子連れラグビー観戦のススメ@秩父宮ラグビー場

チーム・協会
「ラグビー観戦は大好きだけど、小さな子ども連れでの現地観戦は躊躇(ちゅうちょ)してしまう…」という人は案外多いのではないでしょうか。筆者には8歳と2歳の男の子がいます。これまで子どもたちと一緒に首都圏近郊のさまざまなスタジアムに訪れていますが、電車での移動なら「秩父宮ラグビー場」での子連れ観戦がおすすめです。昨年12月10日に、秩父宮ラグビー場で行われたクボタスピアーズ船橋・東京ベイ対東京サントリーサンゴリアスの開幕戦を家族4人で観戦してきました。当日の様子をまとめたレポートをお届けします。

オレンジ色に染まった秩父宮ラグビー場のメインゲート 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

外苑前駅からの導線はバリアフリー、ベビーカー持参でもOK

秩父宮ラグビー場に電車で向かう場合、東京メトロ銀座線・外苑前駅が便利です。駅のホームから地上までエレベーターで行けるので、ベビーカーを持参していても大丈夫。地上に出てからメインゲート側の西門までは、徒歩5分ほどの距離です。途中にコンビニ(ファミリーマート)があり、子どもがぐずったとき用のお菓子や飲み物などを調達できます。

秩父宮ラグビー場西門を入ってすぐのところで、開幕戦のプレゼント「応援ミニフラッグ」を配布していました 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

西門に到着したのは、開門時間の12時30分頃。長男が午前中ラグビーの大会に出ていた関係で、夫と子どもたちよりもひと足先に会場入りしました。門をくぐってすぐ右側には、ファンクラブのブースが設置されています。長男は「ジュニア隊員」に入隊済み。隊員本人がその場にいなくても、会員マイページを提示できればジュニア隊員パスを受け取れるとのことで、混み合う前に引き換えを済ませておきました。

参加したいイベントを“狙い撃ち”して満足度アップ

昨季のリーグワン王者・スピアーズの開幕戦かつホストゲームとあって、会場は早くもスピアーズファン「オレンジアーミー」たちの熱気に包まれていました。すでにグッズ販売ブースの「ORANGE MARKET」も大行列です。筆者はスピアーズのホストゲームで行われる新企画「オレンジロード」に的を絞って、選手たちの登場を待ちました。「オレンジロード」を端的に説明すると、レッドカーペットのオレンジ色バージョン。スピアーズの選手たちが“オレンジ色の花道”を通って会場入りします。おそらく40分ほど経ったでしょうか。立川理道キャプテンを先頭に、選手たちの登場です!

クボタの立派なトラクターもオレンジロードのすぐそばに展示されていました 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

オレンジアーミーに手を振る末永健雄選手(撮影:せきねみき) 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

その後「ORANGE MARKET」の最後尾へ向かうと、プラカードを持った松井丈典選手と、玉置将也選手の姿が! 快く撮影に応じていただき、感謝しています。

写真左から玉置将也選手、松井丈典選手(撮影:せきねみき) 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

この時点で、購入できるまで約40分待ちだという話を小耳に挟みました。列に並んでしまうと家族との合流が難しくなりそうなので、グッズ購入は次回のお楽しみとして取っておくことに。

家族を待つ間、選手へのメッセージが書ける「メッセージコーナー」や、関東甲信クボタ直営店「なないろマルシェ」に立ち寄りました。どちらもファンクラブブースの並びにあります。「なないろマルシェ」では、高校生以下の子どもたち先着200人にお米3kgをプレゼントという、太っ腹な企画も行われていましたよ。

野菜や果物がお手頃価格で販売されていた「なないろマルシェ」(撮影:せきねみき) 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

ベビーカー置き場での心温まる出来事

キックオフの20分ほど前に家族が到着。次男がベビーカーに乗っていたので、ベビーカー置き場に立ち寄ってからスタジアムに入場しました。

ベビーカー置き場は写真のメイン側以外に、バック側にもあります(撮影:せきねみき) 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

子連れ観戦の場合だと自由席も捨てがたいのですが、開幕戦は混雑するだろうと思い、今回はバック指定席で観戦しました。ラグビーが大好きな8歳の長男は試合に終始夢中で、まったく手がかからず問題なし。心配していた2歳の次男は、試合中奇跡的にぐずることもなく、周りの大人たちに愛想をふりまいて人気者になっていました。
試合終了後ベビーカー置き場に戻ると、次男と同じぐらいの年齢だと思われる子ども連れのお母さんから「私たちもお疲れさまでしたね!」と声をかけていただきました。応援していたスピアーズは負けてしまいましたが、同志と気持ちを分かち合えて思わず笑顔に。ほっこりした気持ちで帰路に着くことができました(家に着くまで次男がベビーカーで爆睡してくれたという、うれしいおまけ付き)。
「NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24」で熱い戦いを繰り広げているスピアーズ。今年の3月は、スピアーズが出場する4試合のうち、なんと3試合が「秩父宮ラグビー場」で行われます。3月3日(日)は三菱重工相模原ダイナボアーズ(14時30分キックオフ・ホストゲーム)、3月15日(金)は横浜キヤノンイーグルス(19時キックオフ・ビジターゲーム)、3月22日(金)は昨季の準優勝チーム・埼玉パナソニックワイルドナイツ(19時キックオフ・ホストゲーム)との一戦です。この春、家族で秩父宮ラグビー場を訪れてみませんか。

取材・文:せきねみき(ライター・コラムニスト)
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著者プロフィール

〈クボタスピアーズ船橋・東京ベイについて〉 1978年創部。1990年、クボタ創業100周年を機にカンパニースポーツと定め、千葉県船橋市のクボタ京葉工場内にグランドとクラブハウスを整備。2003年、ジャパンラグビートップリーグ発足時からトップリーグの常連として戦ってきた。 「Proud Billboard」のビジョンの元、強く、愛されるチームを目指し、ステークホルダーの「誇りの広告塔」となるべくチーム強化を図っている。NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23では、創部以来初の決勝に進出。激戦の末に勝利し、優勝という結果でシーズンを終えた。 また、チーム強化だけでなく、SDGsの推進やラグビーを通じた普及・育成活動などといった社会貢献活動を積極的に推進している。スピアーズではファンのことを「共にオレンジを着て戦う仲間」という意図から「オレンジアーミー」と呼んでいる。

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