一度は途絶えた歴史 復活を遂げた「中津和傘」がホークスとのコラボで伝えたい魅力

福岡ソフトバンクホークス
チーム・協会

【多くの人に中津和傘の魅力がもっと伝わると嬉しいとアンバサダーの甲斐選手も話している】

福岡ソフトバンクホークスでは、九州を元気にするプロジェクト「ファイト!九州」の一環として、九州8県9種の伝統工芸とのコラボグッズを発売している。伝統工芸品とのコラボグッズの販売は昨年に続いて2年目。九州各地の伝統と技術が詰まった特別なグッズを、手がけた職人たちの思いと共に紹介していく。

大分県の伝統的工芸品は「中津和傘」だ。中津和傘のはじまりは江戸時代に遡る。財政難にあった中津藩が、傘の原料となる竹や和紙、油、柿渋が地元で調達できることから製造を始めた。幕末にかけて武士の内職としても和傘作りは広まり、最盛期となった昭和初期には70軒ほどの和傘屋が軒を連ねていたという。

幻想的なランプシェード 【(C)SoftBank HAWKS】

「和傘=和装」というイメージがどうしても湧くが、今吉さんが手がける中津和傘は現代の生活スタイルに馴染むようにデザインなどの試行錯誤を繰り返している。「和服のイメージがありますが、洋服にも合います。晴れの日だけでなくて雨の日でも使えます」と今吉さん。オシャレさも魅力となった“現代風”の和傘だけでなく、ランプシェードなども制作し「中津和傘」の普及に力を注いでいる。

左:洋服にも合う和傘   右:甲斐選手のシルエット入りランプシェード 【(C)SoftBank HAWKS】

大分県のアンバサダーは地元出身の甲斐拓也捕手が務める。今回のコラボグッズは甲斐のシルエットがデザインされた「和傘行燈シェード」と「蛇の目傘」の2種類。今吉代表は「中津和傘を多くの人に知ってほしいですし、地方創生にも繋げていきたいですね。九州では最後の和傘工房ですので、これからも残していきたい。魅力をたくさんの人に知ってもらいたい。大分県出身の甲斐選手にも、この大分の和傘をアピールしていただきたい」と、今回のコラボに込めた願いを語る。
全国でももう十数軒しか残っていないという和傘屋。一度は和傘の歴史が途絶えた中津で、現代に合うデザインにアレンジして蘇った「中津和傘」。ホークスとのこのコラボグッズで、多くの人に愛された和傘の魅力に触れてみてはいかがだろうか。
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