【新日本プロレス】ロビー・イーグルス「いま闘いたいジュニア戦士は“あの男”!」

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【新日本プロレスリング株式会社】

新型コロナウィルスが世界中で蔓延し、新日本プロレスの大会中止が続く中、いま各国にいるプロレスラーたちはどうしているのか? 

今回は、オーストラリアのシドニー在住、ロビー・イーグルス選手にスカイプで直撃インタビュー!

ボクもニュージャパンの大会にたくさん出場する予定だったから楽しみにしていたんだ。まるで、恋人とヒドい別れ方をしたような気分だったよ……。

――さて、ロビー選手。本日はスカイプを通してのインタビューになります。ご協力ありがとうございます。

ロビー やあ! こちらこそ、ボクも話ができてうれしいよ。

――新型コロナウイルスの感染が広がる中、ロビー選手が住んでいるオーストリア・シドニーの状況はどんな感じでしょうか?

ロビー よくルールは変わるんだけど、基本的にオーストラリアに住んでいる人たちも“不要不急の外出”を控えているよ。感染拡大を防ぐために出来る限り、他の人と距離を置かなければいけないんだ。

――オーストリアのみなさんも、こういう生活には慣れましたか?

ロビー ウン。いまはけっこういい感じかな? 感染者がドンドン増えていくにつれて、たくさんの人が新型コロナウイルスの感染拡大を真剣に捉えるようになった。いまボクたちは政府が言うことに耳を傾けないといけない。そうすればいずれは、芸術、エンターテイメント、スポーツに対する規制が解除されるからね。ボクも時間がかかるよりも、なるべく早く安全な状態で試合に復帰したいからね。

――いまアスリートに対して問われるのは、「自宅でどのようにしてベストな身体のコンディションを保つのか?」ということです。ロビー選手は、いかがですか?

ロビー いや〜。最初の頃はちょっと大変だったね。ボクも大会が中止されたのニュースを聞いて、何よりも精神的にキツかったし……。

――『旗揚げ記念日』大会の中止から始まって、『NEW JAPAN CUP 2020』、『SAKURA GENESIS 2020』、そして最近では『レスリングどんたく』シリーズも中止になりました。

ロビー ホントにね……。ボクもニュージャパンの大会にたくさん出場する予定だったから楽しみにしていたんだ。まるで、恋人とヒドい別れ方をしたような気分だったよ……。

――フラれ気分でしたか。

ロビー ああ、あまりのショックで“爆食い”しちゃったんだけど、しなきゃよかった!(笑)。

――ロビー選手が爆食いを(笑)。でも、食べるとたしかに気持ちが落ち着きますよね。

ロビー フフフ。で、数日経った頃に鏡を見たんだけど、「うわー! こんな身体じゃあプロレスができないぞ!」って自分で自分にショックを受けたよ(笑)。それからは「大会が再開して、いつ日本に呼ばれても良いようにベストなコンディションでいなきゃいけない!」と反省したんだ。

スーパーマーケットで食べ物を買い占めるようなことはしたくないから、栄養のある健康的な食べ物は全部シッカリと冷凍保存しているんだ。

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――では、いまは食事も普段通りに戻ったんですか?

ロビー むしろ前よりもよくなったんだ。というのも日本のツアーで街から街へ行かなきゃいけない時やシドニーでプロレスを教えている時は、身体にあまりよくない食べ物を食べなきゃいけないこともある。でも、いまはツアーもお休みしているし、ずっと家に居るからね。

――逆に身体に気遣った食事ができると。以前よりも料理する機会なんかも増えましたか?

ロビー そうだね。それに、ボク自身もパニックになってスーパーマーケットで食べ物を買い占めるようなことはしたくないから、栄養のある健康的な食べ物は全部シッカリと冷凍保存しているんだ。その結果、いままで以上にいい食生活を送っているよ。

――さすがですね。では、トレーニングの方はいかかでしょうか?

ロビー もちろんいままでとは違うね。ただ、ボクの自宅にはたくさんトレーニング器具があるんだ。トレッドミル(ランニングマシーンのようなもの)もあるから、ベストコンディションを保とうとはしているよ。でも、「いますぐにリング上でいつも通りに闘えるか?」って聞かれたら、話は別かな。

――ロッキー・ロメロ選手や飯伏幸太選手は、ウエイトトレーニングよりも有酸素運動を重点的に行っていると仰っていました。

ロビー ボクもジムのパーソナルトレーナーに毎日やるべきトレーニングを教えてもらって、それに従って運動しているんだけど、彼らとだいたい同じような内容だよ。ただいつもだったら、シドニーではプロレスのためのトレーニングはボクが運営しているプロレス教室でたくさんの生徒たちとやっているんだ。だけど……。

――外出の自粛要請で、プロレス教室でのトレーニングも出来なくなってしまったんですね。

ロビー その通りだ。ロープワークやいろんな技を掛け合ったりすることも出ないからね。プロレス教室が再開したら、みんなリング上での動きが鈍くなっているかもしれないね。

――身体の動きが鈍くならないように、何かしていることはありますか?

ロビー いつもはしないようなトレーニングをしようとはしているかな? マシーンとか逆に道具に頼らないような運動とかね。じつは若い頃は、ちょっとだけパルクール(走る、跳ぶ、登るといった移動の動きに重点を置いたスポーツ、動作トレーニング)をやってた時期もあったんだ。

――ということは、いまパルクールをやっているんですか?

ロビー パルクールのテクニックをプロレスに活かせないか、いろいろと試行錯誤しているよ。もちろんパルクールをやる時は、しっかり安全に配慮するようにしているけどね。

――転んで怪我したら、元も子もないですからね。

ロビー その通りだよ!

いま、ちょっと外に出てそこらのコンクリートに身体を打ち付けてこようかな?(笑)。

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――今回、大会が中止されたことではネガティブな面が多いと思いますが、何かポジティブなことはありましたか?

ロビー 試合がないのは残念だけど、身体を休めるにはちょうどいい期間かもしれないね。身体の傷んでいたところを完璧に治すことができた。理学療法士に何回も相談したよ。

――この期間に、十分に身体を労わってあげられたんですね。

ロビー ああ。ボクたちレスラーにとって、こうして準備しておくことはとても重要なことなんだ。いつ呼ばれても、すぐ飛んでいって闘うためにもね。だから、いまのボクは、精神的にも肉体的にもプロレスできる準備を着々と整えているよ。

――大会が再開したら、身体のぶつかり合い、投げ合い、殴り合いなどにブランクがあります。お休みしてたぶん、最初は少し躊躇してしまうのでは?

ロビー たしかにそうかもしれないなあ。いま、ちょっと外に出てそこらのコンクリートに身体を打ち付けてこようかな?(笑)。

――そのへんのコンクリートに激突してきますか(笑)。

ロビー そしたら、また身体が“あの痛み”を思い出すかもしれない。まあ、リング上での闘いよりも痛そうだけどね……(苦笑)。

『SUPER Jr.』に出れるならいままで闘ったことのないレスラーと勝負したいかな。とくにSHOとは絶対に闘いたい!

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――今後はまだわからないですが、『BEST OF THE SUPER Jr.』の頃までには大会が再開できるといいですよね。もしロビー選手がこのリーグ戦に参戦することになれば、今年で2回目の出場となります。いま闘いたいレスラーはいますか?

ロビー やっぱり、『SUPER Jr.』に出れるならいままで闘ったことのないレスラーと勝負したいかな。とくにSHOとは絶対に闘いたい!(キッパリ)。

――闘いたいトップはSHO選手ですか!

ロビー ああ、SHOとはタッグマッチでは闘ったことがあったけど、シングルマッチの経験はまだ一回もないんだ。

――その他に闘ってみたい選手は?

ロビー ヒロム・タカハシ(高橋ヒロム)かな。現在のIWGPジュニアヘビー級チャンピオンだから、みんな彼を狙っている。そして俺もその一人だ。みんなが覚えているかわからないけど、12月にヒロムが復帰した時の試合で、俺は彼から3カウントを奪ってるからね!(ニヤリ)。そうそう、あとはDOUKIも忘れちゃいけない!

――DOUKI選手とは去年の『BEST OF THE SUPER Jr.』で闘いましたね。DOUKI選手はゴングが鳴る前にロビー選手に襲い掛かりました。

ロビー アイツには絶対仕返ししなきゃ! 今度はDOUKIが来る前に、俺がアイツに飛びついてやるよ。

――その他に大会が再開したら、闘いたい選手は?

ロビー 知っての通り、ボクは、ELP(エル・ファンタズモ)に大きな恨みがあるんだ。まだアイツを倒したことがないから、まずはアイツをボコボコにしてこれまでの恨みを晴らしたい! それ以外だと、ニュージャパンのオフィスがなんて言うかわからないけど……。

――おっ、なんでしょう?

ロビー オスプレイがヘビー級に移ったからボクらのタッグチーム『Birds of Prey』は少しの間、活動休止になるかもしれないだろ? でも、NEVER無差別級6人タッグ選手権だったら、オスプレイと一緒に挑戦できるハズだよね。だって、無差別級なんだから。

――なるほど。その場合、3人目は誰になりそうですか?

ロビー ロビー・イーグルス、ウィル・オスプレイ……、そしてアメージング・レッドなんてどうかな?(ニッコリ)

――おお、それは素晴らしいチームですね!

ロビー フフフ。まあ、実現するかどうかはわからない。もう言っちゃったから、あとはそれが本当に起こるのか? みんな、どうか楽しみにしておいて!

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著者プロフィール

1972年3月6日に創業者のアントニオ猪木が旗揚げ。「キング・オブ・スポーツ」を旗頭にストロングスタイルを掲げ、1980年代-1990年代と一大ブームを巻き起こして、数多くの名選手を輩出した。2010年代以降は、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカらの台頭で再び隆盛を迎えて、現在は日本だけでなく海外からも多くのファンの支持を集めている。

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