10年ぶりにスカイフェスティバルIN南陽開催!

【©2022JHF】

2022年class1-ハンググライディングシリーズ第3戦と2022年class5-ハンググライディングシリーズ第2戦の同時開催となる「2022スカイフェスティバルIN南陽」が山形県南陽市にて7月29日から3日間行われた。
シリーズ戦としての南陽スカイフェスティバルは2012年以来10年ぶり。
46名もの選手が距離とタイムを競い合うため集結し、天候にも恵まれ3日間全日競技ができた。

そんな中優勝したのはClass1では大門選手、Class5では板垣選手が見事3日間安定した上位の成績を納め優勝した。
また併催された第35回ハンググライディングレディースカップではハングググライダーシリーズ戦初参加となる大石選手が優勝を成し遂げた。

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動力を持たないハンググライダーは、太陽の熱が地面を暖めることで生み出される上昇風や地形によって発生する上昇風を利用して空高く上昇することが出来、時には100kmや200kmという遥か彼方の遠くまで飛んで行く事も出来る。
大会ではその日の気象条件に合わせて決められた複数のターンポイントを順番に空中で通過(以下「タスク」という)し、誰が一番最初にゴールまで辿り着くかを競う。ハンググライダーの操縦技術はもちろんの事、風を読み気象の変化に気が付く洞察力、上昇風を予想し戦略を組み立てる頭脳などが物を言い、性別、年齢に関係なく同じ土俵で互角に戦えることが魅力の一つだ。

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初日のタスクはClass1が48.1km、Class5は51.5kmのタスクが組まれた。
Class1はテイクオフ(離陸地点)周辺で高度1500ほど上がるも、次のポイントへの向かい風が強く辿り着いたのは半数ほど。またテイクオフ周辺以外では中々上がらず距離もそこまでとなり全員リタイアする形となったが、最後まで粘りのフライトを見せた砂間選手が少し距離を伸ばし初日のトップとなった。
Class5も大半はタスクの半分を満たせないままリタイアしてしまったが、そんな中、岩崎選手が単独ゴールをする素晴らしいフライトを見せた。

2日目はClass1が46.5km、Class5は58.5kmのタスクが組まれた。
序盤はすんなりとは上がらなかったが、後半になるにつれ気象条件が良くなり、Class1、5ともに半数近くゴールし良い1日となった。
Class1では大門選手が、Class5では宍戸選手が圧倒的な早さで1000点満点のトップを勝ち取った。

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最終日はClass1が49.9kmのタスクが組まれた。西風強めでタスクを進めるには厳しい気象条件となったが、Class1では残り20kmをほぼ上昇風を利用せず真っ直ぐゴールに向かった田中選手が見事ゴールまで辿り着きトップとなった。
Class5ではTOから約15km離れた白鷹町まで行くコースも含めた66.9kmのタスクが組まれ、板垣選手と岡田選手の2名がゴールした。

【Class1】
総合成績
優勝 大門選手
2位 加藤選手
3位 田中選手
4位 外村選手
5位 小梶選手
6位 氏家選手

女性部門(レディースカップ)
優勝 大石選手
2位 櫻井選手
3位 野尻選手

学生部門
優勝 児玉選手

【Class5】
総合成績
優勝 板垣選手
2位 岡田選手
3位 宍戸選手

【Class1】総合優勝 左から氏家選手、小梶選手、外村選手、大門選手、加藤選手、田中選手 【©2022JHF】

【Class1】女性部門 左から野尻選手、大石選手、櫻井選手 【©2022JHF】

【Class1】学生部門 児玉選手 【©2022JHF】

【Class5】総合優勝 左から宍戸選手、板垣選手、岡田選手 【©2022JHF】

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著者プロフィール

公益社団法人日本ハング・パラグライディング連盟は日本国内のハンググライダー及びパラグライダーに関するスポーツの統括代表機関として、ハンググライディング及びパラグライディングによる航空スポーツの発展と普及のための公益目的事業を行っています。

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