10月22日（土）にマレーシア・クアラルンプールのアクシアタ・アリーナにて開催される『ONE FIGHT NIGHT 3: LINEKER VS. ANDRADE』のフライ級ムエタイで内藤大樹（BELLWOOD FIGHT TEAM）と対戦する、アミール・ナセリ（イラン／マレーシア）が試合前にインタビューを行った。

ナセリはマレーシア在住のイラン系でムエタイ強豪。今年5月のONEフライ級ムエタイWGPに参戦し、強豪サバス・マイケルに判定で敗れた。前に出るアグレッシブなファイトスタイルが特徴で、今回ONE2戦目で内藤とどのような戦いを見せるのか、注目されている。

ーサバス・マイケル戦を振り返って
「サバス・マイケルとの試合は、本来の自分ではない戦いをしてしまった。最も恥ずかしく、過去最悪のパフォーマンスだった。しかし、タラレバを考える暇は私にはない。再戦すれば、間違いなく違った戦いにはなる。しかし、今は内藤戦に集中したいし、あの時のような試合にはならない。自分の目標は常に勝つことであり、クアラルンプールではそれを見せたい」

ー内藤戦はどのように戦う？
「試合中に相手を分析する。彼がどう出てくるか、どう戦うか、どうパンチを出すか、そして私の打撃にどう反応するかを観察する。その中で彼の弱点を見つけ出すつもりだ。豊富なスキルを持っている相手だが、私とって十分に勝てる相手だと思っている」


ー理想の試合展開は？
「毎試合そうだが、フィニッシュを狙うだけだ。ファンの皆さんは期待してください。どのラウンドでそのタイミングが訪れるのか分からないが、私はフィニッシュして勝利を掴む」

ー過去の対戦相手と比較した場合、内藤選手はどのような位置づけになりますか？
「どの対戦相手もそれぞれ違うので、自分は彼らに優劣をつけることはしない。しかし、印象として、彼は礼儀正しく素晴らしい人間だ。戦いに関しては、典型的なムエタイではなく、扱いにくいスタイルだ。他の選手とは違う。派手な戦いも見せるが、一番気になるのは、冷静さと扱いにくい要素を持っている。手強い相手だと思っている」


ー冷静さと扱いにくさとは？
「彼は様々な戦術を考え出し、ONEで勝利の結果を出している。対戦相手にアウトポイントする方法、試合中に戦い方を切り替える方法を彼は知っている。本当にスマートな男だ」

ー内藤をベタ褒めしているように見えるが、心配はないのか？
「自分の勝利に心配はしていない。ただ、彼が何をやってくるか、どんな作戦で来るか、そこを考えすぎないようにしているだけだ。私は自分がすべきことに集中し、彼の欠点を分析し見つけ出す。自分の強さだけに意識をむけ、自分のゲームプランを遂行するだけだ」

ー予想する試合展開について
「ファンのために良い試合をすることが私の全て。試合が始まったら、すぐに相手を仕留めるという使命感を持って戦うだけだ。だから、全く違うタイプの私と内藤がお互いのムエタイを出して、素晴らしい戦いを見せるだろう。私は彼を驚かせる動きを見せたい。クレイジーな戦いになるはずだ」

郡級割拠のONEムエタイフライ級のトップ戦線で、生き残りを賭けた一戦。勝利するのは、内藤か、ナセリか。