こじらせ選手図鑑#02 埼玉西武・岡田雅利選手編

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 第1回の千葉ロッテ・加藤翔平選手は多くの反響をいただきありがとうございました。
さて今回は「パ・リーグインサイト編集部」より、埼玉西武・岡田雅利選手を激推しする鰻さん(仮名)の寄稿です。彼女の偉いところはですね、試合中継のたびに悶絶していたり、ブツブツ呟いているのを横目で見ているのですが、書く文章はいたってフェアなんですよ。いや、そうでないと困るんですけどね。だから、今日くらいは想いがダダ漏れていてもいいのかな、と。それでは張り切ってどうぞ!(編集長E)

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 みなさん、キャッチャーは好きですか? 9つある野球のポジションの中でも特殊なポジションで、がっちりとした体格に、防具をつけたときのカッコよさ、作戦面での重要度……キャッチャーって、魅力的なポジションですよね。

 さて、今回紹介するのは私が愛する埼玉西武ライオンズ・岡田雅利選手です。彼のチャームポイントは何といってもその笑顔。目じりのしわ、つやつやの頬……見ているこっちまでも幸せにしてくれます。なんかもう、太陽ですか? って感じですね。眩しい。さらにふとした瞬間のきりっとした表情がかっこよくて……月と太陽のハイブリッドですね。きっと。

 そんな岡田選手はキャッチャー。そう、キャッチャーなんです。岡田選手も例にもれず、たくましい体つき。試合中はカッコよさが段違いです。大きなジェスチャーを交えたリードで投手を引っ張り、バントの技術は監督からも高く評価されています。スタメンじゃなくても、ベンチで元気に声を出して盛り上げる姿は、何よりも素敵なことだと思います。

 いつもニコニコでリアクションも大きめな岡田選手は、選手、監督、コーチ、外国人選手にもすっかり愛されキャラが定着しています。サヨナラの歓喜の中、投げられたり、ファン感で女装したり……本人がどう感じているかは私の知り及ぶところではありませんが、チームから愛されているのは確かです。

 埼玉西武のキャッチャーといえば、2019年シーズンの首位打者にも輝いた森友哉選手。実はこの2人、ポジションが同じかと思えば、同じ大阪桐蔭高校出身で、ドラフトも同期(2013年)。森選手は高卒のドラフト1位ですが、岡田選手は社会人のドラフト6位といわば苦労人。そんなドラマみたいなことってある? と最初は思いました。現実にあるんですね。

 2人はライバルでありながら大の仲良し。体格もどことなく似ていて兄弟みたいです。練習の合間にじゃれあったり、先輩のはずなのに投げ技をかけられたり……。普段は楽しげ(?)な交流が多い2人ですが、野球に対してはとっても真面目。試合中のベンチでは真剣な顔つきで会話しているのを見たときは、なんていい関係なんだと心打たれました。

 さらに私が衝撃を受けたのは2018年5月3日、京セラドーム大阪でのオリックス戦でのこと。岡田選手が3ランを放ち、ベンチの仲間も大盛り上がりで迎えます。普通にハイタッチが続いたかと思えば、中継カメラの前には森選手が小指を立てて指切りのポーズ。テレビの画面に映し出される2人の指切り。岡田選手がホームランを打った興奮と指切りの衝撃で脳が渋滞したのをよく覚えています。
 それから主にメットライフドームの一塁側でベンチの2人の様子を意識して観ていると、小指だけじゃなく、色々なバリエーションがあるのに気がつきました。しかし、どちらが先導しているのか、なぜやっているのかは謎のまま……。

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 2019年シーズン、岡田選手はケガで戦列を離れ、当然、私の楽しみにしていた(もちろん、これだけが楽しみじゃないですよ!?)ハイタッチも見られなくなりました。離脱後も球場には通い、大好きなチームを応援していましたが、やっぱり岡田選手が観たい。そう思った1年でした。

 2020年は、球場でたくさんの笑顔とハイタッチが見られますように。そう願いつつ、めいいっぱい愛し応援していきたいです。


イラスト・出内テツオ
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