マリーンズ戦記 8月10日 ホークス戦 3対4 荻野通算1000安打達成

千葉ロッテマリーンズ
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【千葉ロッテマリーンズ井口資仁監督】

 最後は執念を見せたが、あと1点が遠かった。1点を返し1点差とし、なおも二死満塁。3番中村奨吾のバットが空を切った。ZOZOマリンスタジアムにため息が漏れ、ゲームセット。本拠地に戻っての出直しを図ったホークス3連戦の負け越しが決まり、チームは3連敗となってしまった。
 
 「もう少し早い回でしっかりと相手先発を叩きたいところ。1、2番は出てくれているので中軸がしっかりとしてくれたら点が入ると思う。1、2番がいい状態にいるので、なんとか3、4、5番で還して欲しいと思う」
 
 あと1歩届かなかった試合展開に井口資仁監督は天を仰いだ。
 
 この試合でプロ13年目のベテランの荻野がプロ通算1000安打を達成した。初安打は2010年3月20日の開幕戦。ライオンズのエース 涌井からだった。五回にバントした打球をヒットにした。怪我とも戦いながら駆け抜けた日々。36歳9か月での1000安打達成は球団最年長での達成。苦労人ならではの記録と言える。
 
 「打ったのはカットボールかスライダー。チャンスだったので、とにかくランナーを還そうと思って打ちました。通過点だとは思いますが素直に嬉しいです。これからも1本1本打っていって、それがチームに勝利につながればと思います」と荻野らしい言葉で振り返った。
 
 八回にはフルカウントからレフトスタンドに3号ソロ。終わってみれば3安打2打点の活躍でチームの切り込み隊長として引っ張った。しかし、あと1点、届かなかった。
 
 真夏のプロ野球。ペナントレースは佳境に突入している。その中でマリーンズは勢いに乗れず、借金5まで後退をした。後半戦に入って2勝9敗。この日、札幌ドームで首位のライオンズが引き分けとなり、自力Vの可能性がいったん消滅した。熱帯夜が続き、スタミナもそぎ落とされる踏ん張りどころだ。今こそ全員で歯を食いしばって束となって強敵たちと戦わないといけない。土俵際からの巻き返しへ。獅子奮迅の働きを見せるベテランの背を手本にして奮起しなければいけない。
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