・リエンツは、1969年12月の男女GSがW杯初開催で、今の女子GSとSLの連戦の形になったのは1999年から。それ以来、奇数年の年末に開催されていて、日本選手は過去、SLでは1999年に廣井法代さんが23位、GSでは2015年に長谷川絵美さんが22位というのが最高成績です。

ここまでのSL4戦は第1戦からブルフォバ、シフリン、シフリン、ブルフォバの順で勝利していて、まさに一騎打ちの様相です。今年最後のレース、女子SL第5戦は、日本時間29日午後6時スタートです。

文:田中慎一郎
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著者プロフィール

公益財団法人全日本スキー連盟は、日本におけるスキー・スノーボード競技を統括すると同時に、普及・振興の役割も担う競技団体。設立は1925年、2025年には設立100周年を迎える。スキージャンプ、ノルディック複合、クロスカントリー、アルペン、フリースタイル、スノーボードの6競技において、世界で戦う選手たち「SNOW JAPAN」の情報や、FIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップなどの大会情報をお届けします。

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