鎌倉インテルと素敵な仲間たち「練習でしか見られない選手の努力する姿を見続けるのも一つのサポートじゃないかな」にこにこコーポレーション株式会社

鎌倉インターナショナルFC
チーム・協会

【Kotaro Matsuo】

 鎌倉インターナショナルFC(以下、鎌倉インテル)の本拠地である「みんなの鳩サブレースタジアム」(以下、鳩スタ)は、古都鎌倉で文字どおりみんなの力を結集して生まれたスタジアム。2022年10月、スタジアム誕生から1年を記念して、鎌倉インテルのサッカークラブの枠にとらわれない活動に賛同したスポンサー、パートナー企業の皆さんに、クラブへの想いや期待をお聞きする企画をスタートさせる。2回目となる今回は、ユニフォームの背面スポンサー(上)を務めるにこにこコーポレーション株式会社。横浜市磯子区の洋光台に本社を構え、戸建の分譲から不動産の売買仲介、リフォームやコンサルティングまで幅広く事業を行う。では、なぜ洋光台の会社が鎌倉インテルのスポンサーとなったのか。石田耐(いしだ・しのぶ)社長に、鎌倉インテルのGK兼フロントスタッフの岡崎修也が話を伺った。

(文・古賀寛明)

【Kotaro Matsuo】

仕事をしながらサッカーする、その熱意が応援の原動力

岡崎 お話を伺うにあたって、石田社長の息子さんである玲君、いや玲選手の話は欠かせませんね。昨シーズンまで鎌倉インテルに私と同じGKとして所属し、一緒に練習してきました。現在はオーストラリアのリーグに挑戦されています。

石田 ちょうどオーストラリアでのシーズンが終了したので一時的に日本に帰ってきていて、今は鎌倉インテルで練習させてもらっています。いろいろ苦労したみたいですが、良い人生勉強を積んでいると思います。

今シーズンはオーストラリアへ挑戦中の石田玲選手 【石田玲】

岡崎 石田さんとの縁も玲君がきっかけですね。

石田 彼が鎌倉インテルのセレクションを受けるというのが最初ですね。2020年、新型コロナの感染が広がった年の冬でした。もの凄く寒いなか、社会人が仕事終わりによくサッカーをするなと思ったんです。プロならお金もらえるけど、お金ももらえないんですから、もの好きだなと(笑)。それが最初の印象でした。

岡崎 それまでは、鎌倉インテルのことはご存じでしたか。と、いうのも石田さんのご自宅というのは鳩スタの近所なので。

石田 そうなんですよ。実は、鳩スタから歩いて10分くらいのところに自宅があります。でも、サッカークラブの存在こそ知っていましたが興味が無いので、息子がセレクションを受ける段階で、はじめてクラブに興味を持ちました。その後、鳩スタの1平米スタジアムオーナーの話があり、そこに参加したのが私個人としての関りのはじまりですかね。

岡崎 スポンサー企業になっていただいたのも、営業をかけたわけでなく、1平米スタジアムオーナーの大口支援のなかに石田さんという名前があったので、玲君にご家族かと訊ねたところ「俺の父親っす」と言うので(笑)、まずはお礼に行こうということになり、洋光台の会社に伺いました。そうしたら、とんとん拍子にユニフォーム背中のスポンサーになっていただいたわけです。今はよく差し入れもいただき、選手とも密に関わっていただいています。

石田社長から選手への差し入れ 【㋚写真】

石田 サポートの理由は、シンプルにサッカーを一生懸命がんばっている選手たちをサポートしたいからです。はじめから会社の宣伝をしたくてサポートをはじめたわけじゃないですからね。ただ会社の宣伝するのであれば、他の方法もありますし。みんな、サッカー選手といっても大成功しているわけじゃない。成功の定義はまちまちですが、一般的に考えれば、Jリーグなど華やかな世界で活躍していることが成功です。でも、みんなは仕事をしながらサッカーを続けるくらいの熱意がある。もうひとつ、私がいるビジネスの世界ではタヌキ親父みたいな人によく会うけど、サッカーが好きで、一生懸命プレーする人に悪い人はいない(笑)。単純にそういう彼らを応援したいのです。のどが渇けばドリンクを、腹が減ったら何か食べさせたい、そんな気分で応援しているんですよ。

岡崎 いや、ほんとにお世話になりっぱなしで。僕も個人的にもお付き合いをさせていただいますが、先日も、ちょっとご自宅に伺ったら、既に4人くらい選手が来ていてビックリしましたからね。

石田・岡崎 (笑)。

サポーターは、やっぱりサポートしなきゃ

【DAN IMAI】

石田 息子の事ばかりで恐縮ですが、彼も高校生までは試合に出ていましたが、大学に入ると全国から選手が集まってくるのでなかなか試合には出られません。それでも、ひたむきに努力をしていました。彼のように試合に出られない選手の姿を見ていると、試合を見て勝ち負けに一喜一憂するのもサポーターの楽しみ方ですが、練習でしか見られない選手の努力する姿をきちんと見るのも一つのサポートなんじゃないかと思ったんです。誰かが見ているから頑張るわけではないですが、それでも、誰かが見てくれていると思えば、嬉しいし、エネルギーになるはず。また、なんだか見届けてやらないと彼らが報われないような気がしてね。それで、微力ですが時間の許す限り、鳩スタに来て練習から見るようになったんです。だから、最近、試合後にマンオブザマッチを選んでくださいと言われますが断っています。全員頑張っているのを知っていますからね。あえて選べと言われるならピッチサイドで一番声を出している選手に投票しますけどね。

岡崎 僕も中学時代、全国大会が北海道で開催されて母が応援に来てくれたのですが、25人のメンバーのなかで僕だけが出場できなかったんです。保護者の中で、息子が唯一出られなかったと思うと、母に対して凄く申し訳ない気持ちでいっぱいになったことを今も忘れません。そういう意味で、石田さんには、練習も試合も見に来ていただき、試合に出るメンバー、出ないメンバー関係なく気軽に接していただけているのは、本当に感謝しかありません。逆にお聞きしたいのですが、石田さんにとってサポートすることで得るものはあるのでしょうか。

石田 ありますよ。見えないところで努力していて、試合に出られない悔しい気持ちを抑えながら、クラブに貢献しようと頑張っている選手を見ると、自分も頑張ろうと思わせてくれます。

岡崎 リーグも終盤戦になっていくとチームがだんだん決まった形になってきますから、試合に出られない選手は、練習時間は一緒でも裏方に回らなければならないし、モチベーションも下がってしまう。でも、ちゃんと見てくださっていることは、出られない選手に力を与えてくれます。

石田 努力しているのは見て知っています。ただその努力を発表できなかっただけなんですね。選手を辞めても人生は続きます。人生、先は長いので、失敗や苦しかったことを笑い飛ばす、余裕のある人間になってもらえればと思っています。そうなれば、人の失敗も許せますからね。あんまり勝ち負けにこだわりすぎるとサッカーがつまらなくなりますし、すると応援する側もつまらなくなるでしょう。だから、心からサッカーを楽しんでいる雰囲気の方がサポートする側も嬉しい。これは練習中も同じで、先輩が後輩に対して高圧的な物言いや、選手同士で罵りあったりするのはスクール生も多くいるのでやめて欲しい。まぁ、負けたら次がんばろうでいいんじゃないかな、そればっかりじゃダメか(笑)。

岡崎 そうかもしれません(笑)。

石田 でも、プロは生活かかっているけど、プロじゃない良さってそこじゃないかなと思いますよ。サポーターになったことがないから、サポーターの言葉の意味から考えたからね。罵るなんてアンチがやることだよ。サポーターはやっぱりサポートしなきゃ。

岡崎 石田社長の熱いサポートに大変感謝しています。今後、鳩スタだけでなくクラブに対して期待したいことはありますか。

石田 今後もできるだけ、これまで同様にサポートさせていただこうと思っていますが、クラブの規模が大きくなるにつれ、僕らの手の届かないところにいってしまうのではないかと思うこともあります。そうなってほしい反面、寂しい気持ちもありますね。クラブに対しては、スクール生がもっと増えて欲しいし、そこから鎌倉インテルの選手が誕生してほしい。後は、女子サッカーチームもつくってほしいね。鎌倉インテルとのきっかけをつくってくれた息子に対しても、本人が選択する問題だけど、例えばラストイヤーは鎌倉インテルでプレーするとか、何か関わりを持ってほしいなと思います。

岡崎 ニコニコ不動産をユニフォームに背負わせていただくことは、選手にとっても見守られている気持ちになるのではないかなと思いました。今後ともよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。

【Kotaro Matsuo】

12月4日(日)午前9時05分キックオフの最終節は『にこにこ不動産冠協賛マッチ』!

【最終節の情報は下記の関連リンクをご確認ください。】

FiNANCiE(フィナンシェ)で第3回鎌倉インテルトークン販売中!

【第3回鎌倉インテルトークン販売の詳細は下記の関連リンクより「鎌倉インテルトークン販売ページ」をご確認ください。】

FiNANCiEで「鎌倉インテル昇格KINEN #絶対に負けられないビール」が一般販売に先駆けて登場!

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ブラックとゴールドを基調にした昇格KINEN特別ユニフォーム登場!希望の番号が入れられるのは今回の第3回トークン販売限定!

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著者プロフィール

鎌倉インターナショナルFC(通称:鎌倉インテル)は、世界で最もグローバルなスポーツであるサッカーを通じて未来の日本を国際化していくため、2018年に設立された新しいサッカークラブです。現在は神奈川県社会人リーグに所属していますが、プロサッカークラブ(Jリーグ参入)、そして世界を目指して活動をしています。『CLUB WITHOUT BORDERS』をビジョンに掲げ、日本と世界を隔てる国境をはじめ、性別、年齢、分野、そして限界、あらゆる“BORDER”(境界線)をもたないサッカークラブを目指しています。

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