早大スキー部OG・村岡桃佳 パラアルペン2大会連続「メダル5個」へ、残り2種目に挑む

チーム・協会

【共同通信】

北京パラリンピックのアルペンスキー競技ですでに3つのメダル(金2・銀1)を獲得している村岡桃佳選手(早稲田大学スポーツ科学研究科博士課程・同スキー部OG)。残る試合は2種目で、3月11日に「女子大回転座位」、3月12日は「女子回転座位」に出場します。

2018年の平昌パラリンピックではで5つのメダル(金1・銀2・銅2)を獲得しており、北京大会でも既に出場した3種目全てでメダルを獲得。2大会連続のメダル「5個」に期待がかかっています。

北京パラリンピック・アルペンスキー女子滑降座位で滑降する村岡桃佳。金メダルを獲得した 【共同通信】

3月5日、村岡選手はアルペンスキーの中でも最も長い距離を滑る「女子滑降座位」(ダウンヒル)に出場しました。後半で徐々にタイムを詰めて1位、日本選手勢最初の金メダルとなりました。試合後、村岡選手は喜びの表情を見せ「日本チームに勢いがつけられたら、すごく嬉しい」と話しました。

翌日6日は、大中のカーブを曲がりながら滑り降りる「女子スーパー大回転座位」(スーパーG)に出場し、村岡選手は3つ目のチェックポイント以降で逆転し、優勝しました。途中で片目のコンタクトレンズが外れるというアクシデントに見舞われながらも、これまでの練習の成果を発揮しました。試合後は「自分自身の成長が結果につながった」と自信を見せました。

さらに7日に行われた「女子スーパー複合座位」。スーパー大回転と回転を1回ずつ滑る種目で、村岡選手は前半のスーパー大回転では2位選手に対し6秒と大きくリードしていたものの、後半の回転で逆転されます。結果、0.77秒の僅差で銀メダルとなりました。「スキーの調整だったりという点もうまくいかなくて、なかなか思うように滑れなかったのが自分の中では悔しいところです」と反省点をあげつつ、「体調や気持ちをもう一回作り直して」と次戦に向けての意欲も見せました。

残る種目は「女子大回転座位」と「女子回転座位」。特に大回転は前大会で金メダルを取った種目で、連覇がかかっています。村岡選手が心身ともに万全の状態で2種目に臨むことができるよう、皆様の温かいご声援をよろしくお願いいたします。

メダルセレモニーで金メダルを手に笑顔の村岡桃佳=5日、延慶(共同) 【共同通信】

村岡「全力で臨めるように頑張りたい」

「3日間かなりハードなスケジュールで、身体的にも結構ガタが来始めているので、しっかりと休んで、体調や気持ちをもう一回作り直して、整えながら全力で臨めるように頑張りたいと思います」

文:馬塲貴子(学生スタッフ・政治経済学部4年)
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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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