クボタスピアーズ 「土曜日のランチタイムは熱々でボリューム満点」トップリーグ2021 第2節 マッチプレビュー

チーム・協会

【【クボタスピアーズ(ラグビー)】トップリーグ2021第2節 マッチプレビュー】

ハングリーな皆さんへ

ランチタイムだ。
クボタスピアーズ第2節のキックオフ時間は。
ちょうど空腹となるこの時間に、おなかではなく、胸いっぱいになるような一戦が行われる。

先週末、待ちに待った日本最高峰のラグビーリーグ「ジャパンラグビートップリーグ2021」が開幕した。

国内の一流選手だけでなく、各国代表を経験する世界的な有名選手が活躍する本大会の開幕節は、各チーム激戦が繰り広げられ、多くのラグビーファン、スポーツファンが注目した。

しかしだ。
開幕まで一年我慢したファンにとって、たった1節では満足できるはずはない。

また、こんな方もいるのではないか。
ラグビーワールドカップ2019日本大会で熱狂・興奮したが、しばらくラグビーの存在を忘れていた。
このトップリーグ開幕のニュースで、コロナ禍前最大のスポーツイベントのあの時の記憶が蘇り、久しぶりにラグビーを見てみたくなった方。
そう、まるでおいしそうな匂いを嗅いで、自分が空腹だったことを思いだすかのように。

そんな、ハングリーな皆さんに、クボタスピアーズの第2節 対東芝ブレイブルーパス戦をおすすめしたい。

この一戦は、熱々で最高品質なラグビーを、ボリューム満点で堪能できる一戦となるだろう。

過去2戦の写真が示すもの

トップリーグカップ2019準決勝クボタスピアーズvs東芝ブレイブルーパス(オレンジジャージがクボタスピアーズ) 【【クボタスピアーズ(ラグビー)】トップリーグ2021第2節 マッチプレビュー】

トップリーグ2018-2019 クボタスピアーズvs東芝ブレイブルーパス戦(ネイビージャージがクボタスピアーズ) 【【クボタスピアーズ(ラグビー)】トップリーグ2021第2節 マッチプレビュー】

両方とも本節のカードと同じクボタスピアーズvs東芝ブレイブルーパスの公式戦の写真だ。

一枚目は、2019年真夏の横浜で行われた試合。7点リードで逃げるクボタに対し、東芝は猛攻。クボタは2名のシンビン(一時退場)を出しながらも、トライ&ゴールで同点とされてしまう場面を、必死のディフェンスでゴールライン寸前で食い止め、ノーサイドとなった。3番北川選手が、天に両拳を突き上げる猛々しい背中をとらえた、真夏の激闘を物語る一枚だ。

2枚目は、2018年秋の福島での試合。
試合終了直前のラスト1プレー、逆転ペナルティゴールに繋がったスクラム後の様子。
後半33分に投入された17番羅選手は、投入直後のスクラムでペナルティを取られる。この時点でスコアは23対21でクボタリード。このペナルティで東芝はペナルティゴールを選択し、ゴールは成功し23対24と東芝の逆転。
その後のリスタートで得られたスクラムは、羅選手にとって借りを返すラストチャンスだった。
「自分のペナルティが原因でチームが負けてしまう。」
きっとそんな思いがあっただろう。
羅選手は、このスクラムを押し込み、東芝のペナルティ。見事に借りを返したプレーだった。
無邪気に喜び、巨体を弾ませて南アフリカ代表のフェルミューレン選手(2020年退団)の胸元に飛び込む羅選手の歓喜を写した写真だ。
その後は、このペナルティでゴールを選択し、ゲラード選手が決勝逆転ゴールを決めて26対24で勝利した。


この写真を例に出して、本節を語るとすれば、まずこの試合は両者の思いが詰まっている。故に熱い戦いになる。

2枚の写真でわかる通り、毎回両者の対決は荒れる。そして激しい。
両者フォワード戦とコリジョン(接点)を強みにした戦い方。特にスクラムやモールといったプレーでは、「誇り」や「伝統」といった勝敗以上のなにかを見ることができるかもしれない。スコアボードだけでは知ることのできない「大切なもの」がそこにある。
思いがあるからこそ熱くなり激しくなる。
それはラグビーがいかに論理的でスマートなスポーツになっても変わらない。

しかも、激しいだけではない。最高品質だ。
前述した国内一流選手、各国代表選手の活躍は本節も例外ではなく、なかでも注目は日本代表の両フランカーである東芝6番とクボタ7番の対決だろう。

この2人がキーとなるプレーとしては、クボタ前節の課題でもあるブレイクダウン(タックル後のボールの争奪)。
ターンオーバー(ディフェンスが相手ボールを奪うこと)を許す場面が多くなれば、厳しい戦いになる。
逆に反則少なく効果的なブレイクダウンが続けば、クボタスピアーズにとって有利な試合展開になる。
こうしたトップ選手たちの最高品質の熱いプレーを、80分間見られることに、改めて感謝したい。

ちょっと試合プレビューとは脱線するが、スクラム時にこの両チームのフランカー同士が同じ目線で向かい合う瞬間が出てくると思うので、そこはシャッターチャンス。きっといい画が撮れるはず。

試合当日は冷えるらしい。
両者の思いの詰まった最高品質で熱々のラグビーは、きっと見ている人の胸を熱くさせる。

また、このカードは試合の終盤までもつれる可能性がある。
80分を過ぎても戦い続けることもあるだろう。
そうなるとリザーブ選手の投入タイミングもキーとなってくる。
どのタイミングでだれを変えるのか、もしくは変えないのか。今季チームを率いて5年目のフランヘッドコーチの采配にも注目だ。

こうしたノーサイドの笛が鳴るまで、気の抜けない緊張感は、声が出せない新しい応援スタイルも加わって、見ている側もより力が入る。
しかも、前述したような両チームのプレースタイルからスクラム・モール・コリジョン増し増し。

クボタスピアーズは、この展開に真っ向から立ち向かう準備はできている。
フランヘッドコーチは、この試合を「アームレスリング」と表現した。
逃げ場はない、双方やることはわかっている、真っ向勝負という意味だ。

相手の強みに真っ向から立ち向かい、制する。そして、勝利する。
それがクボタスピアーズのラグビーだ。

ラグビー観戦の魅力である、迫力や興奮。
それをいつもの試合以上に味わえるボリューム満点な試合内容は、きっと試合後に心地いい疲労感と満足感を提供してくれるはずだ。

そんな熱々でボリューム満点の
トップリーグ2021第2節 クボタスピアーズvs東芝ブレイブルーパス戦は2月27日(土)12時キックオフ。
ランチタイムはクボタスピアーズのラグビーで胸いっぱいになろう。





文:クボタスピアーズ広報 岩爪航
写真:チームカメラマン 福島宏治
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著者プロフィール

〈クボタスピアーズ船橋・東京ベイについて〉 1978年創部。1990年、クボタ創業100周年を機にカンパニースポーツと定め、千葉県船橋市のクボタ京葉工場内にグランドとクラブハウスを整備。2003年、ジャパンラグビートップリーグ発足時からトップリーグの常連として戦ってきた。 「Proud Billboard」のビジョンの元、強く、愛されるチームを目指し、ステークホルダーの「誇りの広告塔」となるべくチーム強化を図っている。NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23では、創部以来初の決勝に進出。激戦の末に勝利し、優勝という結果でシーズンを終えた。 また、チーム強化だけでなく、SDGsの推進やラグビーを通じた普及・育成活動などといった社会貢献活動を積極的に推進している。スピアーズではファンのことを「共にオレンジを着て戦う仲間」という意図から「オレンジアーミー」と呼んでいる。

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