坂本氏は今年3月に策定された第3期スポーツ基本計画を紹介。基本計画12本の柱のひとつ「スポーツの成長産業化」の中に含まれるSOIP(Sports Open Innovation Platform)に、このINNOVATION LEAGUEが位置づけられることなどを説明した。またこの事業はイノベーションを起こしていくものであり、「さあ、キョウソウだ!」のスローガンの下、スポーツ庁も一緒になって新しい価値を作っていきたいと語った。
採択4社の紹介に続き、各社とコラボレーションパートナーの事業共創を推進するインキュベーターの紹介が行われた。このインキュベーター制度は「INNOVATION LEAGUE アクセラレーション」の特長のひとつだ。複数の企業や団体が一緒になって行う事業共創では、プロジェクトの進め方から組織文化までギャップがあることが普通の世界。またアクセラレーションプログラムは一般に短期間で行うため“馬力”も求められる。そうした事業共創の難しさを乗り越えるために、数多くのプロジェクト経験を持つプロデューサーが、採択企業1社につき1名ずつ文字通り“張り付き”、プログラムサポートを行う。キックオフイベントでは採択4社を担当するそれぞれのインキュベーターとインキュベーターリーダーが意気込みを語った。
こうして始動した「INNOVATION LEAGUE アクセラレーション 2022」は、メンタリングをはじめとする様々なサポートプログラムを行いながら、採択企業4社がそれぞれコラボレーションパートナーとの共創を進めていく。採択企業の中にはさっそく大型スポーツイベントでの実証実験の計画に話が及んでいる企業もあった。こうした実証実験など事業共創の結果は、来年3月を予定しているデモデイにて発表されることになる。
プログラムスケジュール
【SPORTS TECH TOKYO】
採択企業のアイデアと、コラボレーションパートナーが持つアセットが掛け合わさることで毎年、スポーツの新しい価値創出に挑む「INNOVATION LEAGUE アクセラレーション」。今年度はこのプログラムからどんなイノベーションが生まれるのか。全チームの奮闘を期待したい。