<国内男子ゴルフ>に新風を。片岡尚之が2度目の逆転Vを狙う

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
チーム・協会

【最後のバーディで、安堵の笑顔。©JGTOimages】

「ブリヂストンオープン」 10月7日ー10日 ※無観客開催
袖ケ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)7119yard / Par71 ▼9日・大会3日目

5月のツアー初優勝は、4打差の大逆転だった。
19年11月にプロ転向し、プロ初シーズンを戦う片岡尚之(かたおか・なおゆき)が、単独首位で3日目の決勝ラウンドを迎えるのは初めての経験。

「今日は意識しないように、と思っても勝手に力が入ってしんどかった」。

「63」を出した前日2日目とはまったく勝手が違った。
「緊張とプレッシャーで、チャンスがありながら、上手くパットが打てない。手がしびれていた」と、カラーからパターを握ったホールも含めて、チャンスを逃したのは実に17回。
「本当に入らなかった」。
前半6番以外はじりじりと、パーが続いた挙句に痛恨のダブルボギーだ。

17番のパー3で右林から出した2打目はグリーンに届かず、ラフから寄せた3打目を2メートル残して2パット。

「最後、獲るしかない」と背水の18番も、2打目を左のバンカーに打ち込んだ。
ピンの根本が見えない第3打を1メートルに寄せると、「気合で入れました。ほんとに最後のバーディで、今日は最低限のゴルフができた」と、イーブンパーで、スタートの通算11アンダーに戻して安堵。
首位の杉山との差を3つにとどめた。

最終日は一転、追いかける立場。一度、経験済みだ。
「今日より楽に行けると思う。明日はガンガンいけたらいい」と、意気込む。

東北福祉大を出て、19年にプロ入りし、コロナ渦中で2年目を迎えた今年、QTの資格で出た5月の「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」は、4差の逆転初優勝だった。

「いい意味で、違う未来が作れている」と、話す。
「こんなにうまくいくこともない。そこは噛み締めながら。いま2勝目を狙える位置にいる。どん欲に行きたい」と、再びの大逆転をにらむ。

今晩も、きっとラインは同世代の選手たちの応援メッセージでいっぱいだ。
「いつもみんなで励ましあっています。僕もツアーに出たばっかりで、若手という枠なんですけど、こういう選手がどんどん増えれば活気づく」。
片岡と1差の3位タイには大学後輩の金谷拓実。
切磋琢磨で男子ゴルフに新風を吹かせる。
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