<国内男子ゴルフ>池田勇太ら18人がシード陥落
【再起を誓う】
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現時点で出場義務試合数に満たない3選手を除いて、今年は賞金ランキング68位までの65人が賞金シードを獲得し、うち14人が初シード入りした一方で、18人が陥落。
2016年の賞金王で、ツアー通算21勝を誇る池田勇太も、大会は61位で、開催前の賞金ランク63位から、6ランクダウン。
賞金ランク69位で、ボーダー線に16万9079円足りずに賞金シードを手放した。
今オフ、「顎偏位症(がくへんいしょう)」の治療のため、奥歯4本を削る手術を重ねて臨んだ。
かみ合わせの異常から来ていた体中の痛みは治まったが、かみ合わせの変化から、今度はゴルフに大事な感性が失われた。
「上手く力が伝わらない。中でぐちゃぐちゃになって、細かい、繊細な感覚が全然出せない。出そうとすると、そういうのが邪魔をする。神経の伝達が、上手くいかないんだ」と、目を潤ませたのは今夏。
懸命に復調を試みたが、年内に間に合わなかった。
本大会初日は5アンダーの11位で回ったが、日に日に順位を落としてついに最終日は最下位まで落ちた。
裏街道のインコースから出て、ダブルボギーの16番は手前の池。
ターンして1番から4連続ボギーのうち、2番からは3つとも3パット。
5オーバーの「77」を叩いた。
「やっぱり、本来のあるべき感じではない。それは最後まで一緒でした」。
それでも腐らず、最後9番ホールでは、ピンそばのバーディ締め。
歓声に応える表情は吹っ切れていた。
今週は、デビューの2008年から14季連続で続けてきた賞金シードの保持がかかる大事な一戦だったが「それを意識してきたわけではなく、優勝するつもりで出てきた」と、プロ根性を見せた。
「いろんなことが変わって、向き合ってきたからこそ、ここまでやってこられた」と、前を向いた。
この冬はまた6本の歯を削る手術を受ける。
来季は、生涯獲得賞金25位内の資格での参戦も視野に入れながら、まずは治療とゴルフの立て直しに専念する。
<賞金シード陥落(※本大会終了時の賞金ランキングと他の有資格)>
ジェイブ・クルーガー(20位、2023年優勝による資格有)
池田勇太(賞金69位、生涯獲得賞金25位内による資格有)
貞方章男(賞金73位)
片山晋呉(74位、永久シード選手)
小鯛竜也(75位)
李尚熹 (賞金79位)
桂川有人(賞金80位、22年優勝による資格有)
張 棟圭(賞金91位)
大西魁斗(賞金96位、22年優勝による資格有)
ブレンダン・ジョーンズ(89位、生涯獲得賞金25位内)
比嘉一貴(90位、2022年賞金王による資格)
小田孔明(102位、生涯獲得賞金25位内)
大岩龍一(107位)
宮本勝昌(110位、生涯獲得賞金25位内)
久常涼(118位、海外ツアーメンバー資格獲得による資格の継続適用)
田村光正(147位)
小平智(151位、海外ツアーメンバー資格)
チャン・キム(215位、20ー21年賞金王による資格)
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