波乱傾向が強いハンデ戦、中山牝馬Sを分析する!
【2021/3/13 中山11R 中山牝馬ステークス(G3) 1着 13番 ランブリングアレー】
中山牝馬S近5年の人気別成績
■表1 【中山牝馬S近5年の人気別成績】
黄色で強調した5〜7番人気馬はいずれも複勝率40%以上で、単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。不良馬場で行われた昨年は7番人気ランブリングアレーが勝利。2着に5番人気ロザムール、3着に6番人気フェアリーポルカが入った。
上位4番人気以内の勝利が1勝と少なく、伏兵の5〜7番人気が4勝しており、複勝率も高いのが中山牝馬Sの大きな特徴だ。また9番人気以下も、一昨年にリュヌルージュが14番人気2着、18年レイホーロマンスが9番人気3着、19年アッフィラートが11番人気3着と、3頭が馬券圏内に入っている。
中山牝馬S近5年の所属別成績
■表2 【中山牝馬S近5年の所属別成績】
対して、関東馬は19年フロンテアクイーンの1勝のみ。2着が4回と多く、連対率では関西馬を上回っている。3着以内馬6頭中5頭は5番人気以内の馬だった。
中山牝馬S近5年の年齢別成績
■表3 【中山牝馬S近5年の年齢別成績】
4歳馬は18年カワキタエンカら2勝で、勝率トップ。連対率・複勝率は5歳馬に次いで高い。6歳馬は19年フロンテアクイーンが勝利するも、複勝率では4・5歳馬に離されている。なお、7歳以上の馬はすべて4着以下に敗れている。
中山牝馬S近5年の前走からの斤量増減別成績
■表4 【中山牝馬S近5年の前走からの斤量増減別成績】
出走数が最も多い今回斤量減の馬は一昨年のフェアリーポルカら3勝。連対率・複勝率は最も低いものの、3着以内馬6頭中5頭は5番人気以下で複勝回収率は唯一100%を超えている。この組は前走4着以内だった馬が【2.1.2.6】で複勝率45.5%と非常に高く、複勝回収率も296%と一際高い。今年も斤量減で前走4着以内の馬は狙ってみたい。
中山牝馬S近5年の前走脚質別成績
■表5 【中山牝馬S近5年の前走脚質別成績】
前走先行馬は19年フロンテアクイーンが勝利し、複勝率は前走逃げ馬に次いで高い。前走差し馬は一昨年のフェアリーポルカ、昨年のランブリングアレーの2勝。なお、前走追い込み馬は17年2着マジックタイムしか3着以内に入っていない。
中山牝馬S近5年の前走馬体重別成績
■表6 【中山牝馬S近5年の前走馬体重別成績】
なお、459kg以下の馬からは連対馬が出ておらず、3着止まりとなっている。3着馬2頭はともに9番人気以下の人気薄だったが、前走で2着と好走していた。
文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
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