【ソサイチ日本代表】Road to ASIA7S 〜後編〜
4月15日に壮行試合を行ったソサイチ日本代表と「LISEM」率いるサッカー系インフルエンサー軍団 【©️Japan Football 7】
【前編を読む】
【ソサイチ日本代表】Road to ASIA7S 〜前編〜
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キャプテンに山田樹選手、副キャプテンに関根友弥選手が就任!
試合前のロッカールームでは、コスタ・ケラー監督、徳永健介アシスタントコーチから本番のレギュレーションが伝えられ、タイムアウトを取るタイミングやセットプレーのデザインなどを調整。その後、キャプテンに山田樹選手、副キャプテンに関根友弥選手を任命することが発表され、ケラー監督から山田選手にキャプテンマークが手渡されました。
山田選手にキャプテンマークを巻くケラー監督 【©️Japan Football 7】
対人の強さや突破力に苦しみながらも5-4で辛勝
後半では序盤に相手にフリーキックを与えるなどピンチを招くシーンが重なり、1点を失います。2点差のまま中盤に差し掛かりタイムアウトを取ったケラー監督は「勝っているからOKではない」「相手は必ず取りにくる」と檄を飛ばします。タイムアウト明けにはミドルレンジからのシュートやカウンターから決定機を作るものの、追加点を挙げることができません。すると、深い位置でのキープからマイナスのパスを受けた相手にシュートを決められ、4-3と1点差に迫られてしまいます。直後にはゴール前の混戦から大熊選手がこの試合2点目となるゴールを決めリードを広げましたが、退場者を出し数的不利の状態に。終了間際にも失点を喫し、再度1点差に迫られた日本代表でしたが、1点のリードを守り切り、大会前最後の試合を5-4の辛勝で終えました。
その後、10分間の変則マッチで数的不利の特殊局面などを確認した日本代表は、国内活動の締めくくりにフィリピン出発に向けたミーティングを行いました。
フルマッチの視聴はこちらから↓
監督、選手、スタッフの思いはひとつ。「優勝して帰国する」
ミーティングの締めくくりには選手、監督、コーチングスタッフ、メディカルスタッフなど全員が大会に向けた思いを話し、「優勝して帰国する」という思いを新たに国内最後の活動を終えました。
ASIA7Sでもチーム一丸となって優勝を目指す 【©️Japan Football 7】
中井健介選手「日本代表はとてもいいチームだと体感した」
サッカー系インフルエンサー軍団として出場した、ソサイチ関東2部「ZOTT WASEDA」所属 中井健介選手(中央) 【©️Japan Football 7】
「前半の序盤に強く受けた印象は、”どんどん抜けてくる”というものでした。その印象がつづき、動きに圧倒され、”(Fリーグの選手としてプレーをしていた)フットサルと似ているけどディフェンスで対応できない”ということが、とても興味深かったです」
―サッカー歴、フットサル歴がある中井選手が、ソサイチというまた違った競技をプレーして感じていることを教えてください。
「いろいろありますが、例えばソサイチにはオフサイドがないので、”角を取る”という動きをします。サッカーをプレーしている選手はオフサイドを意識するので、角を取る発想やイメージが出てこないことは当たり前だと思うんですね。そういったところをフットサル、ソサイチ、サッカーというフットボールの中で臨機応変に捉えることができればおもしろいですし、ソサイチが盛り上がっていくことがフットボール全体にとっていいことだと感じました」
―このあと、ソサイチ日本代表はフィリピンに旅出ちます。ASIA7Sの初代王者を目指す日本代表にエールをお願いします。
「戦ってみて、とてもいいチームだと体感しました。自信を持って、日本人らしくいいフットボールをできるよう、がんばってほしいと思います」
花岡慶太選手「2017年のブラジルは全敗で帰ってきた。勝利にこだわって、日本のソサイチの発展に貢献したい」
先制点をマークした花岡選手(中央)と駆け寄るチームメート 【©️Japan Football 7】
「最初はみんな探り探りという感じでした。その中でもいいイメージを共有できていて、回を追うごとにブラッシュアップができていったと思います」
―3回目の今回は、より実戦に近い壮行試合となりました。大差で勝利をした過去の2回と異なり接戦でしたが、壮行試合の感想はいかがですか?
「相手チームの方々は、普段からソサイチをプレーしているわけではないと思います。フィリピンでの大会でもサッカー上がりの選手と対戦するなど、日本でソサイチをプレーする環境とは違うと思うので、そういった意味で本番に近い対戦相手でした。本番では勝ち切ることが大事なので、壮行試合でもまずは勝てて良かったです。ただ、改善すべき部分はたくさん出たので、出国前にみんなで修正していきたいと思います」
―ご自身のプレースタイルやストロングポイントを教えてください。
「僕、いつも考えているんですが、あまり分からなくて(笑)。ソサイチを始めた当初はあまり得点にこだわっていなかったんですが、今は攻撃の選手として得点やアシストがひとつの指標になると思うので、そこにはこだわっています。ただ、関東リーグのストライカーと呼ばれる選手たちに比べるとまだまだだと思っているし、走力も自分より長けている選手はたくさんいるので、自分のどこが優れているか、正直分からないです(笑)」
―関東と関西で普段会う機会のない選手もいる環境ですが、2017年のブラジル遠征にも選出されたベテラン選手としてチームをまとめるために心がけていることはありますか?
「最初はどういった立ち位置でチームに関わればいいか模索していたんですが、代表活動は初めてでも経験値の高い選手ばかりなので、一人のプレーヤーとして勝利に貢献できればと思っています」
―2回目の活動から支援者のお名前が入ったユニフォームを着用してプレーをしていますが、袖を通したときの気持ちや、着用してプレーをする気持ちはいかがですか?
「やはり普通ではないことなので、着ることでより、ありがたみや感謝の気持ちを持ってプレーをできていると思います。みんなもモチベーションが上がっているので、とても感謝しています」
―初代王者を目指して挑む大会に向けて、意気込みをお願いします。
「(2017年の)ブラジルでは一勝もできず、全敗で帰ってきました。その悔しさもありますし、今回は前回とはメンバーも違いますが、経験値の高い選手がそろっているので、とにかく勝利にこだわって、少しでも日本のソサイチが発展するように貢献したいと思います」
山田樹選手「キャプテンの責任と誇りを持ってしっかりとフィリピンで戦い、ソサイチを盛り上げていきたい」
キャプテンマークを巻きピッチに立つ山田選手 【©️Japan Football 7】
「一緒に活動をしていくなかで『この選手はこういうプレーをするんだ』『こういうことを考えているんだな』と、イメージを共有しながら活動ができて、とても濃い3回のトレーニングマッチだったと思います」
―3回目の今回は、より実戦に近い壮行試合となりました。大差で勝利をした過去の2回と異なり接戦でしたが、壮行試合の感想はいかがですか?
「相手のインフルエンサーチームの方々は個人の能力が高かったので、ちょっとしたミスを見逃さずに得点につなげてくるところはさすがだと感じました。日本代表チームとしては、そういった失点を減らしていきたいです。前回もミスから失点につながったシーンがあったので、フィリピン出発までに時間は限られていますが、連係不足の部分のすり合わせをしていきたいと思います」
―ご自身のストロングポイントやアピールポイントを教えてください。
「今年で33歳になるので年齢的にもこれまでのサッカー経験、ソサイチ経験で培ってきたものを生かして予測や準備、相手との攻守の駆け引きを披露していきたいと思っています」
―試合前にはキャプテンマークを託されました。実際に巻いたときの気持ちはいかがでしたか?
「追加の招集を含め、ここに選ばれた13人のメンバーは、日本のソサイチを盛り上げていける存在だと思っています。キャプテンを任せていただいた責任と誇りを持って、しっかりとフィリピンで戦うことはもちろん、ソサイチをより盛り上げていきたいという気持ちで受け取りました」
―2回目の活動から支援者のお名前が入ったユニフォームを着用してプレーをしています。袖を通したときの気持ちや、着用してプレーをする気持ちはいかがですか?
「まず、シンプルにデザインがとても気に入っています。実際に自分の知り合いの方にも支援をしていただいている中で、そうやってお名前を背負いながらプレーできることは素直にうれしいです。やりがいを感じながらプレーをさせてもらえているという印象です」
―初代王者を目指して挑む大会に向けて、意気込みをお願いします。
「ソサイチを始めたときに、日本代表はひとつの目標としていました。そのチャンスがようやく巡ってきたので、その気持ちをフィリピンで存分に発揮したいと思います」
ソサイチ日本代表のメンバーたち 【©️Japan Football 7】
初代王者の座を狙う日本代表の活躍にご期待ください。
文・取材=しょうこ
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