河本結 コース新の63で連覇へ前進

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【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第18戦『アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)大会第2日が3月27日、宮崎県宮崎市・UMKカントリークラブ(6,568ヤード/パー72)で行われた。好天に恵まれ好スコアが続出。しかし、この日の主役は大会連覇を狙う河本結だった。9バーディー、ノーボギーの63。トーナメントコースレコードを更新する快進撃で、通算13アンダーと独走態勢へ入った。2位タイは通算9アンダーの申ジエ、稲見萌寧。
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 河本結が63をマークして、トーナメントコースレコードを更新。首位へ浮上し、連覇をグイッと引き寄せた。「大事にしている言葉がある。恩返しが原動力ー。今、心の底から勝ちたいと思っている。私が勝つのは、たくさんの方が応援してくださっているからです。そういう気持ちを大切にしたい。きょうも、あすも…」。神妙な表情で語っている。

 18ホールで9バーディー。2ホールに1個の割合でスーパープレーを披露した。とりわけ、「気持ちが良かった」と表現したのは5、14番。それぞれ、10メートルのパッティングを決めている。「目指したのは、スコアメーク。以前と全くスタイルが違う。去年までは、ピンばかりをひたすら攻めてきた。それが、キャディーの清水さんとよく話し合って、ボギーを打たないプレーに徹することにしたのです。たとえ、ピンから遠くへオンしても、安全なところからバーディーが狙える。きょうは、そんなスタイルがスコアに表れたと思います。決して、調子がいいわけではない」と明かした。

 今大会、ディフェンディングチャンピオンとして臨んでいる。また、宮崎はパワースポットだった。「ご飯がおいしい。気候がいい。ゴルフパラダイスです。それから、神様がたくさんいらっしゃるところですからね。古くからの神社がたくさんある。宮崎神宮、鵜戸神宮、青島神社など、たくさん出かけました。必勝祈願ではないけど、今大会は何としても勝ちたい。優勝したいから」と話している。

 前日、この日のチャージを予告。「最低でも6アンダーが必要です」と気合を込めた。というのは、「話すことで、私へ思い込ませます。言葉にしたことを達成することは、奮い立たせることにもつながる」と説明。そして、今大会前は、結果に表れていないがオフの強化策について、「130ヤード以内、9I以下のクラブを一番、練習した」という。

 この日は黄色いリボンをなびかせ、4つのパー5ですべてバーディーを奪った。良い流れが途切れない。それどころか、さらなる加速をうながしたのは、ショートゲームを鍛錬した賜物なのだ。有言実行の裏には、それだけの努力の積み重ねと自信があればこそ。パワーアップ、スケールアップしたリボンの騎士は独走態勢に入った。
(中山 亜子)
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