スプリンターズSとオールカマーの枠順傾向は今年もリンクする!?
【2021/10/3 中山11R スプリンターズステークス(G1) 1着 4番 ピクシーナイト】
そこで今回は、最近2年のオールカマーとスプリンターズSで上位にきた馬の枠順を確認し、両レースに関連性があるかを調べてみることにした。データの分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。
2022年オールカマーの成績
■表1 【2022年オールカマーの成績】
一方、1番人気デアリングタクトや3番人気ヴェルトライゼンデは4コーナーで外を回って追い上げるも、伸びを欠いて着外に敗れた。馬場の外目を通らされたのが痛かったように見えた。仮にこの時のオールカマーの馬場状態が今週も続くのであれば、スプリンターズSも枠順やコース取りが、勝敗に大きく影響する可能性が高い。
2020年オールカマーの成績(5着以内)
■表2 【2020年オールカマーの成績(5着以内)】
2020年スプリンターズSの成績(5着以内)
■表3 【2020年スプリンターズSの成績(5着以内)】
2021年オールカマーの成績(5着以内)
■表4 【2021年オールカマーの成績(5着以内)】
2021年スプリンターズSの成績(5着以内)
■表5 【2021年スプリンターズSの成績(5着以内)】
以上、わずか2年のデータながら両レースともに2020年は『外枠』、2021年は『内枠』が有利だった印象を受ける。今年も両レースの枠順傾向がリンクするのであれば、今週のスプリンターズSは内枠が有利になる可能性が高いのではないだろうか。
枠順とは関係なく実績面だけに注目すれば、過去2年のスプリンターズSで上位にきた馬は、同じ年に芝1600m以下の重賞を一つは勝っていた。特にセントウルSの勝ち馬が有力。ダノンスマッシュ、レシステンシアが2着に入っている。また、シルクロードSの優勝馬にも注目。アウィルアウェイ、シヴァージと3着に入った穴馬がともに、同年のシルクロードSを勝っていた。
【結論】
今年のスプリンターズS出走予定馬
■表6 【今年のスプリンターズS出走予定馬】
文:小田原智大(おだわら ともひろ)
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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