480分の試行錯誤 鈴木愛、クロスハンドで一変

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

 今季6戦目で覚醒。鈴木愛が7バーディー、1ボギーの66をマークした。首位に1打差の2位タイの成績にホッとした表情を浮かべる。「パッティングのストローク、フィーリング、結果と3つがすべて良かった。出場する試合は、いい結果を残したい。その気持ちを忘れずにベストをつくしている。ただ、その中でも今回はウェア契約をしてくださっているデサントさんの大会。恩返しをしなくてはいけませんね」と話した。

 何かを変えなくてはいけないーが今大会開幕前のテーマ。指定練習日の2日間は、ラウンドを各日、9ホールにした。そして、より多くの時間をパッティグ練習に費やす。4時間も練習グリーンで試行錯誤を繰り返した。「グリップをクロスハンドにしたら感触がいい。急きょ、それでいくことに…」。名手とはいえ、ことゴルフにおいては悩みがつきないものだ。

 2番、ピン上から2メートルのバーディーチャンス。きっちりと沈めた。「バーディーが最初は気持ちがいい。でも、これまではすぐにボギー、ダブルボギーがくる」と一層、気を引き締める。それだけに、キーホールは7番のパーセーブをあげた。「ピンチでした。しかし、2メートルのパーパットを思い切ってストローク。迷いなく、ど真ん中から決めた。ここが今までと違うところです。おかげで、いい勝負の流れが途切れることがなかったと思います」と振り返る。

 480分間の試行錯誤から弾き出された答えだった。そして、「ショットはずっといい。チャンスをつくって決めるのはパッティング。どんなフィーリングでストロークをすればよいか、前回まで決めていなかったことがいけなかった」。やはり、練習はうそをつかない。パッティングの重要性を再認識した。 (鈴木 孝之)
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