島田譲選手発案企画「アルビジョブスク」インタビュー Vol.1 鎌ケ谷巧業株式会社

アルビレックス新潟
チーム・協会

【©ALBIREX NIIGATA】

「ユズの恩返し」

「子ども向けにパートナー企業の職業体験をやりたい」と島田譲選手から相談があったのは2021年11月上旬のことでした。「継続的に実施したい」「パートナー企業の大切さ・ありがたさを感じているので、一緒に取り組みたい」という強い意思を受け、クラブも協力してチャレンジしたのが、12月18日(土)に実施した「アルビジョブスク〜ユズの恩返し〜鎌ケ谷巧業株式会社編」でした。

実施先として候補に挙がったのは、過去に選手が訪問し、工場見学をさせていただいたこともあるバナーパートナー(2021シーズンまで。2022シーズンからオフィシャルクラブパートナーに増額いただき、契約締結)の鎌ケ谷巧業株式会社様。もともと、子ども対象の工場見学をやりたい意向をお持ちで、快諾をいただきました。

念願の工場見学

鎌ケ谷巧業の社員の皆さんも熱心に応援いただいています。 ※写真撮影時のみマスクを外しています。 【©ALBIREX NIIGATA】

「取引先の方から、『YouTubeに映っていましたよ』とお話いただくこともあります。やっぱり(アルビレックス新潟を)好きな方は見ているんですね」とお話されたのは、鎌ケ谷巧業株式会社の野島直弘専務取締役(以下、野島専務)。「もともと地域の子どもたちを対象に、工場見学をやりたかった」という念願は、工場が完成した後、5年後に叶いました。
「イベント当日、当社からお話する内容については、事前の打ち合わせでいろんな意見が出ていました。反省点もありますが、次の機会に活かせると思っています」と初めてのチャレンジを振り返られた営業部営業課の松田将志課長(以下、松田課長)。野島専務と松田課長に、改めて今回の企画についてお話をお聞きしました。

---改めて御礼申し上げますが、イベント当日、社員の皆様に丁寧な準備をいただいていました。
(松田課長)私たちからすると、島田選手の準備の方が驚きました(笑)。スライドもそうですが、お話も上手でした。
(野島専務)当社の仕事の説明は難しいと感じましたが、2019年に早川史哉選手と矢野貴章選手(現.栃木SC)が工場見学に来てくださった経験もあったので、選手と一緒に活動することは、やりやすかった部分もありましたね。
(松田課長)選手と一緒に活動する点で言いますと、島田選手の話とリンクできれば良かったと思っています。建設業の全体像を示した中で、当社が果たしている役割は何か、というお話から入れば、島田選手の話とリンクして、より理解を深められたかもしれません。

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---今回のイベントについて、振り返っていただけますか?

(松田課長)達成感がありましたし、今まで以上にアルビを身近に感じるようになりました。ピッチでプレーしている姿しか見たことのなかった島田選手ですが、「こういうことを考えている人なんだ」と新たな発見がありました。
(野島専務)社員にも、よりアルビを身近に感じてもらいたかったですね。4年前に早川選手と矢野選手が訪問された際は、ウイルス禍ではありませんでしたので、社員と選手が記念写真を撮影したり、サインをいただいたりして、交流することができました。今回のイベントは、ウイルスの影響で限られた人員で実施せざるを得なかったことが残念でした。参加された親子の皆さんも、選手との交流で我慢されていたところがあるのではないでしょうか。

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---今シーズンから、オフィシャルクラブパートナー契約へと増額で契約を締結いただきました。島田選手も大変喜んでいましたし、感謝していました。

(野島専務)2018シーズンにパートナー契約を締結したときから抱いていた構想を実現できましたので、こちらこそ感謝しています。島田選手には、地域に貢献いただいているのと同じくらい、今シーズンも試合で活躍して、新潟に貢献いただけると嬉しいです。両方の側面でバランスよくご活躍いただいて、新潟という地域を盛り上げてほしいですね。新潟県の人口が減っている中で、地域を盛り上げることで、新潟に「留まろう」「行ってみよう」「戻ってこよう」と思う方が増えるといいですね。

野島専務が着用する2022シーズンユニフォームは、島田譲選手の背番号とネームに加え、サインが入っています。 【©ALBIREX NIIGATA】

壁を破った

「学校や教育委員会にも相談しましたが、手順を踏まないと(今回のような企画を)できない側面がありました。興味を持ってくださっていた学校もありましたが、校長先生が転勤されると話が止まってしまいました。今回、アルビさんから声をかけてもらっていなかったら、計画倒れになるところでしたが、一緒にできたことで、壁を破った感じがあります」とお話いただいた野島専務。アルビジョブスクの実施を通じて、予てから抱かれていた構想が実現したことは、本当に嬉しいことでした。

※第2回は、イベントに参加された親子1組にお話をお聞きしました。3月7日(月)に公開を予定しています。
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著者プロフィール

アルビレックス新潟は新潟県をホームタウンとするJリーグクラブ。1996年に創設し、地域リーグやJFLでの戦いを経て、1999年にJリーグに加盟。2003年J2リーグ優勝。04年から17年までの14シーズンに渡りJ1リーグを舞台に戦ったが、同年にJ2へ降格した。20年からはスペイン人のアルベルト監督が指揮を執り、攻撃的で魅力的なサッカーを展開。過去にJリーグの最多入場数の記録を更新したほどの熱いサポーターとともに、再びJ1の舞台を目指して挑戦を続けている。ホームスタジアムはデンカビッグスワンスタジアム。

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