エスコンフィールドHOKKAIDOで「革新的」初勝利!

チーム・協会
 二塁走者の代走・福田光輝がヘッドスライディングでキャッチャーのタッチをかいくぐった。球審の手が広がった瞬間、ベンチの選手たちが向かったのは一塁ベース上で満面に笑みを浮かべていた清宮幸太郎。延長10回、4時間20分を超える熱戦に終止符を打ったのは、5番打者のバットだった。エイプリルフールのジョークなんかじゃない。歴史的初勝利は、劇的なサヨナラで決まった。
 3万人を前に、ヒーローインタビューで清宮はこう話した。
 「きょうのサヨナラヒットで(エスコンフィールドは)最高で特別な場所になりました。ここにいるファンのみなさんなくして優勝はない。みんなと一緒に優勝したい。僕たちにパワーをください」

 開幕2戦目での初勝利は、全員でもぎ取ったものだった。先発した上沢直之は、コントロールに苦しみながらもたしかにエースとしての役割を果たした。4回まで6四球を与えながらも無失点。5回に1点を失ったとはいえ、102球の熱投で最少失点に抑えた。同点打に加えてサヨナラ勝ちを演出し、清宮、鈴木健矢とともにお立ち台に上がった野村佑希は「満員の中でお立ち台に立つことを夢見ていたので、うれしい」。10回に登板して三者凡退に抑え、記念の勝利投手となった鈴木は「緊張しました。声援が後押しになりました」と話した。

適時打とサヨナラ勝ちを演出する二塁打を放った野村佑希 【(C)H.N.F.】

 開幕戦と2試合目の合間だった3月31日。スタンドに入ることはできなくても、練習を見学するファンがコンコースに集まっていた。他球場では開幕戦に向けての緊張感が高くなる中、ファイターズとイーグルスはエスコンフィールドで全体練習を行っていた。試合がない日(Non-Gameday)にも来る価値がある。そんなワンシーンだった。

 Non-Gamedayでも楽しめるのがエスコンフィールドの特徴だ。一部のグッズストアだけではなく、TOWER 11 も営業。2階には tower eleven museum(タワー・イレブン・ミュージアム)が常設されており、現在は「WHAT IS LIFE展~いのちってなんだろう~」を開催している。

tower eleven museum 【(C)H.N.F.】

※リンク先は外部サイトの場合があります

 5台の縦型LEDビジョンで放映されるプロローグでスタートし、生命や自然の不思議さを体験できる仕掛け、そして自分と他者を共鳴する仕掛けが展示されている。「いのちとはなにか?」「なぜ生きるのか?」を問いかける革新的なミュージアムだ。

 革新的なエスコンフィールドで、革新的な新庄野球を堪能する。「一度観に来た方たちをつかんで放さない、そんなファイターズを見せたい」。清宮の高らかな宣言で、エスコンフィールドとファイターズの新しい歴史が始まった。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

北海道日本ハムファイターズに関するイベントやチケット、オフィシャルグッズなど、球団の様々な情報をお届けします。

新着記事

スポーツナビからのお知らせ

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント