【フットサル日本代表/WEB取材】20歳にしてW杯直前の代表メンバーに選出されている“二代目狂犬”毛利元亮。「厳しい環境にいることが楽しいですし、幸せ」

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【高橋学】

ワールドカップ本大会の開幕まで、あと1カ月半。Fリーグは中断期間に入り、日本代表は現在、千葉県・高円宮記念JFA夢フィールドで行われているトレーニングキャンプを含め、国内合宿、スペイン・ポルトガル遠征を経て、一気に“W杯モード”へと入っていく。

その中に、昨季から頭角を表しメンバー争いに割って入ってきている選手が、昨季新人王の毛利元亮だ。ゴールに貪欲で、猛進していくピヴォは、周囲から「狂犬」と呼ばれるようになった。

Fリーグには今季限りで現役引退を表明した日本代表の星翔太も「狂犬」と呼ばれている。“二代目狂犬”の毛利は、W杯を直前に控えたトレーニングキャンプで星翔太をはじめ偉大な先輩たちから何を感じ、何を得ているのか。26日の午前練習を終えた毛利元亮に、オンライン取材で話を聞いた。

「狂犬」は表現として合っている



──ここまでのトレーニングを振り返って。


これまで何度か合宿に呼んでもらい、回数を追うごとに戦術やチームのやるべきことの理解度が高まっています。

──手応えも感じている。

それも同じで、最初は緊張していましたし、自分でどれくらいできるかはわからなかったのですが、今はある程度、できることや課題がはっきりしたので、あとはどうアピールするか。少しずつできています。

──毛利選手は最近「狂犬」と呼ばれることもあります。

それは自分の特徴だと思っています。負けず嫌いなところ、勝負への気持ちは誰よりも持っているので、(狂犬と呼ばれることは)うれしいというか。表現としては合っているなと思います。

──「初代・狂犬」と呼ばれてきた星翔太選手はベテランですし、先輩から学ぶことも多いのでは?

それはたくさんあります。(ピヴォでは清水)和也くん、マサくん(平田・ネト・アントニオ・マサノリ)など特徴がある選手がいて、それぞれに長けているところがある。翔太さんは、ピヴォではない動きもできる印象があります。クワトロで参加したり、そうしたプレーは参考にさせてもらっています。

──この最終局面のメンバーに残れたことは?

素直にうれしい気持ちはありますが、このメンバーが全員W杯に行けるわけではありません。厳しい環境にいることが楽しいですし、幸せです。

──チーム最年少ですが、先日の練習ではフィジカルトレーニングの際に西谷良介選手と話しをしていました。先輩とはどうですか? いじられるタイプですか?

いや、そんなにいじられるタイプではありません。優しい先輩が多く、少しずつ楽しいコミュニケーションというか、練習中以外でも、年齢差をいい意味で感じないような関係性を築いてもらっています。

──町田では若い選手が出ていますが、チームの仲間からのエールはありましたか?

若い選手というより、金山友紀選手からは毎回いろいろアドバイスをいただきます。コーチではないですけど、コーチのような発言であったり、自分を高めてくれる言葉をいただけているのでありがたいですね。

──金山選手もW杯出場経験がありますが、どんなアドバイスを?

今の自分の立ち位置を客観的に見ても、絶対的な選手ではないという自覚があります。そこで自分のモチベーションや気持ちをどう準備したらいいか、というアドバイスをたくさんもらっています。

──言葉に重みがある。

そうですね。友紀さん自身の経験であったり、本当に尊敬できるところが多い選手で、自分の気持ちをわかってくれているというような言葉をかけてもらっています。

──海外遠征では強豪国とも対戦して大会に向かいます。まずは遠征でどんな結果を?

自分の特徴は得点だと思っているので、どれだけできるか未知な部分はありますが、そこは貪欲にチャレンジしたいと思います。
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