早実育ちの蹴球軍団(相良昌彦/ラグビー蹴球部×亀井理陽/米式蹴球部×鈴木俊也/ア式蹴球部)早稲田スポーツ『44の円陣』

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【早稲田スポーツ新聞会】

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【早稲田スポーツ新聞会】取材 安齋健、谷口花 写真 前田悠輔ほか 編集 栗田優大、水島梨花、森田健介

「蹴球部」を冠する3部活。ラグビー蹴球部主将・相良昌彦(社4)、米式蹴球部主将・亀井理陽(法4)ア式蹴球部副将・鈴木俊也(商4)は共に早実高出身者である。「早稲田」に長年在籍する3人だからこそ感じる「早稲田らしさ」とはいかなるものなのか。高校時代のエピソードから部に対する思いまで語っていただいた。ラストイヤーを迎え、互いに掛ける言葉とはーー。
 ※この取材は5月27日に行われました。
――簡単に自己紹介をお願いします
相良 早稲田実業出身でラグビー部主将の相良昌彦です。
鈴木 今季、ア式蹴球部で副将を務めている、同じく早稲田実業出身の鈴木俊也です。よろしくお願いします。
亀井 同じく早稲田実業出身の亀井です。

――お互いに面識はありますか
3人 あります! 

――相手の競技を実際に見たことがありますか
相良 僕は1回、高校3年の時、俊也(鈴木)の試合に行ってます。
鈴木 高校の時はラグビーも野球も見に行ったことはあるんですけど、大学入ってからはラグビーとアメフトの試合はまだ見れてないですね。

――高校時代にラグビーを見にいかれたということは、相良選手の活躍も見られていたということですか
鈴木 はい、もちろん。テレビでは、大学入ってからも見たんですけど。

――当時の印象はいかがでしたか
鈴木 普段とのギャップというか。クラスでたわいのない話をしている昌彦(相良)が急に迫力が凄くて、びっくりしましたね。

――それを聞いていかがですか
相良 そうなんじゃないんですかね。
亀井 僕も何度かラグビーの試合は大学に入ってからも秩父宮で見てます。俊也くんの試合はウエイトルームからちらっと見たりということはあります。

――ギャップは感じますか
亀井 そうですね。昌彦は俊也くんが言った通り普段はおちゃらけた人ですけど、高校ではキャプテンとしてのリーダーシップや闘志とかを試合を見ていて感じていました。

――相手の部にはどんなイメージを持っていますか
相良 ア式は、あんまり試合は見たことがないので実情はよく分からないのですが、部活に入るのが難しいのかなと思います。入部テストに全然受からないとか、田無の寮にいた時にそういう人がかなりいました。入部するのが難しいという印象です。アメフト部も直接練習は見れていないので分からない部分があるのですが、部員数がとにかく多いなという印象はあります。僕の周りのアメフト部は本当に意識が高い人が多くて、授業終わりに戸山キャンパスでウェイトしたりだとかそのように人がいる中でみんなが意識高く練習に取り組んでいるのではないかなと思います。
鈴木 入部する前にサッカー部のレベルに付いてこれるような体力面、フィジカル面のテストがあります。そのあと、それぞれア式蹴球部として大切にしている考え方や人間性の部分を監督、スタッフ、4年生を中心に見て入部を判断するというかたちでやっています。

――鈴木選手から見て、米式蹴球部、ラグビー蹴球部の印象はいかがですか
鈴木 アメフトは僕の寮の部屋がグラウンドのすぐ隣にあって、毎日毎日アメフト部の声を聞きながら生活をしています(笑)。本当に練習とかチラッと見たりとか、部屋でのぞいたりしていると日々の練習に対する熱量とかアメフトに対する思いなどが伝わってくるなというのが率直な印象です。ラグビーはちょっと伏見じゃないこともあって見る機会がないのですが、僕が1年生の頃などにテレビで昌彦の活躍を見たりすると本当に大学ラグビー界でもトップレベルの競技力であり、集団なのかなと思っています。

――鈴木選手のお話を聞いて、亀井選手いかがですか
亀井 単純にうれしいですね。僕らも毎回の練習の熱量というものは常に意識しています。練習中の声出しはアメフト部の伝統ですので、それを引き継いでいるのを感じていただけているというのはうれしい限りです。ア式さんは外から見ていると明確に1軍、2軍、3軍と分かれている印象です。試合になるとやはりアメフトよりもメジャーな競技だなと思います。大学スポーツの花形なので注目される数も多いですし、いいなって思っています。

ボールキャリーする相良(招待試合 対慶大 2022年5月29日) 【早稲田スポーツ新聞会】

――相手に競技を見に来てもらうとして、自分の競技の面白いところはどこだと思いますか
相良 やはり体のぶつかり合いの部分ですね。激しさ、迫力を生で見てもらえたらいいですね。みんなでつないでトライを取るシーンは感動すると思うので見てほしいです。
鈴木 サッカーは比較的スコアが動きにくいといいますか、1ー0など拮抗(きっこう)した展開が90分続くゲームなので最後まで何が起こるか分からないというのがサッカーの魅力だと思います。1試合90分間を通して見ていただきたいと思いますね。あとは、足を使った競技なので手を使う競技とは他のスポーツとは見ている方もプレーをしている方も異なると思いますので、その部分も見てほしいですね。
亀井 アメフトの見てほしい部分は、1つのボールをTD(タッチダウン)につないでいくまでにたくさんの勝負が繰り広げられているという部分です。僕はボールを触らないぶつかり合うポジションにいるのですが、OL(オフェンスライン)とDL(ディフェンスライン)の勝負やボールをキャッチする人とそれを阻止する人などいろいろな勝負が行われていて、それをつなげて得点に繋がります。その勝負を見てほしいですね。

――部活の面白いところ、自慢できる部分はありますか
相良 自慢できる雰囲気はありませんね(笑)。

――ラグビー蹴球部は仲が良い印象があります
相良 そうですね。僕が1、2年の時は上下関係がかなりありましたが、現在はそれがなくなって、1年生から4年生まで仲が良いです。ただ、それが悪い方向に向かって行ったりしてる部分もあるので、良いとは言い切れないですね。
鈴木 練習中、メリハリを持ってトレーニングに臨めている部分かなと思います。練習前やウォーミングアップ中は和気あいあいとした雰囲気で1年から4年まで誰でも気軽に発信できる、チームに働きかける雰囲気の中で練習できていると思います。そこから紅白戦や、実践に近い練習になると全員が激しく厳しく練習に臨めています。
亀井 そうですね。僕らも仲の良さは良いところです。たくさん部員がいますが学年関係なくコミュニケーションを取れていますね。

――上下関係について、ア式蹴球部は
鈴木 そこまで上下関係が厳しいというのはないですね。

――それぞれの近況報告や早実出身選手の面白いエピソードはありますか
相良 井元(正大、文4=東京・早実)が普通なのか分からないけど毎週1人で飲んでるっていう。
鈴木・亀井 (笑)。
亀井 ラグビー部的に大丈夫なの(笑)。
相良 一応、人数制限がある中で解禁になってるんだけど、アイツは1人で(笑)。
鈴木 あんまり井本知らないんだよね。顔と名前は一致しているけど。
亀井 今、井本試合出てるもんね。
鈴木 同期は橋山(航輔、商4=東京・早実)と吉岡(直輝、商4=東京・早実)しかいないんだけど、2人とも元気に練習してるくらい(笑)。いい意味で高校の時と変わらずにあのまま純粋にサッカー頑張ってるね。
亀井 アメフト部は早実出身の変な奴がたくさんいます。その中で一番変なのは若原(碧飛、社4=東京・早実)で、今年キック主任というのに就きまして。アメフトはキックが6種類あるんですけど、彼はそのうちのPR(パントリターン)主任をやっています。キック主任にはキックごとにスローガンを決めてもらっていて、それぞれ『砦』とか『ロックダウン』とか真面目なスローガンを掲げているのですが、今年彼は『みちょぱ』というのを掲げました。漢字なんですけど、魅力の「魅」に「屠(ほふ)」るに破壊の「破」。みんなが馴染みやすいようにそうしたらしくて(笑)。さすがにふざけ過ぎてて誰もPRの時に「魅屠破(みちょぱ)」とか言えないんですよ。それが早実出身者の変なエピソードですね。

前線へパスを送る鈴木 (関東大学リーグ戦 対桐蔭横浜大 2022年6月15日) 【早稲田スポーツ新聞会】

――お互いの高校時代の印象をお聞かせください
相良 俊也は最初はクールなやつかと思ったら、ふざけたやつで普段は面白い人なのですが、サッカーをやっている時は際立って一人うまくて、すごい人だなと思っていました。亀井は高3の時は同じクラスで、普通に面白い人です。
亀井 テキトーすぎ(笑)。
相良 毎回俺が最初なのキツイわ(笑)。
鈴木 昌彦は体もデカいし、当時から大人っぽい顔をしていたので、性格とのギャップというか、普段全然気が強くはないですし、性格も優しく、いつも一緒にいて楽しかったです。サッカー部とラグビー部はグラウンドが同じで、お互いに練習がかぶっていない時間やグラウンドの入れ替わりの時間に、練習が見える時は一気に顔つきが変わり、戦う男になっていました。普段はスローペースでおっとりしている一面もあります。亀井は、同じクラスになったことがなく、あまり話したこともないのですが、共通の友達が多いはずです。ですが、あまり情報持っていないですね(笑)。高校時代の野球部という印象が強いので、アメフト部に入ったということを聞いて、結構驚いたことを覚えています。
亀井 俊也くんとはあまり話したことがないのですが、クールな印象だと思っていたのでなかなか話しかけづらかったです(笑)。それでも早実でサッカー部でのプレーを見た時にとてもうまくて、すごくかっこいいなという印象を持ったことを覚えています。昌彦は高3の時に同じクラスで仲が良かったのですが、俊也くんが言ったようにおっとりしている部分もありますし、めちゃくちゃふざけている部分もありました。文化祭の時にダンスを前日まで覚えていなかった時はふざけたやつだなと思っていましたが、花園を決める試合や花園でとてもハードワークをして主将としてチームを引っ張っている姿を見て、オンとオフの切り替えがうまいと言いますか、そういったスイッチを持っているのだなと思いました。
相良 付け足しをすると、亀井は高3の時に同じクラスになって仲が良く、頭がよくて話すのもうまく、なじみやすい感じでした。野球部でケガをしていてあまりプレーをしているところを見てはいませんが、体が大きく大学に入ってからラグビー部に入ってほしいとはずっと思っていました(笑)。

――文化祭のエピソードがありましたが、何か他にもエピソードはありますか
相良 亀井は文化祭の時にポセイドンだっけ、強烈なキャラを演じていたような気がします。
亀井 昌彦は文化祭の打ち上げの時に、焼肉屋でめちゃくちゃ煙を出して隣の人に注意されていた気がします(笑)。
鈴木 早実は高3になるとサッカー大会があるのですが、2人とも運動できるなという印象を持っていたのを覚えています。
亀井 無双してたけどな俊也くん(笑)。
鈴木 ラグビー部や野球部のやつはサッカーがうまくて、やられそうでした。
相良 僕はめちゃくちゃ下手で、俊也に「運動神経悪いな」と言われた気がします(笑)。
鈴木 そんなこと言ってないよ(笑)。違う競技の人でもフィジカルや運動能力は高いなと思っていました。

――母校での思い出はありますか
相良 行事のことはあまり覚えていないですが、部活で最後に花園に行けたことが一番の思い出です。
鈴木 なんだかんだ部活のことだと思いますが、特別な成績を残せた訳でも、勝てた訳でもないですが、今こうして大学でサッカーをやっていて当時の経験だったり、当時勝ったりした部分は確実に生きていると思いますし、高校時代の部活の同期はかけがえのない友達だなと思います。
亀井 高校1年生の秋ですかね。東京スポーツさんの1面を飾らせていただいたことが最も記憶に残っています。僕の記事ではなく清宮さん(清宮幸太郎、現北海道日本ハムファイターズ)の記事に関連した清宮影武者プランみたいな内容でした。

――亀井選手のお父様は早大ラグビー部出身で相良選手のお父様と一緒に試合に出場されていましたが、何かエピソードはありますか
亀井 エピソードは特にはありませんが、昌彦のお父さんが僕が大学に入学した時のラグビー部の監督で、その時にテレビ中継などでラグビーの試合を見ていると当時の話はしていました。何も覚えていませんが(笑)。

――それぞれの競技(〜〜蹴球部)における、蹴ることの意義について教えてください
亀井 アメフトはオフェンスとディフェンスで基本的に分かれていて、オフェンスとディフェンスはそれぞれ専任で選手がいますが、キックはオフェンスであってもディフェンスであっても出ることができるので、より全員で取り組むことができます。キックはビッグプレーも起こせますし、試合の流れを一番左右できるプレーです。例年、キックの意識はあまり高くなかったと思いますが、昨年の秋頃からキックの意識を高めているので、今年もキックから流れを持ってくることを常に心掛けています。
相良 僕も最近のラグビーではパスと同じぐらい重要なプレーだと思います。外側のスペースが空いていて、パスするよりもキックした方が外側の受け手の選手が早くボールをもらえますし、基本的なスキルの一つなのかなと思います。また、キックで陣地を取ることは非常に重要ですし、ロングキッカーが一人いるだけでそのチームの勝率は上がると思うので、それだけ重要なプレーだと思います。
鈴木 ゲームの中でゴールキーパーやスローイン以外では、ほとんどの場面で足を使ってプレーしているのですが、サッカーの中ではキックとなると非常に重要なスキルだと思います。シュートやパスなど、試合を決定づける重要な場面では、サッカーの中でも重要なキックと言いますか、ドリブルではなくてボールをうまくキックできることは、サッカーの中でも非常に重要な一面かなと思います。

――それぞれの部活で早慶戦がありますが、ご自身の部活での特徴を教えてください
亀井 今年のアメフト部の春の早慶戦は中止になってしまったのですが、早慶戦はアメフト部の中でもかなり大々的に開催していただける試合で、毎年駒沢陸上競技場でやらせていただいています。僕が1年生の時以来コロナの関係で開催できていないので、残念だなという思いはあります。
相良 とても注目の集まる試合で、毎回観客席が満員になるほど人が来ますし、ニュースでも取り上げてもらえるぐらい伝統のある試合です。また、普段の試合とは違い、早慶戦は学生が多く来る印象があります。慶應、早稲田のそれぞれのチームで早慶戦だけは大学に行って学生たちに声を掛けてチケットを買ってもらうイベントも1年生の頃はやっていたので、そういうこともあり学生も多く来て、一番楽しい試合なのかなと思います。
鈴木 早慶戦は大学サッカーの中で、インカレの決勝と比べても一番人が入る試合だと思います。そういった面では注目度が高く、本当に憧れの舞台、素晴らしい環境で試合をさせていただいているなと感じています。慶應もそうですが、早稲田も昔から大学サッカーをけん引してきた両校だからこそ、作れるというふうに認識しています。また、学生が中心となって試合を運営しているということで、われわれ出ている選手もそうですが、なかなか試合に絡めていない選手も自分の役割やチームのためにできることを探し、早稲田の勝利のために戦うということはすごく一体感があって素晴らしいものだと思います。

チームを鼓舞する亀井(早立定期戦 2022年5月15日) 【早稲田スポーツ新聞会】

――ご自身の部の中で、『早稲田らしい』と表現されるプレーを教えてください
相良 早稲田のラグビーは昔から高速展開のラグビーというイメージがあって、毎年華のあるバックスが集まって華麗なパス回しをするラグビーが早稲田らしいプレーなのかなと思います。他は、泥くさいプレーというのが早稲田らしいプレーだと思っていて、必ずサポートにつくとか、最後まで諦めず敵を追うとか、誰でもできることを徹底してできることが早稲田らしいプレーなのかなと思います。
鈴木 今昌彦が言ったところとかなり重なる部分があるのですが、ア式として大事にしているのは愚直に、貪欲に、ゴールに向かって前進するというところは昔から受け継がれているところなのかなと思っています。外池さん(外池大亮監督、平9社卒=東京・早実)が監督になって、ラグビーから「DRIVE」という言葉を借りて自分たちのスローガンに掲げていますが、それもゴールに向かって泥くさく前進していくということをチームの共通認識としているところではあります。
亀井 アメフト部は昔から伝統的なフットボールのスタイルというのはそこまで根付いていなくて、チームとしてやっていくフットボールは毎年変わっていきます。その中でも過去から培われてきたものとしては、「当たり前にすべきことを当たり前にやる」という心掛けです。それはフットボール面でもそうですし、あいさつや礼儀の面でも常日頃徹底して根付いている部分ではあるのかなと感じています。

――大学スポーツの価値や魅力はどこにあると考えていますか
亀井 アメフトはサッカーやラグビーと違って、プロスポーツは海外にしかないです。その中で、学生スポーツの良さは貪欲さなのかなと思っています。全員が長い時間一緒にいて、同じ一つの目標に向かって挑戦していくその時間に価値があると思います。そういった部分は学生スポーツならではだと思います。
相良 亀井と少し似ているのですが、学生スポーツは部員全員で作り上げるものだと思っています。1年生から4年生まで上下関係がある中でそれぞれの役割があって、試合に出られない人間がいる中で、同じ目標を持ち続けて、みんなで努力し続けるということが学生スポーツの魅力なのかなと思います。
鈴木 高校生とも社会人とも違って大学生という立場だからこそたくさんチャレンジできるところがあると思っています。ア式蹴球部であればSNSを通しての発信であったりとか、YouTube企画であったりとか、社会貢献活動であったりとか、サッカーだけにとどまらない、サッカーを通じた社会との接続や、自分たちから社会に対して発信できることは常に考えています。そういったところを早稲田大学やサッカーという競技そのものの力を借りながら、自分たちの責任やアイデアのもと、主体性を持って取り組めるということは学生ならではかなと思っています。

――早稲田スポーツの良さはどのようなところにあると思いますか
亀井 早稲田スポーツの良さは、伝統があるというところなのかなと思います。私たちのアメフト部でも88年という歴史がありますし、早慶戦のような試合ではOBの方々がたくさん来てくださります。普段の練習からでもOB・OGの方々の支えや応援というのは非常に感じているので、そういった歴史が早稲田スポーツならではなのかなと感じています。
相良 亀井に言いたいこと全部言われました(笑)。伝統ある部活が多く、自分のラグビー部であれば今年104年目になるのですが、それだけ多くのOBがいる中でいろいろな力をもらっています。就活をみんなやっている中で、早稲田だからこそいろいろなところで助けてもらっている部分はあると思うので、そういうところが早稲田スポーツらしいのかなと思います。
鈴木 僕も2人が今言ってくれた通りなのですが、たくさんのOBの方たちに支えられて今僕たちが活動できていますし、そういった方々の日頃の支援があるからこそ自分たちが結果で恩返ししなければならないと常に考えてやっています。また、伝統がある早稲田だからこそ、どの部活も大学スポーツをけん引している部活だと思いますし、他の部活の結果や成績を聞いて自分たちの活力にしたりとか刺激を受けたりしています。自分たちの部活だけでなく、こういった蹴球部つながりであったりとか、他の部活からエネルギーをもらえるというのも早稲田の魅力かなと思っています。

――それぞれの部の代表として、今シーズンの目標・意気込みをお願いします
亀井 アメフト部は「日本一」を目標に掲げています。88年の歴史の中で未だ成し遂げたことがない目標です。アメフトは関東よりも関西の方が強いと言われているのですが、春季オープン戦で立命大に敗れてしまい実力の差というものを見せつけられました。今はチームとして変わる時期だということを常日頃言っているので、この立命大の敗戦を生かして絶対に秋シーズンでは日本一を達成したいと考えています。
相良 僕らの目標も日本一です。僕が1年生の時に優勝してからここ2年優勝できていないです。足りない部分というのは部員全員が分かっているので、普段の練習から細かいことを徹底することで自分たちのチーム力は上がっていくと思います。その結果、日本一を取れるようにいろいろな工夫をしてやっていけたらなと思っています。
鈴木 ア式蹴球部としても日本一、そしてリーグ優勝というものを今年掲げています。ただ、今シーズン始まってからなかなか思うような結果が出せていないというところで、自分たちの活動をもう一度見直して、これから巻き返していかなければならないと思っています。また、僕たちの代が入学してから一つもタイトルを獲れていないです。そこに対する責任や強い早稲田を取り戻したいという思いは部員全員が持っているので、そういった思いを込めて、日々練習できたらなと思っています。

――最後に、お互いに向けてメッセージをお願いします
亀井 ラストイヤーでそれぞれ日本一という高い目標を掲げている仲間です。僕自身もお互いの試合を見に行けたらなと思っています。蹴球部が3つとも日本一を取ったら早稲田スポーツも飛躍していくと思うので、絶対に目標を達成しましょう! 
相良 今年、いろいろな部活で早実出身の人がリーダーの位置にいる年だと思っています。早実の仲間として、戦う場は違いますが一緒に目標を達成できたらいいなと思います! 
鈴木 僕は主将ではないですが、副将としてこういう場に呼んでいただいて、それぞれの部活でスポーツ推薦の人ではなくて内部進学の学生がこういった立場に就けているというのも何かの縁だと思います。そういったところから大学だけではなくて、付属高校や早稲田全体を盛り上げていくためにも自分たちの活躍がすごく大きな鍵になると思います。ラグビーもアメフトも結果を気にして、お互い刺激し合えればいいなと思っているので、ラストイヤーみんなで頑張っていきたいです! 

――ありがとうございました!
◆相良昌彦(さがら・まさひこ)
 東京・早実高出身。社会科学学部4年。ラグビー蹴球部主将。部員からの支持はとても厚く、誰からも愛される相良主将。「言葉でも何でも自分を飾らないストレートな男」と大田尾監督からの評価も高い。試合中に起こる良いプレーや得点にはいつも絡んでおり、高いワークレートでチームを勝利に導きます!

◆亀井理陽(かめい・りょう)
 東京・早実高出身。法学部4年。米式蹴球部主将。監督や部員から絶大な信頼を寄せられている亀井主将。チームスローガンの「一丸」には、約200人の部員全員が同じ熱量で日本一に向かっていけるようにという思いが込められています。圧倒的なフィジカルで早大オフェンスをけん引し、創部初の日本一を目指します!

◆鈴木俊也(すずき・しゅんや)
 東京・早実高出身。商学部4年。ア式蹴球部副将。現在、負傷離脱中の柴田主将に変わり、キャプテンを務めている鈴木選手。試合では、華麗なテクニックで客席を沸かせます。ちなみに勝負飯は、東伏見にある成田屋のカツ味噌煮定食だそうです!
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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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