【ダイヤモンドアスリート】第10期認定アスリート:日本高校記録保持者の永原颯磨(佐久長聖高等学校)が新たに選出!
【陸上競技マガジン】
「ブダペスト2023世界陸上競技選手権大会」では女子やり投で北口榛花(JAL)が金メダルを獲得、男子100mでサニブラウンアブデルハキーム(東レ)が6位入賞、WAダイヤモンドリーグファイナルでは女子やり投で北口榛花が日本人初優勝、橋岡優輝(富士通)が男子走幅跳で3位、「杭州2022アジア競技大会」では女子20km競歩で藤井菜々子(エディオン)が銅メダルを獲得するなど、2023年も本プログラムの修了生たちが世界の舞台で活躍しました。
この度、新規認定者1名、継続認定者5名からなる6名の第10期指定競技者を選出いたしましたのでお知らせいたします。
第10期から新たに認定されたのは、男子3000m障害物の永原颯磨(佐久長聖高等学校3年・長野)。第76回全国高等学校陸上競技対校選手権大会(インターハイ)では日本高校記録を更新しMVPを受賞するなど、次世代を担う活躍が期待されます。
継続認定となるのは第7期認定の栁田大輝(東洋大学 2年・100m)、第8期認定の佐藤圭汰(駒澤大学2年・中長距離)、西徹朗(早稲田大学 2年・110mハードル)、第9期認定の北田琉偉(日本体育大学1年・棒高跳)、澤田結弥(浜松市立高等学校3年・中長距離)の5名です。 第6 期から認定された藤原孝輝(東洋大学・走幅跳/110mハードル)、アツオビンジェイソン(福岡大学・砲丸投)の2名は第9期をもって修了を迎えます。
新規認定アスリートのプロフィール、第10期認定アスリート一覧は下記にてご紹介いたします。
※リンク先は外部サイトの場合があります
◆新規認定アスリート プロフィール
【陸上競技マガジン】
【JAAF】
・天皇盃第28回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会 1区(7km)区間2位
・第38回U20日本陸上競技選手権大会クロスカントリー 男子8km優勝
・第76回全国高等学校陸上競技対校選手権大会 男子3000m障害物優勝
<プロフィール>
小学1年生のときに長野市内の陸上クラブ「川中島JRC(ジュニアランニングクラブ)」で陸上を始め、1000mや3km(ロード)などの長い距離で適性を示すようになる。川中島中学では1年時(2018年)に全国中学校駅伝(9位:6区23位)を経験したが、最終学年の2020年シーズンは、コロナ禍の影響を大きく受ける1年となり、全国中学校駅伝が中止となったことで、県大会優勝を果たしながらも全国で戦うことができない悔しさを味わった。トラックの個人種目では、中止となった全日本中学校選手権の代替競技会として秋に実施された全国中学校大会の3000mに出場している(予選15着)が、全国クラスでの入賞経験はない。
2021年に佐久長聖高校に入学。自身の希望により、秋から3000m障害物に取り組み始める一方で、冬には全国高校駅伝(総合5位、6区22位)、U20日本選手権クロカン(8km、12位)などを経験した。
急成長を見せたのは2年目の2022年シーズン。初戦で8分55秒49をマークして前年の自己記録(9分20秒46)を大幅に更新すると、数日後には高2歴代2位(当時)の8分51秒21まで記録を更新。上位4選手が0秒71の僅差でフィニッシュラインになだれ込む接戦となった徳島インターハイでは、2年生ながら2位(9分04秒75)に食い込んだ。12月の全国高校駅伝(2位)では、エース区間の1区(10km)を任され、区間2位の好走で、同校による高校最高記録(2時間01分57秒)樹立に貢献。今年2月のU20日本選手権クロスカントリー(8km)では、2位と同タイムの接戦を制し、初の全国優勝を果たしている。
2023年シーズンの大躍進は、男子マラソンの第一人者である大迫傑(Nike)を筆頭とする数多くのトップ選手が巣立った佐久長聖高の象徴としても知られる1周600mのクロカンコースのホームグラウンドで高めた走力、同校OBの高見澤先生と市村先生が指導に当たるようになってからより力を入れるようになったフィジカル強化の積み重ねが、大きく花開いた結果といえるだろう。
4月中旬の初戦を8分50秒62の自己新でスタートさせると、5月末のインターハイ長野県大会で8分41秒53(当時高校歴代3位)へと更新。さらに6月中旬のインターハイ北信越大会では、予選で8分36秒06を叩きだして、高校記録保持者に名を連ねることとなった。このときには、東京オリンピック入賞以降、世界水準で活躍の場を広げつつある日本記録保持者(8分09秒91、2023年)の三浦龍司(順天堂大学)が、京都・洛南高3年の2019年にマークした前記録を一気に3秒31も上回ったことで注目を集めたが、その勢いはさらに加速する。優勝と高校記録の再更新を狙って挑んだ8月の北海道インターハイでは、序盤から一人で飛び出すと、後続を全く寄せつけない圧巻の走りを披露。自身の高校記録をさらに3秒54も塗り替える8分32秒12で快勝して、関係者を驚かせた。この記録は、U20日本歴代リストでも3位となり、今季U20世界3位、同U20アジア最高となる高水準のもの。インターハイでは男子MVPも獲得している。
今季は、3000m障害物だけでなく、1500mでは3分53秒70、3000mで8分02秒52、そして5000mでは高校歴代10位となる13分43秒03と、各種目で自己記録を更新。3000m障害物はもちろんのこと、さまざまな種目での伸びしろを期待させる選手である。
文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
◆ダイヤモンドアスリート第10期認定アスリート一覧
【JAAF】
◆世界で活躍する修了生
【フォート・キシモト】
オレゴン2022世界選手権 男子100m 7位入賞
東京2020オリンピック 男子200m 日本代表
ドーハ2019世界選手権 男子100m 日本代表/男子4×100mリレー 銅メダル
ロンドン2017世界選手権 男子200m 7位入賞
北京2015世界選手権 男子200m 日本代表
▼プロフィール
https://www.jaaf.or.jp/athletes/profile/abdul_hakim_sanibrown/
【フォート・キシモト】
ドーハ2019世界選手権 男子200m 日本代表
▼プロフィール
https://www.jaaf.or.jp/athletes/profile/jun_yamashita/
【フォート・キシモト】
オレゴン2022世界選手権 男子走幅跳 日本代表
東京2020オリンピック 男子走幅跳 6位入賞
ドーハ2019世界選手権 男子走幅跳 8位入賞
▼プロフィール
https://www.jaaf.or.jp/athletes/profile/yuki_hashioka/
【フォート・キシモト】
ドーハ2019世界選手権 男子棒高跳 日本代表
▼プロフィール
https://www.jaaf.or.jp/athletes/profile/masaki_ejima/
【フォート・キシモト】
ダイヤモンドリーグファイナル 女子やり投 優勝
オレゴン2022世界選手権 女子やり投 銅メダル
東京2020オリンピック 女子やり投 日本代表
ドーハ2019世界選手権 女子やり投 日本代表
▼プロフィール
https://www.jaaf.or.jp/athletes/profile/haruka_kitaguchi/
【フォート・キシモト】
オレゴン2022世界選手権 女子20km競歩 6位入賞
東京2020オリンピック 女子20km競歩 日本代表
ドーハ2019世界選手権 女子20km競歩 7位入賞
▼プロフィール
https://www.jaaf.or.jp/athletes/profile/nanako_fujii/
▼【ダイヤモンドアスリート】第9期紹介▼
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