スポーツビジネス拡張のカギは? 「INNOVATION LEAGUE 2021」説明会開催レポート
【SPORTS TECH TOKYO】
昨年度プログラム開催実績はこちら
https://innovation-league.sportstech.tokyo/achievements/
プログラム説明会の冒頭、スポーツ庁室伏広治長官から説明会の参加者へ「オリンピック・パラリンピックの開催に際して関心が高まり、スポーツの持つ可能性を多くの人が感じている今このタイミングこそ、勢いを止めずにスポーツの未来を創り出していくことが重要」とのメッセージが伝えられ、スポーツ界と他産業との融合を促す本事業への強い期待が述べられた。また「INNOVATION LEAGUE」は競技や産業を越えて、幅広いネットワークを構築する機会としてあらゆるステークホルダーに開かれた場所であることを強調した。
プログラム説明会に登壇したスポーツ庁室伏広治長官 【INNOVATION LEAGUE】
SOIP(スポーツオープンイノベーションプラットフォーム)と市場の拡大 【INNOVATION LEAGUE】
左)SPORTS TECH TOKYO 白石幸平氏、中央)SPORTS TECH TOKYO プログラムオーナー 中嶋文彦氏、右)スポーツ庁 参事官(民間スポーツ担当)付 参事官補佐 坂本弘美氏 【INNOVATION LEAGUE】
「INNOVATION LEAGUE アクセラレーション」の全体像 【INNOVATION LEAGUE】
昨年度コラボレーションパートナーとして参画した公益財団法人日本バレーボール協会は最終採択企業の1社、AMATELUS株式会社が提供する自由視点映像システム「SwipeVideo」を活用し、Vリーグの試合のトライアル撮影を実施した。
日本バレーボール協会とAMATELUSが実施した実証実験の様子 【INNOVATION LEAGUE】
3x3.EXE PREMIERとSpoLive、ジャングルXが実施した実証実験の様子 【INNOVATION LEAGUE】
「これまでフェンシングはトップレベルの大会であっても競技会の側面が強く観客も入っていませんでしたが、2018年からフェンシングの見える化やプロモーションに注力し、魅力的な大会改革に取り組みました。結果として来場者数も年々伸ばすことができています。今回、本アクセラレーションに参画させていただくにあたり、フェンシングの深い魅力を起点にその面白さをより多くの人に伝達できるテクノロジーとの掛け算を期待したいです」と、INNOVATION LEAGUEへの意気込みを述べた。
日本フェンシング協会 理事 パートナーシップマーケティング担当 野口雄大氏 【INNOVATION LEAGUE】
ジャパンサイクルリーグ 理事長の犬伏真広氏は「様々な方からのご支援をいただきながら、2021年3月に新たな自転車・ロードレースのリーグを発足しました。先刻のオリンピックでは女子で初めて梶原選手がメダルを獲得しましたが、まだまだ発展途上の団体となります。ジャパンサイクルリーグは国内で自転車をよりメジャースポーツにすること、地域に根付いた活動を行い選手育て、海外でも活躍できる選手を輩出していくことが命題となります。また競技面ではなく、健康促進や環境保護の観点からも自転車がより人の役に立つ存在になれるよう尽力していきます」と語り、ロードレースの戦略性や奥深さ、選手のパフォーマンスを思わず語りたくなるテクノロジーを期待していると語った。
ジャパンサイクルリーグ 理事長 犬伏真広氏 【INNOVATION LEAGUE】
「INNOVATION LEAGUE コンテスト」の開催の背景 【INNOVATION LEAGUE】
昨年度コンテスト全受賞者の声はこちら
https://innovation-league.sportstech.tokyo/
プログラム説明会後半では、昨年度アクセラレーション最終採択社の方を迎えた座談会や、テーマごとのブレイクアウトルームに分かれたセッションが行われ、本年度プログラムへの応募を検討している参加者たちからの質問が相次いだ。
なお、本年度開催中の「INNOVATION LEAGUE 2021」では、アクセラレーション、コンテスト共に、現在参加者の募集を行っている。締切はアクセラレーションが2021年9月12日(日)、コンテストが2021年12月10日(金)。ぜひ、公式ウェブサイトや説明会アーカイブで詳細を確認されたい。
「INNOVATION LEAGUE」公式ウェブサイト
https://innovation-league.sportstech.tokyo/
「INNOVATION LEAGUE 2021」プログラム説明会アーカイブ
https://www.youtube.com/watch?v=F5iNeHqatpc
2020年、スポーツは様々な壁にぶつかり、その度に関係者の多大なる努力や創意工夫によって難局を乗り越えてきた。そして2021年、日本スポーツはコロナ禍で東京オリンピックを迎えたその先に何を見出すのだろうか。
そのオリンピックで大活躍を見せた日本のフェンシング、自転車レースの新しい可能性を秘めて誕生したジャパンサイクルリーグ。今まさに勢いに乗る両団体とのコラボレーションからどんなイノベーションが生まれるのか、今から非常に楽しみである。
『アスリートと社会を紡ぐ』をミッションとしたNPO法人izm 代表理事。スポーツおよびアスリートの価値向上を目的に、コンテンツ・マーケティング支援および教育・キャリア支援の事業を展開している。2019年末に『アスリートのためのソーシャルメディア活用術』を出版。
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