【ソサイチ日本代表】世界との距離を痛感。初の世界大会は11位、今後の躍進誓う。

チーム・協会

【Photographer/Shoko Tsujimoto】

9月7日~10日の4日間、メキシコ・プエブラでソサイチ世界一を決める大会「FOOTBALL 7 WORLD CHAMPIONSHIP 2023」が行われました。

今大会は全16チームが出場し、4グループに分かれて予選リーグを実施。アジアから唯一の出場となった日本はAグループに属し、1勝2敗で予選リーグ敗退となりました。ソサイチカナダ代表との順位決定戦に勝利した日本代表は、初出場となった世界大会を11位で終えています。

大会初戦、ウルグアイを5-1で下し白星発進!

【Photographer/Shoko Tsujimoto】

標高2,000メートルを超える高地、練習場の変更、日本とのレギュレーションの違いなど、アウェイで国際大会を戦う難しさを感じながら迎えた大会初戦では、ソサイチウルグアイ代表と対戦しました。スターティングメンバーは、#1成田力哉(G)、#4船木良太、#6大石直生、#9関根友弥、#11大熊竜生、#19中川貴晴、#20加部未蘭の7名。ゲームキャプテンは関根選手が務めました。

日本ボールでキックオフをすると、右サイドから関根選手がゴール前にロングボールを蹴り込みます。これは相手ディフェンスに阻まれますが、関根選手のスローインをニアサイドで受けた加部選手がシュートを放つなど積極的に攻撃を仕掛けました。しかし、得点が生まれずスコアレスのまま時間が経過します。両者ともチャンスのシーンではタイムアウトを使い先制を目指しながらも、0-0で折り返すかに見えた前半最終盤。ドリブルを仕掛ける相手に#2縣翔平選手が体を寄せボールがこぼれると、これを大石選手が拾いカウンターを仕掛けます。右奥にポジションを取る中川選手へのパスはカットされますが、後方から走り込んだ関根選手がすかさずボールを拾い左足でシュート。これがゴールネットを揺らし、日本が待望の先制点を挙げました。

1-0で迎えた後半も幾度となく決定機を作る日本は、#5圓乘健介選手が追加点。2点をリードした日本は、キックインのタイミングでGKを#17置田竣也選手に交代します。するとこれが奏功し、置田選手からロングフィードを受けた大石選手が相手選手を左右に振って翻弄するボールさばきを見せると、パスを受けた縣選手がダイレクトでニアハイに打ち込みリードを3点に広げます。勢いに乗る日本は、カウンターから加部選手が追加点。その後1点を奪われますが、終盤には中川選手の折り返しを#10花岡慶太選手が頭で押し込むダメ押しの5点目を挙げ、大会初戦を5-1で勝利しました。

開催国メキシコに1-7で敗戦。予選リーグ最終戦で準々決勝進出を目指す。

【Photographer/Shoko Tsujimoto】

翌日の予選リーグ2戦目は、開催国のソサイチメキシコ代表と対戦。#1成田力哉(G)、#2縣翔平、#4船木良太、#6大石直生、#11大熊竜生、#19中川貴晴、#20加部未蘭の7名がスターティングメンバーとしてピッチに立ち、ゲームキャプテンは加部選手が務めました。

この試合に勝利し、予選リーグ突破に近づきたい日本は立ち上がりから加部選手がハイプレスをかけます。相手GKが大きく展開したボールがこぼれると、船木選手が自陣からロングパス。これを受けた加部選手がファーストシュートを放つなど、積極的に攻撃を仕掛けました。11分には大石選手のスローインに合わせ#7湯澤大佑選手がジャンピングボレー。こぼれたボールを大熊選手が押し込み、日本が先制に成功しました。しかし、14分にはメキシコにパスをカットされると独走を許し、シュートを放たれてしまいます。これはGK成田選手がはじきますが、こぼれ球を拾われるとファーに詰めた選手にゴールを決められ1-1の同点に。これに勢いを得たホームのメキシコに対し、会場の歓声もひと際大きくなりアウェイの雰囲気が高まります。その後2点を失った日本は、前半を1-3で折り返しました。

巻き返しを図りたい日本は、#1成田力哉(G)、#4船木良太、#5圓乘健介、#8森崇、#9関根友弥、#10花岡慶太、#18岸正寿の7名で後半をスタート。短いスパンで交代を使いながらチャンスを窺いますが、相手の好守に阻まれます。34分に失点を喫すると、38分には3人で体を寄せても突破される巧みさを見せられ1-5と苦しい展開に。その後も反撃の糸口が見つからず失点がかさみ、1-7で試合終了。予選リーグ突破は第3戦の結果に委ねられることになりました。

アウェイの洗礼に苦しむ日本。コスタリカに敗戦し予選敗退。

【Photographer/Shoko Tsujimoto】

1勝1敗で迎えた予選リーグ第3戦は、第2戦のキックオフからわずか7時間後とタイトなスケジュールで行われました。大会レギュレーションにより、予選リーグ突破には勝利が絶対条件の日本。ソサイチコスタリカ代表との重要な一戦でスターティングメンバーとしてピッチに立ったのは、#2縣翔平、#3福田朔良、#5圓乘健介、#8森崇、#9関根友弥、#10花岡慶太、#17置田竣也(G)の7人。ゲームキャプテンは関根選手が務めました。

緊張感の高まる第3戦は、#20加部未蘭選手のFKで先制に成功し幸先の良いスタートを切ります。しかし、拮抗した展開がつづき同点を許すと、前半を1-1で折り返しました。後半7分には相手のミドルシュートを交代出場のGK、#1成田力哉選手がはじいたところに詰められ、1点を追う展開に。しかし、14分には成田選手からリスタートしたボールを森選手、#6大石直生選手が自陣で細かくつなぎ#20加部未蘭選手にパス。これを受けた加部選手がドリブルからシュートを放つと、これがゴールネットを揺らし2-2の同点に追いつきました。両者譲らぬ攻防をつづける中、17分にはFKから関根選手が逆転弾。しかし、審判の判定によりこのゴールは認められません。高地での連戦による疲労がピークに達する中、ゴールのキャンセルにより徐々にペースがコスタリカに傾き始めると、22分にはGKのリスタートからコスタリカが追加点。さらに終盤に2点を失った日本は2-5で敗戦し、準々決勝進出を逃しました。

カナダとの11位/12位決定戦は5-1で勝利!11位で大会を終える。

【Photographer/Shoko Tsujimoto】

決勝トーナメント進出を逃した日本は、カナダとの11位/12位決定戦に臨みました。今大会最終戦のスターティングメンバーは、#3福田朔良、#4船木良太、#5圓乘健介、#8森崇、#14山田樹、#17置田竣也(G)の7名。大会前の国内トレーニングマッチで腓骨遠位端を骨折し、治療やリハビリに励みながら帯同していた主将の山田選手が今大会で初めてピッチに登場しました。

キックオフは日本ボール。加部選手が左サイドの山田選手にパスを出すと、これを右足で受けた山田選手が左足に持ち替え後方の船木選手にボールを送ります。船木選手のトラップを見届けると、山田選手はこのワンプレーでピッチを退き、代わって#19中川貴晴選手がピッチに入りました。チームの結束の固さを見せた日本は、自陣でルーズボールを拾った福田選手が森選手とのワンツーから前進すると、加部選手が相手DFを背負いシュートコースを作ります。すると、右サイドの高い位置に切り込んだ福田選手が放ったシュートがゴールネットを揺らし、日本が先制に成功。その後、選手同士が交錯し守備が乱れたところで同点を許し、前半を1-1で折り返しました。しかし、後半立ち上がりには#7湯澤大佑選手のパスを右サイドを駆け上がった#10花岡慶太選手が折り返し、#19中川貴晴選手が胸で押し込み勝ち越しに成功。さらに#11大熊竜生選手のパスを受けた中川選手が左足でシュートを突き刺しリードを広げます。終盤にはCKに頭で合わせた#18岸正寿選手が追加点を挙げると、中川選手のアシストから圓乘選手がダメ押しのゴールを挙げ5-1で試合終了。順位決定戦で快勝した日本は、初出場の世界大会を11位で終えました。

コスタ・ケラー監督「ワールドクラスの大会で得たことはすべて次の大会に」

【Photographer/Shoko Tsujimoto】

2017年に始動したソサイチ日本代表は、今年6年ぶりに活動を再開し、4月にはアジア制覇を成し遂げました。その成績や国内リーグでの取り組みが評価され出場が決まった「FOOTBALL 7 WORLD CHAMPIONSHIP 2023」。初めての世界大会を11位で終えたコスタ・ケラー監督、山田樹選手に大会の総括を聞きました。

ーーまずはソサイチ日本代表として初めての国際大会を終えた感想を教えてください。

山田樹選手(以下、山田)「正直、僕らが想像していた以上のレベルの差を感じました。特に開催国で僕らも対戦をしたメキシコ、決勝でメキシコと戦ったブラジルの2か国の想像を超える強さを強く感じた大会となりました。とはいえ、すべてが通用しなかったわけではなく、初戦のウルグアイ戦や最後(の順位決定戦)のカナダに勝ちました。グループリーグでもメキシコとは圧倒的な力の差を感じましたが、コスタリカに負けた試合も展開次第では勝ってもおかしくない状況だったので、ここで感じたものを次に生かしていけるようにしたいと思っています」

コスタ・ケラー監督(以下、監督)「日本代表として初めて世界レベルの大会に参加しました。僕はこういった世界のレベルを分かっていたので、その知識を選手たちに伝えたいと思っていました。南米のチームがグラウンドに出るときには、そこに100%以上の人生を懸けるんです。足を骨折していてもいいといった本気さでプレーする文化なので、そのくらいの気持ちを持たないと勝てないと伝えてきました。これまでも何度も「言い訳をしたくない」という話をしてきたし、今回もそれは変わらないのですが、やはりメキシコの標高の高さには苦戦しました。走ると苦しかったり、体が重く感じたり、準備をしてきたのに走り始めたら吐き気が出る選手やブラックアウトするような選手もいました。コンディションは元気なのに苦しいというのは、高さという環境があったと思います。フラットな環境であればもう少しいい結果を出せたとは思いますが、環境に対する準備が甘かったと反省しています。現地でブラジル代表の監督と話し、高地対策としていろいろな裏技があると聞きました。口にガムなどを入れ、乾燥しないようにしないと喉、鼻、口がドライになり走れなくなります。それを早くみんなに伝えたかったと申し訳ない気持ちになりました。ただ、初めての経験だったので、これからも成長のために知恵を使って、次の大会に参加するときには環境に対応するようにしたいです。ワールドクラスの大会で覚えたことは、すべて次の大会に繋げたいと思います」

ーータイトなスケジュールでの大会となりましたが、特に通用した部分、日本の良さが出た部分と改善が必要だと感じた部分をそれぞれ教えてください。

山田「日本人特有のアジリティや小回りの利く動きは通用したと思います。ただ、戦術も含めて国内で準備をしてきたこと、今まで積み上げてきたものが、相手のレベルが上がったときにまったく表現できませんでした。相手のプレッシャーの速さ、体の強さ、会場の雰囲気なども含めてボールを受けるのが怖かったり、いつも以上にプレッシャーを感じてしまったり。こういった舞台に慣れていない選手も多いので経験の差にはなってしまいますが、ピッチの外から見ていてすごくもどかしい気持ちがありました。ただ、ピッチの中には独特の緊張感や雰囲気があるのは理解しているので、僕も外からのコーチングなどでもっと助けてあげられなかったことは残念です」

監督「樹が言ったとおりですね。緊張もあり少しの違いがどんどん重なった。あとは、国内リーグのレギュレーションではスパイクが履けますが、世界基準ではスパイクは不可なので、ふかふかの人工芝にトレーニングシューズだと慣れていないこともあり、滑りやすいということもありました。ただ、それもすべて経験ですね。経験したことが次のための知恵になり、力になればいいと思います。テクニカル的な部分では日本も負けていませんでした。コスタリカ戦も3点目のゴールがキャンセルになり、そこから相手が「まだいける」と燃えてきて、最後の10分、日本は限界に近い状態で前からプレッシャーを受けました。ウルグアイにもカナダにも5-1で勝ちましたが、ウルグアイも強豪国です。ワールドレベルに比べて日本が劣っているわけではないと感じました。コスタリカの監督やスタッフにも『日本はいいチームだ』と言われ、グアテマラやエルサルバドル、ブラジルといった対戦していないチームからもリスペクトを受け『対戦してみたかった』という声もあったので、今回、失敗した部分を次回はカバーして修正して、ハイクオリティで参加できたらおもしろいと思います」

山田樹選手「鳥肌が立つような決勝戦。でも、日本でも不可能ではない」

【Photographer/Shoko Tsujimoto】

ーーメキシコ対ブラジルの決勝戦まで観戦しての帰国となりました。試合内容はもちろん、会場の雰囲気や演出、ソサイチという競技への注目度を現地で体感していかがでしたか?

山田「決勝戦は鳥肌が立つほど興奮しました。シンプルにこの空間はすごい、と思いましたが、日本でも不可能ではないと思います。もちろん、越えないといけないハードルはたくさんあると思います。ソサイチの戦い自体、メキシコもブラジルもクオリティが高かったですが、空間づくりや演出、ハーフタイムのモニターを使ったイベントやパフォーマンスを見て、いつか日本でもああいったことができればと思いました」

監督「僕はあのような大会、イベントには何度も参加したことがありますが、久しぶりの経験でした。選手たちと試合を見ながら僕が音楽に合わせて踊ったり(笑)。これまでサポートしてくれたスポンサーのみなさんのおかげで日本代表はここまで来ることができましたが、これからもサポートをいただきながら日本代表は進み、レベルアップをしていくと思います。こういった大きなイベントを日本でやるには文化的な背景だけでなく、地域や行政などみんなの力が必要になります。ただ、海外からは日本はそういったことができる国だと見られています。僕らもそのパワーを持っていると思いますし、日本で世界大会を開催するなら最高のレベルでできるはずです。僕らもそれを達成するためにがんばっていますし、まずは今、サポートしてくれている方たちのために全力で恩返しをしたいと思います。将来を楽しみにしています」

山田「ソサイチ連盟だけががんばるのではなく、関わる選手、応援してくれているスポンサーも含めて一緒に作り上げていかないといけないですね。今回の遠征でも連盟スタッフがどれだけサポートしてくれたか、選手たちも理解しています。僕たちはピッチの上で何を表現していくのかが一番大切ですが、それ以外の部分でも一緒に作り上げていけるものにしていきたいです」

満員の観客が詰めかけたメキシコvsブラジルの決勝戦 【Photographer/Shoko Tsujimoto】

ーー国内最後のトレーニングに多摩市長がいらっしゃり「多摩はソサイチの聖地だ」とおっしゃっていました。まずは地域から盛り上げていくことも大切ですね。

監督「実は(僕が活動している)筑西市でも、声をかけていただいて市長と会い、インタビューを受けました。筑西では「ソサイチって何?」と聞かれることが多くなり広がりを見せていて、やはりそういった活動は力になります。選手も住んでいるところは様々なので、その地域ごとに力になってもらえれば広がっていくと思います。ソサイチ日本代表は今年からリスタートをしましたし、少しずつですね。今年突然世界チャンピオンというのは夢が大きすぎますが、アジアチャンピオンになり世界大会に参加でき、海外からも尊敬され、それはすごくうれしいことだと思います。ブラジルは30年、40年とソサイチをしています。僕の兄も20数年前、メキシコに住んでいたときにソサイチをプレーしていました。日本はソサイチリーグが2017年に始まり、代表活動も今年から再開しました。それでいきなりブラジルやメキシコに勝つことは難しいですが、僕たちは20年、30年という時間をかけたいとは思っていません。次の世界大会に出場したら、必ず決勝トーナメントに進みたいと思います。今回もギリギリで入ることができなかったけど、日本ならいけると思っています。そのために、僕も選手も全力で働き続けたいと思います」

ーー山田選手は負傷でピッチに立つことが難しい中での帯同でした。順位決定戦ではまだボールを蹴れる状態ではない中、スタメンとしてピッチに立ちましたが、そのときの気持ちはいかがでしたか?

山田「本当にうれしかったです。前日にも選手間では冗談半分で『少しは立てるんじゃない?』『最初にちょっと出てみたら?』みたいな話が少し出ていたんですが、本当にその場を用意してもらえたことにすごく感謝しています。僕自身、チームの戦力としてピッチに立つことはできないと理解していましたが、まったく準備をしないのではなくできる限り、最大限の準備をしようと治療やリハビリに向き合ってきました。それをくみ取っていただいて時間を用意してくれたことは、スタッフ陣、監督、コーチ、選手のみんなに感謝の気持ちでいっぱいです。立ったことに満足することなく、今後ピッチの上で返せるようにまだがんばりたいと心から思いました」

ーー最終的な決断は誰が下しましたか?

監督「僕ですね。スタッフ同士では『2戦目でメキシコに勝って予選突破がほぼ確実になったら3戦目で』という話も出ていました。予選突破はできませんでしたが、順位決定戦があるのでそこでサプライズで、と」

山田「5分、10分前のメンバー発表のタイミングで知りました(笑)。キックオフで(加部)未蘭がすごくいいパスをくれて、動かなくてもトラップできたので、しっかり止めて船木選手にパスができました」

監督「未蘭と『本当にちょうどいいパスを出してくれ』『任せとけ』なんてやりとりをして(笑)。これは誰にも言っていなかったけど、相手のプレッシャーが樹のほうに寄ってきたらピッチに入って止めないと、というほどの気持ちでいたので、樹が僕の目の前でトラップして船木選手にパスを出してホッとしました」

山田「僕も、もし出られる可能性があるならってシミュレーションを少しだけしていて、キックオフの笛が鳴ったらすぐに交代するイメージをしていたんですが、メンバー発表を受けてケラー監督が『ボールを受けてパスを出したらどうか』という話をしてくれました。それを聞いたのが試合直前のメンバー発表のタイミングだったので、そこからめちゃくちゃ緊張して『頼むから相手がプレッシャーにきませんように』って(笑)。勢いのあるチームだとキックオフと同時に前プレをかけてくるので、そこでミスをして失点につながろうものなら・・・。順位決定戦とはいえ世界大会は遊びではないので、あの時間を用意してもらったことに対して責任を感じていました。だから、無事にパスを受けて出すことができてホッとしました」

監督「樹には頼んだんですよね。もし、相手が強くプレッシャーにくるようなら当たられる前に先に倒れて、って(笑)。そうならずにパスを出して交代できてよかったです」

【Photographer/Shoko Tsujimoto】

ーー最後に、今回の遠征をサポートしてくれた方、日本代表を応援してくれた方、今大会を通じてソサイチに興味を持ってくれた方、みなさんにメッセージをお願いします。

山田「今回、自分たちが思い描いていたような結果を出すことはできず、肌感で世界レベルや日本との差を感じました。ただ、繰り返しにはなりますが絶対に届かないような差ではないと思います。短期間で完全に埋められるかどうかは、選手、スタッフ、監督、コーチ、全員がレベルアップをする必要があると思います。選手一人ひとりが”ここからレベルアップしていかないといけない"と感じていましたし、それを自分の所属チームやソサイチ界全体に還元しながら、必ず日本代表として世界の舞台でより良い結果、最終的にはもちろん世界一を本気で目指して取り組んでいきたいと思います。応援されるだけではなく、応援することでこちらから何かを還元できることを示し、自分たちで発信できることはして、ソサイチをより広めていく、さらに強いチームにしていく、強い団体にしていくということに取り組んでいきたいです。引き続き、応援よろしくお願いします!」

監督「今回、メキシコに行く前に選手たちと話したのはもちろん『優勝を狙う』ということです。そのくらいの気持ちを持たないと話にならない、相手の名前(の評判)で判断してはいけないということを伝えました。ギリギリで決勝トーナメント進出を逃し悔しいという思いもありますが、初めての参加でワールドレベルを体感し、苦しい環境の中でもハイレベルで試合をする経験ができたことで手ごたえを感じました。もちろん、もっとレベルアップをしていかないといけないけど、日本はまだまだいけると思います。だから、もう一度チャレンジさせてもらいたい。そのためにいい働きを続け、経験を持った選手やパワーのある若い選手、クレバーな選手が集まり、日本代表に対する気持ちを冷ますことなく成長して、いい結果を残せるようなチームにしていきたいと思います。今後もソサイチをさらに盛り上げるために、スポンサーのみなさん、友人たちやソサイチファンのみなさん、引き続き応援をしてもらえたらうれしいです。みんなで一緒に次のチャレンジに向けてがんばりましょう!」
記事構成・取材=しょうこ
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著者プロフィール

南米ブラジル発祥のフットボール、7人制サッカー=ソサイチの普及を進める一般社団法人 日本ソサイチ連盟です。全国各地でソサイチ公式リーグを開催中。ソサイチリーグに関する情報(日程、結果、順位表、試合の速報)はもちろん、ソサイチ日本代表や各種インタビュー記事、各地でのソサイチイベントなど、ソサイチにまつわる様々な情報・コンテンツを発信、掲載していきます。

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