「頂点を、つかむ」。マリーンズ戦記 3月29日ホークス戦

千葉ロッテマリーンズ
チーム・協会

【千葉ロッテマリーンズ井口資仁監督】

 習志野高校吹奏楽部の登場と共にスタートしたZOZOマリンスタジアムでの本拠地開幕戦。吹奏楽部のメンバーが姿を見せると場内からは大きな拍手に包まれた。Mの人文字を作って、リニューアルされた球団歌「WE  LOVE  MARINES」を演奏。華やかなセレモニーと共にスタートした3月29日のホークス戦。試合は1対1の死力を尽くし同点で迎えた延長十回に力尽きた。

 「甘い球を見逃してボールを振ってチャンスでフライを打ち上げて・・・。打線としては反省ですね。ロメロを援護できなかった」

 2万3683人の観衆が詰めかけたゲーム。スタンドから漏れるため息に、井口資仁監督も試合後、表情を曇らせ、厳しい言葉をつづけた。七回二死までホークス先発の石川の前に無安打。八回に1点を奪い、同点としたが九回二死一、二塁のサヨナラのチャンスをつかむことは出来なかった。

 打線の光明は開幕から一番に抜擢されている高部瑛斗外野手だ。「しっかりと打って欲しいところで打ってくれた。あそこでしっかりと追いつけたのは良かった」と井口監督。二死二塁で中前へ執念の同点タイムリーヒット。二塁を陥れると「ヨッシャー!」とベース上でガッツポーズ。闘争心を見せた。キャンプ、練習試合、オープン戦とその才能にほれ込み、高く評価していただけにチャンスをものにしてくれたことが嬉しかった。

 「高部は去年、7回ぐらい一軍と二軍を行ったり来たりした。悔しい想いをしてきた。しっかりと自己分析してやってくれている」と指揮官は目を細める。

 昨年11月の秋季練習から徹底的にバットを振らせた。そして自己分析をさせ課題を洗い出し、どのようにオフ、取り組み、過ごすかを話し合ってきた。どのようにバットを構えるべきか。どのような打球を打つべきか。しっかりと考え、決め、それらを生かし、キャンプで取り組み、今がある。

 悔しい敗北だが収穫もあり、ホーム6連戦で1試合が終わったのみだ。残り5戦ある。この敗戦を明日に生かし、マリーンズらしい、しぶとい攻撃で連勝の波に乗る。桜が咲いたが、まだ肌寒い春の夜。頂点への道は決して平たんではない。だからこそ、全員で集中をして1点ずつとり、1勝ずつ積み重ねていく。熱い千葉のファンに明日こそは勝利を届ける。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

球団に関するニュース、球団広報によるコラム、オフィシャルライターによるチームのこぼれ話や球団情報をお届けします。お楽しみに!!

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント