【アルペンスキー】明日開幕!2023-24アルペンスキーW杯女子スラローム第1・2戦
【アルペンスキー】明日開幕!2023-24アルペンスキーW杯女子スラローム第1・2戦
「Snow Japan」、日本チームからは安藤麻(日清医療食品)、前田知沙樹(株式会社村瀬組)の両選手が出場、今シーズンのスタートを切る。
今年2月の世界選手権、28位の安藤麻 【写真/田中慎一郎】
「ここまで単発では成績を残してきたが、コンスタントに好成績を残せる強さを身につけ、応援してくださる多くの方々の期待に応えたい」と今季の抱負を語る。
自身、苦手な部類のレビのコースではあるが、今回は実際のW杯のコースで4日間、ポール練習を積むことができ、「だいぶコースの免疫はできました」とレースコースへの「慣れ」を感じている。
2021年のこの時期に発症した「ぎっくり腰」もすっかり癒え、万全の体調で臨む今季、自身過去最高のシーズンを迎える予感に満ちたスタートとなる。
2019年、自身W杯出場2戦目、アメリカ・キリントンの前田知沙樹 【写真/ペンタフォト】
昨シーズンは全日本選手権で優勝し、本人曰く、「やっと」大きなタイトルを獲得した。
スラロームのFISポイントは安藤麻に次ぐ日本人2番手の前田だが、まだ力の差を感じている。
10月、11月のスイス・サースフェーとレビでの練習で
「麻さんの滑りを実際に真近で見て、滑りの動作、タイミンングがとても勉強になっていて、自分の滑りにもいいイメージで活かしている」と手応えを語る。
今季は1月末まではヨーロッパをベースにじっくり腰を据え、W杯2本目進出とヨーロッパカップでコンスタントに30番以内に入ることを目標に掲げる。
W杯初出場が2019年のレビだった前田は、2本目進出へ注意すべきポイントを、
「コース前半のウェーブ、斜面変化に注意と、急斜面に入ってから身体の動きが止まらないように意識して滑りたい」と分析。
今回、レース前に実際のW杯のコースで4日間、安藤麻と共に練習を行うことができた「アドバンテージ」を活かしたい。
2017年のレビ、優勝したペトラ・ブルフォバ 【写真/田中慎一郎】
W-CUP初開催は2004年2月で、そのときに広井法代選手が26位というのが日本人女子の最高成績かつ、唯一の成績である。(2019年に安藤麻が1本目30位で2本目進出を果たしたが、2本目でコースアウト)
2006年から11月開催となり、男女のSL開幕戦として定着してからは、男子でも皆川賢太郎選手の2006年13位が最高成績と日本チームにとって、「相性」は良いとは言えない。
2020年から女子のみのスラローム2連戦となって4年目のシーズンを迎えるが、昨年の1本目30位のトップとのタイム差は1戦目+2.50秒、2戦目+1.77秒で僅差の戦いは必至となる。
昨季の種目別女王、ミカエラ・シフリン、北京オリンピック金メダリスト、ペトラ・ブルフォバらを中心とした優勝争いと、安藤麻、前田知沙樹両選手の2本目進出なるか、北極圏での女子スラローム開幕2連戦に注目だ。
文:田中慎一郎
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