初日首位7アンダーはリズムよく好スタートを切った夏男・細川和彦

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ファンケルクラシック・第1ラウンド

 レギュラーツアー8勝、シニアツアー1勝をマークし「夏男」として名を知らしめた細川和彦(52)が7バーディー・ノーボギーと好スタート。2位に3打差をつけ7アンダーで首位に立った。





 「ショットが良かったです。朝一ということもあって風も無くて。3日間の試合だし安全にプレーをと心がけていましたよ」。今季の細川は開幕戦で43位、ノジマシニア31位、スターツシニアで18位となかなか上位浮上のチャンスがつかめずにいた。「3試合終わってちょっと頑張らなくちゃいけない位置にいる」と細川は自覚している。

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朝7時50分のトップ組スタートという順番と、アマチュアとして参戦している水上晃男さんとの同組が良い流れを生み出した。「ショットのリズムとか攻め方が上手な選手です。スタート前の練習場から一緒だったのですが、視界でとらえるとリズムが良かったし、合っていたんですね。丸一日ご一緒させていただいて、本当に勉強になりましたよ。ゴルフってずっと学ぶことが多いんですよね」と目を輝かせた。





 スタート1番パー4ホールでは1メートルにつけてバーディー発進した細川。前半はパーを重ね、9番ホールで2つ目のバーディーを奪取。後半に入るとショットが冴え、11番からは圧巻の4連続バーディー。最終18番ではサードショット残り155ヤードを9番アイアンを使い1.5メートルに。帯同キャディの息子が「上りフックライン」とグリーンを読み、父はラインをジャストタッチで決めて、7つ目のバーディーを奪ったのだった。

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 細川にとってシニア入りしてから3回目のファンケルクラシックだが、初参戦時は45位、2度目となる昨年は71位と空回りしていた大会でもあった。「もったいないミスばかりしていました。去年は9番ホールのティーショットが成功したと思ったらセカンドで池。18番ホールでもティーショット成功したのにセカンド狙ってOBでね」と悔しさをにじませた。「去年、次男の和秋が初めて帯同キャディをやってくれたのに、良いところを見せられなかった。今年はそういうミスをやめようねって2人で話していたんです」。細川はプロゴルファーとしての働く父の姿を、息子に近い距離で見てもらえればという思いもある。

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 ゴルフをはじめて2年目の和秋さんは、今では飛距離で父を負かし、80台のスコアでプレーする腕前までに成長した。「番手も親子でほとんど一緒だから、クラブ選択も任せていられる。距離感や間合いみたいなのも余裕があって、良い雰囲気でした」と柔和な笑みをみせた。







 「ファンケルクラシックは社員みなさんが大会前に送ってくれるメッセージとか、現場でのあいさつが爽やかで、選手みんなの気分をあげてくれます。あと2日、気負わず楽しんでやりたい。息子と一緒なのでいいところをみせたいし、優勝争いもしたい」。夏の試合には強い細川だからこそ、今年はギャラリーの声援と家族の支えを力に変えたいところだ。

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