グッズで「応援の力」を取り戻そう!秋田ノーザンハピネッツ

【ピンクモジャ】

秋田ノーザンハピネッツのブースターならば、思い出のグッズの一つや二つ、いや二十くらいはあるだろう。叩きすぎて真っ二つに割れたメガホン、洗いすぎて色あせたタオル、必死で集めたアクリルキーホルダー。これ以上、部屋のどこに飾ったらいいのか…と思いながらも、シーズンごとにピンクのあれこれを買い求めてしまうのはファンの性。そういう筆者もノーザンハピネッツのグッズでほぼ一部屋をつぶしている状態であり、家族の視線が痛い。今回は、ファンの心をわしづかみし続けるグッズ担当の幕沢孝徳さんに今シーズンの商品展開を伺い、ついでに筆者のささやかなリクエストをお伝えしてきた。

ビッキーぬいぐるみが大幅リニューアル

8月某日、秋田ノーザンハピネッツ社のオフィスを訪れた筆者に、まず、幕沢さんが紹介してくれたもの。それはビッキー&ラーナちゃんのぬいぐるみだった。1年越しで実現した、今シーズンのイチオシ商品らしい。ビッキーはリニューアル、ラーナちゃんのぬいぐるみ化は初だ。

「他のクラブのぬいぐるみにも見劣りしないクオリティを心掛けた」と幕沢さんは胸を張る。現行バージョンをお持ちの方はトップの写真と見比べてほしいが、今度のビッキーは、より立体的にデフォルメされたのが特徴だ。胸元にはチームロゴをプリントするなどユニフォームの再現度も高い。ちなみに衣装はラーナちゃんのパンツも含めて着脱可能とのことで、着せ替えを楽しむファンもいるかもしれない。

応援グッズは「非日常への転換装置」

2018年2月の入社以来、伝説の「おいさータオル」や「ビッキーファンキャップ」など、数々のヒット商品を手掛けてきた幕沢さんが大事にしているのは「非日常空間をいかに演出するか」ということだ。アリーナに足を踏み入れ、ピンクのグッズを身に着けた瞬間に心が踊りだす。そんなアミューズメントパークのような商品展開を目指しているという。「日常使いできるものがほしい」という要望も少なくないが、やはりピンクが入っているグッズの方が売れ行きはよいそうだ。

リニューアルを検討している商品を尋ねたところ、「ペンライト」を挙げてくれた。対戦クラブのカラーで会場を染める「おもてなしライト」。今や秋田の代名詞にもなっているこの演出を、今シーズンはさらに進化させるべく、選手ごとのペンライト展開を目論んでいるらしい。

昨シーズンのチャンピオンシップで沖縄アリーナを訪れ、「応援の力」を実感したという幕沢さん。「今季は『来場者4,000人』を目指しています。コロナ前の熱狂的な雰囲気を体感していない選手もいる。ここしばらく足が遠のいていた人、初めてアリーナを訪れる人。みんなで『応援の力』を取り戻したいんです」(幕沢さん)。

筆者のお気に入り、6月に限定販売されたビッグポロシャツ。オフィスでも着用。 【ピンクモジャ】

アウェー会場での出張販売に「要望」

パワーアップしたおもてなしライトも楽しみだが、遠征メインの筆者にとって気になるのはアウェー会場での出張販売。アリーナの片隅に置かれたピンクのグッズを見つけると、駅弁フェアで大館の鶏めしを発見した時のような喜びを感じる。限られたスペースでの販売のため、厳選した品揃えになるが、毎回対戦クラブのファンも興味津々にしている。スタッフが現地に赴き売り場に立つことがなかなかかなわないが、今シーズンはぜひ、相手ブースターの反応をリアルで感じてほしい。そして、筆者の同僚のノーザンハピネッツブースターで恰幅の良いI君のために3XLのTシャツも持ってきてほしい。

今季もグッズでチームの後押しを

昨季のホーム戦最終節では来場者数が久しぶりに3,000人を超え、賑わいが戻った喜びを感じたという幕沢さんだが、コロナ前はグッズ売り場に毎回来ていたという客を、昨シーズンは見かけなかったことが気がかりだそうだ。しばらく観戦から離れていたブースターも、今シーズンはぜひアリーナに、そしてグッズ売り場に足を運んでほしい。幕沢さんイチオシのビッキーぬいぐるみをはじめ、あなたを非日常のエンタメ空間に誘う応援グッズが揃っている。Tシャツで、タオルで、メガホンで、「応援の力」をもう一度取り戻そう。

昨季、沖縄アリーナでのチャンピオンシップに持参したグッズ。 【ピンクモジャ】

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著者プロフィール

プロバスケBリーグ、秋田ノーザンハピネッツのアウェー会場を中心に出没するブースター。ツイッターアカウント名「ピンクモジャ」。秋田市出身、東京在住のワーキングウーマン。秋田魁新報電子版にて「ピンクモジャのアウェー・ブースター通信」を連載中。 ツイッター@crazypinkmoja

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