2020ルーキー特集 第15回 プリンセス・スペラル

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【<Photo:Ken Ishii/Getty Images>】

 2020年シーズンが、もうすぐスタートする。特に今年、1月1日からJLPGA会員となった92期生は、期待に胸をふくらませていることだろう。記録の残るツアー制度施行後の1988年以降、もっとも厳しい戦いを勝ち抜いてきただけになおさらだ。19年11月の最終プロテスト合格者は21人。総受験者数は647人で、実に30.8倍の難関だった。

プリンセス・スペラル 1997年1月16日生まれ フィリピン出身

 プリンセスといえば、貴人の称号。海外選手の場合、登録名を愛称とする場合がある。ところが、本名。その質問で表情から硬さがなくなった。「日本に限らず、訪れた国で皆さんから、その質問を受けます。私は一般家庭で育った。もちろん、王室ではない。父が王女のようになってほしいという願いを込め、命名したと聞いている」。

 ちなみに、お父さんのウェンディさんはティーチングプロだ。というわけで4人の子どもはすべてゴルファー。5歳から手ほどきを受けた。「いつも身近にゴルフがあったから、自然の流れです。最初からとても楽しい。ゴルフの魅力は毎日、新しい発見があり、少しずつ上達することですね。もちろん、疲れることもあるけど、そんな時は休養すればいい。1度もイヤになったことはありませんよ」と話した。

 昨年の最終プロテストで一発合格。「今まで受験した中で、もっとも困難だと思った。だから、合格するなんて夢のよう。自信もまったくなかった。テスト期間中、落ち着いて、できることに集中しようと考え、実践したことが良かったのでしょうか」という。しかし、実際にプロになったのは2016年。「プレーに対して自信をもつことができた。同時にプロでやりたいと心から思ったからです」。17年は米シメトラツアーへ参戦し、19年から指導を受けるロペスコーチのすすめで来日した。TP登録でステップ・アップ・ツアーへ挑戦。

 「1Wの飛距離は230-240ヤードです。もっと、もっと飛ばしたい。でも、そんな気持ちがあっても、体が小さい。これまでのようにショートゲームへ集中。スコアを伸ばす作戦でシーズンを戦います。50-60ヤードが最も得意ですからね」と徹底している。13年サントリーレディスオープンゴルフトーナメントで当時、アマチュアとして招待された。

 「初来日の1週間、楽しいことばかり。思い出の試合です。3打差で予選落ちしたから、次のチャンスは、いいプレーを絶対に…」。密かに誓っている。
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