川崎春花、目指すは自身初の大会2連覇
川﨑 春花 【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】
前週の富士通レディースでは第1日、第2日を67で回り、通算10アンダーで今季3度目のトップ10フィニッシュとなった川﨑春花。昨年は新人ながらツアー2勝を挙げてメルセデス・ランキング15位に入り、さらなる躍進が期待されていた。それだけにこの時期でのトップテン3回は寂しいが、シーズン終盤を迎えてようやく上り調子になってきた。
今季は3戦目となるアクサレディス宮崎で3位タイに入ったが、その後は腰痛などもあり、8月第1週の北海道meijiカップでの3位タイまでトップ10に入ることはなかった。本来はショットメーカーであり、正確性が武器の川﨑。ところが、「ボールがどこへ飛んで行くか分からなかった」というほど調子を崩していたという。おかげで連覇を狙っていた日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯ではまさかの予選落ちを喫する。その後もなかなか調子が上がらず、ついにはメルセデス・ランキング50位以内からもはみ出してしまった。
そんな辛い状態で先週を迎えたが、アドレスの重心位置がずれていたことに気がつき、大会前に修正。川﨑なりに試行錯誤を行っていたことがようやく実を結び、4位でフィニッシュした。メルセデス・ランキングも44位にまで上昇。シード圏内に入ったことで余計な不安もなくなった。
「できれば最終日もプレーしたかったですけどね」と、コースコンディション不良のため中止となった最終日のラウンドを悔やんだが、その分、今週に賭ける思いも強い。「ショットの調子も上がっていますし、今週は自信を持ってゴルフをできているので、優勝を狙いたいなと思います」と、不調なときはほとんど見られなかった笑顔を見せた。
昨年の今大会では1打差で逃げ切り、ツアー2勝目を飾った川﨑。日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯でのツアー初優勝がフロックでなかったことを自ら証明した。ディフェンディングチャンピオンとして臨むに当たってプレッシャーは感じるが、大会連覇は自分にしかできないという思いも強い。地元関西での大会とあって、初日を迎える前に自宅で愛犬のチワワと戯れたことでリフレッシュもできた。
「開催コースにはいいイメージはありますが、今年はラフも長いし、グリーンも仕上がっていたので、しっかりフェアウェイキープできるように頑張りたいですね」。優勝スコアは昨年と同じ15アンダーになるぐらいと予想。もちろん、そのラインに近づける自信はある。(山西 英希)
川﨑 春花 【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ