連載企画!ワーナー・ディアンズ2023ワールドカップへの挑戦(4)

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ワーナー・ディアンズ選手(LO)インタビュー「小さな頃からずっとプロの選手になりたかった」

6月から行われていたリポビタンデーチャレンジカップ2022、結果として日本代表は2勝2敗という結果で幕を閉じた。その日本代表の一員としても大いに活躍をしているワーナー・ディアンズは先発で2試合、リザーブで1試合の計3試合に出場し、日本代表の中でも注目選手として挙げられている。そんな彼について、今回は生い立ちなどパーソナルな部分についてインタビューします。

Q.最近はインタビューで色々と聞かれていると思いますが、ラグビーを始めたのはいつですか?
A.4歳か5歳くらいですね。どっちかは覚えていませんが、小学1年生だとニュージーランドでは5歳で、その前に始めたのでおそらく4歳くらいだったと思います。

Q.なぜラグビーを始めたのですか?
A.その時は父がホークスベイというチームで、S&C(ストレングス&コンディショニング)をやっていました。父はずっとラグビープレーヤーでしたし、その後はコーチなど、ずっとラグビーに関することをしていたので、その影響で僕もラグビーを始めました。

Q.ワーナー選手にとってラグビーは身近なものだったのですね。
A.そうですね。生まれた時からずっと近くにありました。

Q.違うスポーツもしていたのですか?
A.小学校の頃は、いろいろなスポーツをやってみていました。中学校の時はバスケットとラグビーを同時にやっていました。

Q.小学校の頃は他に何をやっていたのですか?
A.スイミングもやっていましたし、クリケットとか、ソフトボールとか、けっこうたくさんのスポーツをやっていました。1年だけサッカーをやっていたのですが、下手すぎて、ずっとゴールキーパーでしたね。。。ゴールキーパーはつまらないので、やめました(笑)。

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Q.当時はラグビーのことはどう思っていましたか?
A.小さい時からラグビーのことが好きで、やっている時はいつも楽しいと思っていました。

Q.何に楽しさを感じていたのでしょうか?
A.小学生の時はBKで、ボールを持っている時が一番楽しかったです。高校の頃や今は、コンタクトが好きになって、タックルすることとかが楽しいですね。

Q.ラグビーを辞めたいと思ったことはないのですか?
A.思ったことはありません。ラグビーが楽しいからですね。

Q.ニュージーランドにいた時の夢は何でしたか?
A.プロのラグビー選手になりたかったですね。5、6歳の小さな頃からずっとプロの選手になりたかったですね。オールブラックスにも当然なりたかったです。

Q.お父様の仕事の都合で、来日した時の心境はいかがでしたか?
A.近くにラグビースクールがあって、すぐにラグビーができたことはうれしかったです。

Q.「日本に行きたくない」などとは思わなかったのですか?
A.ニュージーランドでお父さんが仕事から帰ってきて、急に「1ヶ月後に日本に行く」と言われた時は嫌でした。友達なども全くいないから行きたくないと思っていました。でも、来た時は全然大丈夫でしたね(笑)。

Q.日本に来て一番驚いたことは何ですか?
A.一番驚いたことは、練習の時間です。ラグビーの練習時間がめちゃくちゃ長いです!中学高校でそう思いました。ニュージーランドでは1時間くらいで終わるのですが、高校の時は2時間、3時間くらいになっている日もあったので、めっちゃ長いと思っていましたね。

Q.日本に来て嫌だったことはありますか?
A.(笑)。。。高校の夏合宿です(笑)。それが一番嫌でした。1年の時はフィットネス合宿があって、毎日4部練習で、朝起きて坂ダッシュをやって、ご飯を食べた後の午前中はずっとユニットをやっていました。その後にまたご飯を食べて、チーム練習をやった後、夜7時半からロードランをしていました。
3年の時はコロナの影響で菅平に合宿に行けなくて、校内合宿をしたのですが、それが一番嫌でしたね。38℃のめっちゃ暑い日に、4部練していました(笑)。

Q.何日間くらいですか?
A.10日くらいですね。めちゃくちゃ長かったです(笑)。

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Q.日本に来て良かったと思うことはありますか?
A.みんな優しいことですかね。ラグビーのチームメイトだったり、全然知らない人であっても、みんな優しいなと思います。

Q.優しいと感じたエピソードはありますか?
A.高校の時は友達が全く英語をしゃべれなくて、僕も全く日本語がしゃべれなかったのですが、コミュニケーションをとるために、みんなが頑張って英語を使ってくれました。そのようなことはニュージーランドではあまりないと思います。
あと、海外では財布を落としたら、中身を全部取られてしまうのですが、日本では交番に財布が中身ごと返ってきます。

Q.進学先として流経大柏高を選んだ理由は何ですか?
A.千葉に住んでいて、近いエリアで一番ラグビーが強い高校だったので、そこに行きたいと思っていました。

Q.中高時代を振り返って、どのようなプレーをしていたと思いますか?
A.ボールキャリーをかなりしていたと思いますね。チームでボールキャリーをするのは得意でした。

Q.そのスタイルは今と違うと思われますか?
A.けっこう違いますね。今はディフェンスとか、タックルが好きなので、前よりもタックラーになっていると思います。

Q.高校卒業した後にプレーする場所として日本を選んだ理由は何でしょうか?
A.日本に残るのは僕の成長のためだと思いました。ニュージーランドに帰ると、クラブチームやアカデミーなど、またレベルの低いところからスタートしなければいけません。先輩から話を聞いている中で、日本ではプロチームだからこそハイクオリティのプレーヤーやコーチングスタッフのいる中でプレーができると感じるようになりました。自分にとっては一番成長できる場所だと思って、東芝ブレイブルーパス東京を選びました。


◆ワーナー・ディアンズ選手ラグビー歴
・ニュージーランドのクラブチームでラグビーを始める
・Primary School、Intermediate Schoolに通う中でクラブチームでプレー
・Secondary Schoolでプレーしたのちに父親の仕事の関係で2016年に来日
・あびこラグビースクールでプレー(2016-2018年)し千葉県選抜にも選出される
・流通経済大学付属柏高等学校(2018.4〜2021.3年)でプレー
 第99・100回の2大会連続で全国高校ラグビーベスト8となる
 第100回全国高校ラグビーフットボール大会では優秀選手に選出される
・2021年4月〜東芝ブレイブルーパス東京に所属

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(ライター / 内海 日和)
<次回に続く>
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著者プロフィール

東芝ブレイブルーパス東京はジャパンラグビーリーグワン(Division1)に所属するラグビークラブです。日本代表のリーチマイケル選手や德永祥尭選手が在籍し日本ラグビーの強化に直接つなげることと同時に、東京都、府中市、調布市、三鷹市をホストエリアとして活動し、地域と共に歩み社会へ貢献し、日本ラグビーの更なる発展、価値向上に寄与して参ります。

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