【新日本プロレス】「もう優勝しないわけにはいかない!」高橋ヒロム選手インタビュー

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【トップ写真提供/高橋ヒロム】

いよいよ『BEST OF THE SUPER Jr.27』の開催が決定! 2020年秋、年末に向けて、いま高橋ヒロムは何を思うのか? EVILとの二冠戦、神宮の石森戦、そしてマスターワトにも言及!! インタビュー後編をお届け!!

※このインタビューは、10月12日に収録。

※トップ写真提供/高橋ヒロム

※以下、インタビューの「序盤部分」をSportsnaviで無料公開!

一年の終わりの時期でも『SUPER Jr.』がより記憶に残りやすいんじゃないか。そういう意味で、『G1 CLIMAX』はメチャクチャ意識してしまいますね

【新日本プロレスリング株式会社】

――この取材をしている時点では、『G1 CLIMAX 30』は終盤戦で盛り上がっていますが、『G1』に対する対抗心みたいなお気持ちはいかがですか?

ヒロム シンプルに「おもしろいな」と思いました。「『G1 CLIMAX』って、スゲーおもしろいな!」って。もちろんイチ選手としてはくやしい気持ちもあるんですけど、それを超える楽しさがあるなと。

――くやしいけど、楽しさやおもしろさを認めざるを得ないと。

ヒロム とくにメチャクチャ盛り上がってる試合を見ると、やっぱりくやしいんですよ。「うわ! スゲーな!」と。でも、逆に「この試合を超えたら、もっとおもしろいぞ! もっと盛り上がるぞ!」っていう気持ちも沸いてくるんです。

――いい試合を観るほど、対抗心も沸いてくると。

ヒロム ただ、新日本プロレスでは、毎年『BEST OF THE SUPER Jr.』が5〜6月にあって、そのあとに『G1』が控えてますけど、そこで『SUPER Jr.』のおもしろさが“上書き”されてしまうというか。

――例年、先攻が『SUPER Jr.』で後攻が『G1』で。たしかに人間の記憶はより新しいモノのほうが印象に残りやすいですよね。

ヒロム でも、去年の『SUPER Jr.』の優勝決定戦って、そんなこともなかったと思うんですよ。

――昨年の優勝決定戦のウィル・オスプレイvs鷹木信悟は、数々のメディアの年間ベストバウトに挙がる名勝負でした。

ヒロム その二人がヘビーに転向して、『G1 CLIMAX』に出てるっていう。この前の二人の試合(9.27神戸の『G1』公式戦)もおもしろかったですし、そこも含めてくやしい部分はありましたね。ただ、そういう意味で行くと、今年は“こっち”が有利なわけですよ?

――今年は『SUPER Jr.』が“後攻”になりますね。

ヒロム なので、一年の終わりの時期でも『SUPER Jr.』がより記憶に残りやすいんじゃないかと。そういう意味で、『G1 CLIMAX』はメチャクチャ意識してしまいますね。ほかのジュニア選手が誰も意識してなかったとしても、「俺だけはメチャクチャ意識してるぞ!」と。

今年の『G1』? 俺も「出てみたい」っていう気持ちはありましたよ

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――ちなみに今回の『G1』は出場メンバーが発表されるまで、「外国人選手が出るのは難しいんじゃないか」という声が多くて、「ヒロム選手に出てほしい」という意見もけっこうありました。

ヒロム あ、俺も「出てみたい」っていう気持ちはありましたよ。

――そうですか!

ヒロム ……ありましたけど、それはその時期にIWGPジュニアヘビー級チャンピオンだったからなんですよ。ただ、チャンピオンじゃなくなった以上、べつに何も言う資格はないと思ってます。

――なるほど。

ヒロム まあ、べつにジュニアチャンピオンだからって『G1』に出るって言わなくてもいいと思ってるので。「石森太二、なんで『G1』出ないんだよ?」という気持ちはないですし、そこは個人の自由ですけど。

――“対ヘビー級”という部分では、6月に大会再開の直後に行なわれた『NEW JAPAN CUP』では、1回戦で本間朋晃選手、2回戦で矢野通選手、準々決勝で石井智宏選手と、強豪を次々と撃破しました。

ヒロム ええ。そこまではよかったんですけどね……。

――準決勝では敗れながらもオカダ・カズチカ選手と好勝負を繰り広げましたし、この一戦はBSながらヒロム選手の夢だった“ゴールデンタイムで生中継”されました。この時期はまさに大車輪、MVP級の活躍だったというか。

ヒロム フフフ。狙ってましたよ(ニヤリ)。

――狙ってましたか(笑)。この時期、ヒロム選手は階級を超えて、新日本の“中心”として大活躍していましたけど、7.25愛知でのEVIL選手とのダブル選手権試合での惜敗から、ちょっと勢いが落ち着いてしまったというか……。

ヒロム まあ、そうですね。あの負けは痛かったです。同時にあの試合で肩もやってしまったのもありますし。ちょっと情けなかったですね。

やっぱりEVILなんですよね、あの日の試合で俺の前にいたのは。俺が知ってる“あの男”ではなくて……

【新日本プロレスリング株式会社】

――いま、あらためてEVIL選手とのダブル選手権試合を振り返っていかがですか?

ヒロム う〜ん、なんですかね。最初、アレが彼の本心なのかどうかわからなかったというか……。

――本心というのは?

ヒロム 「EVILが本当にやりたいことはなんなんだろう?」と。「迷ってるのかな?」「何を考えてるのかな?」「本音はなんなんだろう?」っていう裏の部分ばかり考えてしまって……。
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著者プロフィール

1972年3月6日に創業者のアントニオ猪木が旗揚げ。「キング・オブ・スポーツ」を旗頭にストロングスタイルを掲げ、1980年代-1990年代と一大ブームを巻き起こして、数多くの名選手を輩出した。2010年代以降は、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカらの台頭で再び隆盛を迎えて、現在は日本だけでなく海外からも多くのファンの支持を集めている。

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