GR東葛、イーグルスに迫るも終盤に力尽きる!

NECグリーンロケッツ東葛
チーム・協会

GR東葛、クルーの声援に後押しされてイーグルスに迫るも、終盤に力尽きる!

カヴァイア・タギヴェタウア 【NEC GREEN ROCKETS TOKATSU】

NECグリーンロケッツ東葛 17― 45 横浜キヤノンイーグルス

前半(1T) 5 ― 21 (3T3G)

後半(2T1G) 12 ― 24 (4T2G)

横浜キヤノンイーグルスのキックオフで始まった試合は、立ち上がりから苦しい展開が続いた。

3分過ぎから4分にかけてイーグルスのノックオンを拾ってカウンターアタックを仕掛け、SO前田土芽が前に出てチャンスを作ったが、そのラックでサポートが倒れ込んでペナルティを取られる。このように、良いプレーが出てもそれをビッグチャンスにつなげることができず、反則やミスでアタックが終わってしまうのだ。

特に、ペナルティは、強力なモールを誇るイーグルスにラインアウトのチャンスを与えるだけに、なんとか数を減らしたかったが、接点で圧力をかけられた上に、スクラムでも2回ペナルティをとられて、ゲームを上手く進められない。

7分、18分とイーグルスにモールからのトライを許し、23分には相手ボールのラインアウトに圧力をかけようとしたところですれ違われてトライを奪われ、これでスコアは0対21。

その後も反撃の芽をなかなかつかめず、前半がそのまま終了するかに見えた。

しかし、前半終了を告げるホーンが鳴った直後に、今季初めて先発で起用されたWTB児玉健太郎が狙い澄ましたタックルを決めて反則を誘い、ゴール前でのラインアウトに。

スローインがすっぽ抜けてミスになりかけたところに、CTBマリティノ・ネマニが走り込んでボールを確保。そこからFWで密集サイドをしつこく攻めて、最後はFLカヴァイア・タギヴェタウアがインゴールに躍り込んでトライを返し、クルーの大きな拍手を浴びる。

コンバージョンは外れたが、5対21と詰め寄ってハーフタイムを迎えた。

児玉健太郎 【NEC GREEN ROCKETS TOKATSU】

後半立ち上がりも、前半最後の勢いのままグリーンロケッツ東葛はテンポ良く攻めたが、右に大きく展開したところでイーグルスCTBジェシー・クリエルにパスをインターセプトされ、そのまま50メートル近くを走られてトライを許す。

いきなり5対28と23点差を追う展開となった。

しかし、クルーの声援に後押しされたグリーンロケッツ東葛は、50分過ぎに反撃。

前田が、前に出てくるイーグルス防御をパスダミーでかわして突破。そして、右にサポートしたFBレメキ ロマノラヴァにラストパスを通してトライに仕上げ、自らコンバージョンも決めて12対28と追い上げた。

イーグルスにキックのカウンターアタックからトライを追加された直後の59分には、途中出場のSH藤井達哉がいいテンポでボールをさばいて攻撃のリズムを作り、最後は、こちらも途中出場のWTBタンゲレ・ナイヤラボロがリーグワン初トライを決めて17対33と差を縮める。

クルーが送る熱い声援に応えたいグリーンロケッツ東葛は、69分に自陣のスクラムから攻めて途中出場のFLフェトゥカモカモ・ダグラスが大きく突破。ネマニにつないでゴールラインに迫ったが、ネマニの内側へ返すパスがスローフォワードとなって得点につながらない。それでも、72分には自陣で相手からボールを奪うと藤井のキックでイーグルス陣内深くに侵入。マイボールのラインアウトのチャンスをつかみ、そこからアタックを継続して最後はナイヤラボロが連続でトライを決めた――かに見えたが、TMOでその前にノックオンがあったと判定されてノートライに。

76分、79分とイーグルスにトライを追加され、スコアが17対45と開いて試合が終了。

これでグリーンロケッツ東葛の今季11位以下が確定した。

(取材・文:永田洋光)
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著者プロフィール

NTTジャパンラグビーリーグワンに加盟するラグビーフットボールチーム。 日本選手権優勝3回、マイクロソフトカップ優勝1回の実績がある。2021年にリブランディングを行い、千葉県東葛エリアをホストタウン(千葉県我孫子市、柏市、松戸市、流山市、野田市、鎌ケ谷市、白井市、印西市)とし、チーム名を「NECグリーンロケッツ東葛」に改称。柏の葉公園総合競技場で開催されるリーグワンの試合をホストゲームと位置付けて運営している。「WIN THE RACE」をスローガンとし、日本一を目指す。

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