【スノーボード・ビッグエア】日本人表彰台独占!FISビッグエア・ワールドカップ クール(スイス)

チーム・協会
 スノーボードのワールドカップ(W杯)は現地時間10月21日夜、スイス北部の都市クールでビッグエアの決勝が行われました。男子は日本勢が表彰台を独占。女子でも日本勢がワンツーフィニッシュを果たす歴史的快挙となりました。

【FIS 国際スキー連盟】

 男子は決勝に木俣椋真(YAMAZEN ROCK THE KIDS)、荻原大翔(尾瀬スノースポーツクラブ)、國武大晃(ブックオフ)、木村葵来(ムラサキスポーツ)、大塚健(BURTON)の5名が出場。
 3本の試技から異なる技のベスト2本の合計得点で争われ、荻原大翔はCAB1620(4回転半)ウェドルとSWB1620(4回転半)ステイルを成功。いずれも技の完成度、飛距離が申し分なく高得点を獲得。2本目を終えた時点でのスコアは171.50ポイント。そのまま逆転されることなくワールドカップ初優勝となりました。
 2位に入ったのは、今季よりナショナルチーム入りを果たした木村葵来。決勝の1本目、CAB1620(4回転半)ウェドルを成功させ82.50ポイントを獲得。2本目はミスをしてしまい、後がなくなった3本目。見事、SWB1620(4回転半)インディを成功させ85.50ポイントを獲得。合計得点が168.00ポイントとなり、逆転で2位表彰台を獲得。昨年のクライシュベルク(オーストリア)でのビッグエア・ワールドカップでの3位に続き、自身2度目の表彰台となりました。
 3位は昨年の大会の覇者、大塚健。3本目に魅せたBS1620(4回転半)メランは高さ、飛距離共に完璧でした。

 男子で日本人勢が表彰台を独占したのは、昨シーズンのクライシュベルク(オーストリア)でのビッグエア・ワールドカップ以来。改めて日本人選手の層の厚さを示す結果となりました。

【FIS 国際スキー連盟】

 女子は村瀬心椛(ムラサキスポーツ)、鬼塚雅(ISPS)、岩渕麗楽(BURTON)、深田茉莉(YAMAZEN ROCK THE KIDS)の4名が出場。FS1080(3回転)インディとBS1080(3回転)ウェドルを成功させた村瀬心椛が優勝。彼女にとっては2年ぶりのワールドカップ優勝となりました。同じくFS1080(3回転)メランとBS1080(3回転)ウェドルを成功させた岩渕麗楽が2位。3位に入ったのは昨シーズンの世界選手権覇者であるMia Brookes(ドイツ)でした。

 2本目に大クラッシュしてから3本目で逆転優勝した村瀬心椛。3本目に特大のジャンプを決めてきた岩渕麗楽。どちらも優勝に相応しい滑りを披露しました。

 まだシーズン初戦。これから続く長い戦いが今から非常に楽しみです。

男子最終リザルト
1st OGIWARA Hiroto
2nd KIMURA Kira
3rd OTSUKA Takeru
8th KIMATA Ryoma
10th KUNITAKE Hiroaki
23th MIYAMURA Yuto
33th HASEGAWA Taiga

女子最終リザルト
1st MURASE Kokomo
2nd IWABUCHI Reira
5th FUKADA Mari
6th ONITSUKA Miyabi
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著者プロフィール

公益財団法人全日本スキー連盟は、日本におけるスキー・スノーボード競技を統括すると同時に、普及・振興の役割も担う競技団体。設立は1925年、2025年には設立100周年を迎える。スキージャンプ、ノルディック複合、クロスカントリー、アルペン、フリースタイル、スノーボードの6競技において、世界で戦う選手たち「SNOW JAPAN」の情報や、FIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップなどの大会情報をお届けします。

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